<例文付>採用に近づく履歴書・志望動機の書き方のポイント!サービス業・営業職・事務職のNG例も

履歴書の志望動機は、多くの採用担当者が重視する項目のひとつ。書類選考を突破するには、志望動機に力を入れることが絶対条件です。では、どのような志望動機を書けば、採用担当者の目を引くことができるのでしょうか。履歴書の志望動機の書き方を、例文付きで詳しく解説します。

履歴書・志望動機の書き方を解説!

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履歴書志望動機は、完成させるまで時間がかかるもの。しかし、書き方のポイントを押さえてしまえば、求職活動を効率化することができます。まずは、採用担当者に「会ってみたい!」と思わせる志望動機の、基本的な要素からみていきましょう。

採用担当者は志望動機から何を判断する?

採用担当者の多くが志望動機に重きを置くのは、志望動機が「応募者・企業間の相性を推し量る指標」になることが理由でしょう。

仕事の価値観や、仕事に対する熱意、自社への思い、これまでの経験がぎゅっと詰め込まれている志望動機を読めば、おのずと人物像は見えてくるもの。言い換えれば、志望動機を書く際は「企業が求める人物像に近づけているか」が、重要なポイントと言えます。

志望動機の基本構成

採用担当者に「会ってみたい!」と思わせる志望動機は、読みやすいことが大前提です。読みやすさを重視した、志望動機の構成をみていきましょう。

  • 1.「結論」:どこに惹かれて志望したのか
  • 2.「現状」:どんなスキル・経験があるか
  • 3.「未来」:どう貢献し、何を実現したいか

志望動機は重要な位置づけであるものの、採用担当者が目を通すのは長くても数十秒。よって、まずは結論から記入することをおすすめします。

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履歴書・志望動機の書き方のポイント

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前項でご紹介したように、履歴書・志望動機は「結論」から始まり、「現状」「未来」と書くのがおすすめの構成です。書き方のポイントを、項目ごとに詳しく解説します。

1.「結論」:どこに惹かれて志望したのか

志望動機の冒頭では、企業のどこに惹かれて応募したのかを、できる限り具体的に記入しましょう。下記は、応募者が企業の魅力を感じるきっかけとなった例です。

  • ・社風/ビジョン
  • ・先輩社員の人柄
  • ・事業
  • ・商品/製品
  • ・働き方/福利厚生/給与

ただし、「社風に共感して」「商品が好きで」「福利厚生の手厚さに惹かれて」という、誰でも言えるような当たり障りのない書き出しはNG。「自分自身との結び付き」を意識しながら、惹かれた理由を書き示すようにしましょう。

応募する職種が定まっている方や、専門職への応募であれば、「〇〇部門で△△をしたく、貴社を志望いたしました」のように、具体的な職種を挙げるのもひとつの手です。

2.「現状」:どんなスキル・経験があるか

次に記入するのは、今の自分に身に付いているスキルや過去の経験です。

応募企業・応募職種に応じて求められるスキルや経験は異なりますので、自己分析と業界・企業研究を繰り返し、自分自身と企業の接点を見つけましょう。

3.「未来」:どう貢献し、何を実現したいか

志望動機の終わりでは、前述したスキルや経験に即し、どんな点で企業に貢献したいと考えていて、入社後には何を実現したいのか、ということを示します。

入社後を思い描いている応募者と、今持っているスキルを列挙するだけの応募者とでは、採用担当者からの印象が大きく異なるのは言うまでもありませんよね。

「入社後に何ができるか、何をしたいか」ということは、企業研究を徹底していれば、おのずと見えてくるはずですので、自分ならではの未来を考え、志望動機に書き入れてみましょう。

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

採用が遠のく履歴書・志望動機の書き方とは?

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履歴書・志望動機のポイントをご紹介しましたが、これに合わせて記入をすれば必ずプラスの印象になる、という訳ではありません。マイナスに映る表現もあるのです。避けるべき表現をご紹介しますので、使わないように意識しながら、志望動機の作成にあたりましょう。

企業研究が不十分・内容が薄い

数多くの応募者の履歴書を見ている採用担当者にとって、企業研究をしっかりと行った応募者かかどうかは、志望動機にさっと目を通すだけでわかるものです。

取り繕っただけの文章では、「口だけで中身が無い」「志望度が低い」と捉えられる恐れがありますので、企業研究を怠らず、内容の濃い志望動機の作成を意識しましょう。

受け身の姿勢

「研修制度が充実している貴社で成長したい!」「将来の夢である起業の経験として!」というような「学ばせてもらう姿勢」は、志望動機ではご法度。企業は学校ではありません。

たとえ経験が少なくても、企業に貢献できること必ずあるはずですので、志望動機で受け身の表現は避けましょう。

福利厚生など仕事以外の魅力が強い

充実した福利厚生・休日・高い給与は、誰もが魅力を感じるものですが、これらを全面的に押し出している志望動機は、あまり良い印象に映りません。同条件ならどこの企業でも応募する応募者、と捉えられるからです。

給与や福利厚生は、仕事への対価。仕事なくして得られませんので、志望動機では「その企業でしかできない仕事」という観点に着目しながら、書き進めてみてくださいね。

NGワードが使われている

  • ・~等の
  • ・色々な/様々な
  • ・頑張った/努力した

上記は全て、応募書類の使用NGワードです。どれも大変便利な言葉ですが、ふわっとした印象を受ける方も少なくないでしょう。それは、採用担当者も同じことです。

抽象的な表現は、面接ならまだしも、文面だけでは度合いが伝わりづらいものですので、定量的な言葉を用いるようにしましょう。

履歴書・志望動機の書き方:サービス業界の例文(新卒)

