転職の志望動機は「納得感」のある書き方がポイント！例文をパターン別で紹介

志望動機は、転職者の印象を大きく左右するもの。作成時には、しっかりと文章を練る必要がありますが、書き方のポイントを押さえておけば、採用されやすい志望動機がより簡単に作成することができます。転職者の志望動機の書き方のポイントをはじめ、異業界転職・異業種転職・Uターン転職の例文をご紹介します。

転職・志望動機の書き方の基本は4つ！

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転職者は社会人としてのベースがあると判断されるため、新卒者と比べ採用担当者の目が厳しくなることが予想されます。履歴書・志望動機の書き方の4つの基本を押さえて、スムーズな転職を目指しましょう。

構成は結論・現状・未来

読みやすさを重視した志望動機の構成は、下記の通りです。

1．「結論」：どこに惹かれて志望したのか
2．「現状」：どんなスキル・経験があるか
3．「未来」：どう貢献し、何を実現したいか

おすすめの基本構成は、結論からのスタート。「なぜ志望したのか」という結論が先に目に入ることで、採用担当者はその後の文章を読み進めやすくなります。

ただし、転職者は誰しもバックグラウンドがあるものですから、結論から書き始めた文章に違和感を覚えるのであれば、「現状」「結論」「未来」と、構成の順序を変えても問題ありません。読みやすい志望動機を意識してくださいね。

その企業ならではの魅力を追求・表現する

採用担当者は、志望動機を「求める人物像に近い人物か」を判断する、ひとつの指標にしています。つまり、企業との接点が少ないと感じる応募者に、わざわざ面接の場を設けることはないのです。

欠員の補填や、事業拡大による人員増加を目的に始まる中途採用であれば、その傾向はより強くなることでしょう。しかし、裏を返せば「うちの会社に合いそうな人」と思わせることができれば、スムーズに選考を突破することもできるのです。

徹底した企業研究を行い、その企業ならではの魅力を志望動機に盛り込むようにしましょう。

職務経歴と一貫性を持たせる

おすすめの志望動機の構成は、「結論」「現状」「未来」と続くとご紹介しましたが、これまでの経験や考えと、思い描く未来の一貫性がなければ説得力に欠けてしまいます。

「行き当たりばったり」という印象がついてしまえば採用は遠のく一方ですので、一貫性・ストーリー性を意識した志望動機を意識しましょう。職務経歴書を作成する際も、同様です。

曖昧な表現はNG・できるだけ具体的に

・たくさんの後輩を指導した経験があります
・入社2年目に1名、その後の1年間はリーダーとして5名の後輩を指導した経験があります

・現在は、新しい言語の習得に励んでいます
・前職はJavaとC言語がメイン言語で、現在はPythonの習得に励んでいます

上記は、抽象的な文章と具体的な文章を比較した例です。伝わりやすさの差は歴然ですよね。志望動機で、どの程度の能力があるのか、またどれほどの成果を上げてきたのかを伝える際には数値などを用い、できるだけ具体的に表現することを意識しましょう。

転職・志望動機の書き方とあわせて覚えたいポイント

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前項では、志望動機に書く内容の基本をご紹介しましたが、その他にも押さえておくべきポイントがあります。フォーマット・文字数にまつわる2つのポイントをご紹介します。

フォーマットは企業のカラーに合わせる

履歴書などの応募書類は、ひと昔前までは手書きで提出することが主流でした。しかし最近では、パソコンで作成・印刷した履歴書の提出が認められていたり、データで提出することを求められる機会も増えています。

指定がなければ、フォーマットと提出方法は個人で判断することになりますが、企業のカラーに合わせることが一般的。IT系・ベンチャー企業であればパソコン、公務員であれば手書きというように、企業の傾向を見て判断しましょう。

ただし、データで提出する応募者が多いことを見越し、あえて手書きで提出するという応募者もいます。与えたい印象を考え、フォーマットを選ぶのも良いかもしれません。WEB書類選考の通過率を上げたい方は、下記記事もチェックしてみてください。

文字数の目安は200字～300字

文字数は面接を意識し、200字～300字程度でスッキリとまとめることを意識するようにしましょう。上手くまとまっている志望動機は、端的にまとめる能力があることを示してくれます。

ただ、文字数を意識しすぎて伝えたいことが伝わらないという方や、横文字が多く枠内に書ききれないという方もいるはず。その場合は、別途「志望動機書」を作成し、添付するのも良いでしょう。ただし、多くともA4・1枚に収めるようにしてくださいね。

転職の志望動機の書き方サンプル・例文

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では、具体的にどのような志望動機を作成すれば良いのでしょうか。転職時の志望動機の書き方サンプル・例文を、異業界転職・異業種転職・Uターン転職の3つのパターン別にご紹介しますので、記入時はぜひ参考にしてみてください。

例文1：業界未経験・同職種の場合（営業職から営業職）

「クライアントの期待を超える」というビジョンに惹かれ、継続的で良好な取引を行う既存営業を目指し、貴社を志望いたしました。

現在は食品メーカーに勤めており、小売店への飛び込み営業、食品関連のフェアへの参加など、販売ルートの開拓に関わる営業を行い、直近3カ月は部内のトップ成績を残しています。しかし、新規提案と既存のルート営業で部門が異なり、提携後のサポートができないことにもどかしさを感じていました。

貴社では、提携から一定期間のアフターサポートまでを1人の営業が担当しており、私の目指す「クライアントと帆走する営業」に近づくことができると考えています。業界未経験ではございますが、現職で培った新規販路開拓の知識とクライアント目線での営業力を活かし、即戦力として活躍できるよう、精進いたします。

同職種への転職の場合は、これまでの仕事と通じる部分が多いもの。よって「どんな思いで転職を決意したのか」「即戦力になるか」が志望動機の鍵となります。前向きな転職ということを示し、応募企業でも活かせるスキルがあることを盛り込むようにしましょう。

例文2：同業界・未経験職種の場合（接客から販促）

「地球に優しいホテル」というコンセプトで、潜在層のお客様に向けてホテルの魅力を発信し続けている貴社の販促と、挑戦のできる社風に興味を惹かれ、志望いたしました。

現在はフロントリーダーとして、お客様へのご案内、予約管理、後輩育成をメインに仕事をしています。感謝の意を直接伝えてもらえることに大きなやりがいを感じていますが、入社3年目から担当となったOTAの口コミ返信を通じ、潜在層へのアプローチに興味を惹かれるようになりました。

現職で販促部門へ異動するには5部門のリーダー経験が必要ですが、貴社は年齢や経験に関係なく、挑戦できる風土があるとホームページで拝見しました。SNS広告に目を惹かれることも多い貴社は、まさに私の望む企業だと考えています。これまでの経験と、個人で参加しているマーケティングセミナーでの学びを活かし、1日でも早く活躍できるよう尽力いたします。

未経験職種への転職は、同職種転職よりも難易度が上がるのは言うまでもありません。しかし、同じ業界であれば活かせる知見はたくさんあるはずです。過去の経験とあわせ、目指す職種へ転職するために現在取り組んでいることは、必ず志望動機に記入するようにしましょう。