仕事を辞めたいと思う新卒は多い!
仕事を辞めたいと思う新卒は決して少なくありません。厚生労働省の発表によれば、4年制大学出身の新卒者が入社3年以内に退職をするのは、全体の約3割にも上るというデータが発表されています。この数値は、例年大きな変化を見せていません。
また、1年以内の退職者は約1割強とのこと。思ったよりも多い、と感じた方もいるかもしれませんね。中には研修期間中や、入社1カ月で退職を決めた新卒もいます。
では新卒入社後、比較的早い段階で仕事を辞めた新卒は、どのような理由で退職を決意することになったのでしょうか。新卒が仕事を辞めたいと思った理由や、辞める判断基準をご紹介しますので、退職を検討する新卒1年目の社会人はぜひ参考にしてみてください。
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新卒が仕事を辞めたいと思う理由
まずは、実際に退職をした新卒の「退職のきっかけ」を6つご紹介します。ご自身がどの状況に近いのかを考えながら、読み進めてみてください。
職場の人間関係が悪い
パワハラ・モラハラ気質の上司、馬が合わない同期、誰かの悪口が当たり前の劣悪な職場環境。
このような人間関係に悩まされ、退職を決める新卒は少なくありません。人間関係は自分1人で解決することは難しいため、「解決を待つぐらいなら転職した方が早い」と退職に至る新卒もいます。
労働環境が悪い
サービス残業が当たり前の職場や、休みが取れない・取りづらい職場でも、「長く勤められる気がしない」と早めに見切りをつける新卒は少なくないようです。
休憩がまともに取れなかったり、風邪ぐらいで休むなと怒られたり、残業が月100時間を超えたりする劣悪な職場もあるのだとか。こんな職場では、辞めたいと思うのも仕方がありません。
給料が低い
サービス残業とも関わってきますが、仕事の拘束時間や業務内容の重さと賃金が比例していないと感じた新卒も、早期に退職をする傾向にあります。同年代の友人と給料を比較する、会社の先輩から夢のない話を聞くなどして、稼げる職場への転職欲が高まるのでしょう。
また、総支給額・手取りなどの給料の仕組みや、マネープランをよく理解できていなかったことが原因で退職する新卒もいるようです。
仕事がつまらない
ルーチンワークで給料はそれなりにもらえている、上司も温厚、でもなんだか物足りない。仕事に張り合いがない職場は、特にやる気のある新卒が離れてしまいやすいようです。
期待と夢を膨らませて入社した会社の仕事が、成長を感じられるようなものでなければがっかりしてしまいますよね。激務すぎる、暇すぎる。業務量や業務レベルが極端な職場は、長く働き続けられないと感じる方も多いようです。
将来性が見えない
会社や業界に将来性が見出せず、退職に至る新卒もいます。
これは、就職活動に時間をかけられなかった新卒を中心に語られる退職理由です。就職浪人を避けようと入社したのは良いものの、生涯続けていきたい仕事とは感じられずに早期退職を選ぶケースはよく見受けられます。
また、経営戦略などがコロコロ変わる会社も、早期退職に繋がりやすい傾向があります。
他にやりたいことが見つかった
新しいことに挑戦したいという前向きな理由から、退職を選ぶ新卒もいます。
裏で支える仕事がしたくなった、取引先の業務に興味を持った、お金は関係なくやりたいことを仕事にしたい、などがその例です。会社や職場に不満がなければ、円満退職になる可能性も高いでしょう。
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仕事を辞めたい新卒:すぐに辞めない方が良い場合
新卒入社後、早いうちに退職を決めた方々の退職のきっかけをご紹介しましたが、「似た理由があるからすぐ退職しよう!」と考えるのは早計です。
転職後に「前の職場の方が良かった……」と後悔しないためにも、本当に今退職すべきなのかは慎重に判断しましょう。ここでは、判断材料のひとつとして「すぐに辞めない方が良い会社・仕事」をご紹介します。
- ・給料が低い
- ・職場の人間関係が悪い
- ・仕事がつまらない
- ・将来性が見えない
仕事を辞めたいと思う理由が上記の中にあれば、本当に退職すべきかは慎重に考えるべきです。新卒の給料が低いのはどんな会社にでも共通する話ですし、人間関係は部署異動で解決するかもしれません。つまらない仕事は、楽しくする方法がきっとあります。
ただし、職場の誰かに相談してもずっと解決に向かわない問題であれば、待つのは時間の無駄。自分なりに行動を起こし、らちが明かなそうな場合は退職するのが賢明でしょう。期限を切って判断するのもおすすめです。
仕事を辞めたい新卒:早めに辞めた方が良い場合
反対に、「辞めるべき会社・仕事」もあります。下記をみてみましょう。
- ・労働環境が悪い
- ・職場の人間関係が悪い
- ・他にやりたいことが見つかった
労働環境が悪い職場では、徒労に終わることが往々にしてあります。特に体調や精神状態にも影響するような職場であれば、早めに見切りをつけるべきです。
また前項で人間関係が悪いだけで辞めるのは早計とご紹介しましたが、程度によっては早急に辞める判断をした方が良い場合もあります。問題児を放置する職場や、常にピリピリ・ドロドロとした職場では、生産性の向上や将来性も見込めません。
仕事は「何をするか」と同じぐらい「誰とするか」も重要。前の会社よりも待遇は落ちたものの、人間関係が良好な職場に転職ができたおかげで毎日楽しく過ごせるようになった、という方も少なくありません。環境をがらっと変えたければ、転職を前向きに検討しましょう。
仕事を辞めたい新卒は退職の流れを押さえておこう
仕事を辞める決意をした後は、下記のような流れで退職をします。
- ・退職/転職のスケジュールを立てる
- ・転職先を決める
- ・辞意を表明する
- ・引継ぎや身辺整理を行う
ベストは、転職先が決まってから上司に「〇月〇日に退職します」と期限をこちらから伝えることです。ただ、転職先が決まるまで退職を待てないという新卒や、辞めたいとなかなか言い出せないという新卒もいるはず。そんな方は、下記の記事を参考にしてみてください。
辞めたい気持ちが募るなら新卒でも早めに退職すべき
新卒1年目は、8時間労働をこなすだけで肉体的・精神的に負荷がかかるもの。「仕事を辞めたい……」と思ってしまうのも無理はありません。ただ、働くことは生活に直結しますので、辞めるか・続けるかは慎重に判断しましょう。
辞めたいと思った時にまず行いたいのは、自分自身に問題がないかを振り返ること。自分の非がないと感じるのであれば解決策を考え、行動を起こしても手の打ちようがなければ、新卒1年目であっても早めに退職すべきです。
変わらない職場に居続けて、人生を無駄にしないでくださいね。
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