サービス接遇検定とは?資格の概要や試験内容、資格をいかせる職種を解説!

サービス接遇とは相手に満足を提供する行動を指し、ホスピタリティ精神が求められるホテル業やサービス業全般で必要とされる知識と技能です。サービス接遇の能力を評価する「サービス接遇検定」とは、どのような資格なのでしょうか。今回の記事では、資格の概要や、試験内容、資格をいかせる職種などについて紹介します。

目次

    サービス接遇検定はどのような資格?

    iStock.com/nattrass

     

    サービス接遇検定は、公益財団法人実務技能検定協会が運営しているビジネス系の検定です。サービス業務に対する心構えや対人心理の理解、応対の技術、言葉遣い、立ち居振る舞いなどが審査されます。

     

    サービス業で役立つ資格としては「リテールマーケティング(販売士)検定」もあります。リテールマーケティング(販売士)検定では流通・小売業の基礎知識や経営を中心に学ぶことに対して、サービス接遇検定ではサービスの心構えやお客様の心理、言葉遣いなどを中心に学ぶという違いがあります。

     

    また、サービス接遇検定は文部科学省が後援している資格で、企業や専門学校での受験者も増加しています。就職・転職の際にも立派なアピールポイントになるのではないでしょうか。

     

    サービス接遇検定の内容や級ごとの評価基準、資格をいかせる仕事について見ていきましょう。

    サービス接遇検定の内容・評価基準を級ごとに見てみよう

    iStock.com/Nicholas Free

     

    サービス接遇検定には3級・2級・準1級・1級の段階が設けられています。それぞれの内容や評価基準を見ていきましょう。

    3級

    3級は、サービス接遇についての初歩的な理解と基本的なサービスを行う上での知識や技能を身につける級です。試験は筆記のみで、サービススタッフの資質や一般知識、対人技術や実務技能といった問題が出されます。

     

    3級の合格率は70%以上です。初めて接客の仕事をする方や、将来接客の仕事をしたいと考えている方は、3級からチャレンジすると良いでしょう。

     

    2023年10月時点の受験料は、3800円です。

    2級

    2級は一般的なサービスを行う際に必要とされる知識や技能を評価する級です。3級と同じく試験は筆記のみですが、記述問題が増加します。

     

    「実際の接客でどうするべきか」を適切に判断する知識や技術が求められる級と言えるでしょう。2級の合格率は67%から72%前後です。ある程度の接客経験を積んでからチャレンジするのも良いでしょう。

     

    2023年10月時点の受験料は、5200円です。

    準1級

    準1級からは高度な知識や技術、専門的なサービス能力の有無を問われます。試験は面接のみで、パネルに表示された課題を言葉や動作、言い方で表現するという内容。また、審査員をお客様に見立てた模擬販売も行います。

     

    審査の基準は「サービス接遇者に必要な、ふさわしい話し方・態度・物腰が感じられる」ということです。難しく感じるかもしれませんが、合格率は80%以上。すでに接客のプロとして活躍している方なら、取得を目指せるのではないでしょうか。

     

    2023年10月時点の受験料は、5900円です。

    1級

    最上級である1級では、筆記試験と面接の両方が行われます。筆記試験は2級よりも難しいため、テキストや問題集で繰り返し勉強することや、サービス・接遇のありかたについて、今一度しっかりと考える必要があるでしょう。

     

    面接の内容は模擬電話セールスと、模擬販売対面です。審査基準は準1級よりも細かく設定されており、親近感や愛嬌が感じられるかどうかといった点も見られます。正しい言葉遣いやマナーだけでなく、人としての魅力をアピールできるかどうかもポイントなのですね。合格率は41%ほどで、難易度の高さが伺えます。

     

    2023年10月時点の受験料は、7800円です。

    サービス接遇検定の合否通知書はいつ届く?

    試験を受けた後に気になるのは、合否の結果ですよね。サービス接遇検定では、受験日から3週間前後で合否通知が郵送されます。

     

    2023年11月5日に実施される第59回の試験では、2級・3級の合否通知は11月24日に普通郵便で発送されるとのこと。準1級の合否通知は面接試験の3週間後に普通郵便で発送されます。

     

    1級の筆記試験に関しては希望する面接日の1週間前までに合否通知書が発送され、合格の場合は面接の案内が同封されています。面接試験の合否通知は試験終了後、約3週間で発送されます。

     

    また、合否結果はホームページでも確認でき、第59回は2級・3級が11月20日から12月4日まで、1級は面接試験日の早い順に結果が公開されるということです。

     

    参考:サービス接遇検定について/文部科学省後援 ビジネス系検定

    サービス接遇検定がいかせる宿泊業の職種

    iStock.com/elkor

     

    宿泊業においては高い接客スキルが求められるため、サービス接遇検定で学んだ知識を大いに活用できます。サービス接遇検定の資格がいかせる、宿泊業の職種を紹介します。

    フロントスタッフ

    フロントスタッフはお客様のチェックイン、チェックアウトの他、周辺の観光スポットについての紹介やさまざまな問い合わせなど、お客様とのやりとりが多く、ホテルや旅館の印象を左右する重要な役割を担っています。

     

    サービス接遇検定で培った応対のマナーやスマートな所作、ホスピタリティ精神は自信を持った応対へとつながり、お客様に気持ち良く滞在していただけることでしょう。

     

    レストランスタッフ

    レストランでのウェイターやウェイトレスは、料理の提供や片付けだけではなく、お客様に特別な空間での食事を楽しんでもらうためには、接客マナーやサービス精神が必要です。

     

    ベストなタイミングでお客様に料理やドリンクを提供するほか、お客様に失礼のないようにスマートな接客やお客様が困っていることはないかなど、細やかな気配りが求められます。

     

    コンシェルジュ・バトラーなどの専門職

    コンシェルジュやバトラーはお客様が快適に過ごせるように、さまざまな要望に対応する力やきめ細やかな接客が求められます。

     

    ホテルスタッフの中でもより専門性の高い職種と言えるでしょう。マナー接遇検定では、マナーやサービスの専門知識のほか、顧客心理を理解した対処方法も学びます。コンシェルジュやバトラーの仕事にいかせるのではないでしょうか。

     

    管理職

    マネージャーなどの管理職は、VIPなど特別なお客様が訪れた際に、直接おもてなしすることがあります。

     

    そのため、より質の高い接客マナーを身につけることが必要です。また、クレームなどさまざまな問題に対処する能力も求められるでしょう。

     

    マナー接遇検定では、顧客心理を理解した人間関係の対処方法なども学べるので、部下への指導やお客様の対応などにも役立つはずです。

     

    サービス接遇検定で学んだスキルを宿泊業の転職にいかそう

    iStock.com/TAGSTOCK1

     

    サービス接遇検定で学んだ知識と技能は、質の高い接客を求められる宿泊業界において実践として役立つ内容なので、転職活動をする上で、即戦力のある人材として魅力をアピールできます。また、声のトーンや速度、伝え方など相手を意識した話し方も身に付くので、面接試験にも役立つでしょう。

     

    実際に就業した際には、自信を持って応対に臨め、お客様の満足度を高められると共に、キャリアのステップアップにもつながるのではないでしょうか。

     

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