実際の例文を見ながら、ポイントをチェックしていきましょう。始めにご紹介するのは、サービス業界の履歴書志望動機書き方採用される例文と、NG例文です。ホテル・旅館業界を目指している方は、ぜひ参考にしてみてください。

採用される例文

大学1年生から現在までの約3年間で、コンビニエンスストア、飲食店、日用品店での接客のアルバイト経験があります。自身の作ったポップや店の飾り付け、新メニューでお客様が喜んでくださる姿を見るにつれ、接客業を天職だと感じるようになりました。

ホテルは、接客業で最高峰のサービスを提供する業界として有名ですが、貴ホテル利用時に「感動を与える時空間」を目指す従業員の心遣いに感銘を受け、質の高いサービススキルを習得したい、お客様と密にコミュニケーションを取れる環境に身を置きたいと思い、貴社を志望いたしました。

配属先は貴社の決定に従いますが、もっともお客様とコミュニケーションを取ることのできるフロントが第一志望です。配属になった際には、お客様のことを第一に考え、深く思い出に残る滞在になるよう心を尽くして接客させていただきたいと考えております。

サービス業界への就職を目指す新卒者が、履歴書の志望動機を書く際に気を付けたいのは、自分自身の思いと伝える力を両立させることです。特に、ホテル・旅館などの宿泊業界で重要なのは「相手への心遣い」。読みやすさも非常に重要なポイントです。

NG例文

在学中は、コンビニエンスストア、飲食店、日用品店でアルバイトをした経験があり、お客様の笑顔を見るにつれ、接客業を天職だと感じるようになりました。そして、お客様と関わる機会が多い企業を探していくうちに、接客業の中でトップレベルのサービスを提供しているホテル業界に就職したいという気持ちが強くなりました。

貴社の掲げる「感動を与える時空間」を体感しに来館したお客様の大半は、高い評価を送っています。多くのお客様から評価されていることに強く魅力を感じ、より質の高いサービススキルを習得したい、もっとお客様と密なコミュニケーションを取ることができる環境に身を置きたいと考え、貴社を志望いたしました。

これまでの経験を活かし、お客様のことを第一に考え、深く思い出に残る滞在になるよう心を尽くして接客させていただきたいと考えております。

新卒が履歴書の志望動機を書くにあたり、最も注意したいのは「企業におんぶにだっこにならない」ということです。たとえ、社会経験がなくとも、企業に貢献できることはたくさんあります。受け身の姿勢を見せないよう、気を付けましょう。

履歴書・志望動機の書き方:事務職の例文(新卒)

続いてご紹介するのは、人事部・事務職の志望動機の採用される例文と、NG例文です。ホテル・旅館で人事部や事務職を目指している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

採用される例文

ファストフード店のアルバイト経験と、法学部で得た知識を活かしたいという思いから、貴社の人事部門を志望いたしました。

私の勤務していたファストフード店には20名ほどのスタッフが在籍しており、年齢や性別に関わらず、切磋琢磨し、高め合うことができる雰囲気がありました。コミュニケーション能力を評価され、リーダーとしてスタッフの方々と触れ合ううちに、労働環境の良さやスタッフのモチベーションが店舗の売上に大きく関わるということを体感しました。

景気に左右されやすい観光業において、貴社が堅実に売上を伸ばし続けているのは、「人材は人財」という理念があるからだと考えています。新しい法知識や、時代の流れに合わせた労働環境づくりへアンテナを張り、労働環境から売上に貢献するのが私の目標です。

過去に学んだ経験からの自身の考えが、具体的に盛り込まれている志望動機の例文です。後半の文章からは、入社後のイメージがしっかりとできていることがわかります。

NG例文

ファストフード店のアルバイト経験から、社内で最も多くの人と関わることのできる人事の仕事に興味を抱き、貴社を志望いたしました。

私の勤務していたファストフード店には20名ほどのスタッフが在籍しており、年齢や性別に関わらず、切磋琢磨し、高め合うことができる雰囲気がありました。コミュニケーション能力を評価され、リーダーとしてスタッフの方々と触れ合ううちに、体調不良や悩み事の有無など、細かな変化にも気付くことができるようになりました。

貴社では、さまざまな雇用形態の従業員が働いています。「人材は人財」という理念のもと、法学部で学んだ労働基準法や労働安全衛生法の知識を活かし、全ての従業員が働きやすいと感じる労働環境づくりに貢献したいと考えています。

企業との関連付けが薄いと捉えられてしまうNG例文です。「人事部ならどこでも良いのでは?」と考えられてしまう恐れもありますので、志望動機には「その企業ならでは」という観点を盛り込むことを意識しましょう。

履歴書・志望動機の書き方:営業職の例文(転職者)

最後にご紹介するのは、営業職の履歴書・志望動機の採用される例文と、NG例文です。ホテル・旅館の営業職を目指している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

採用される例文

「店舗一丸での集客力の向上」というビジョンのもと、自走できる店舗の助力となる営業になりたく、貴社を志望いたしました。

新卒入社後の3年間、10店舗の販促営業を担当しており、毎年昨対比100%を超える売上に寄与できていることにやりがいを感じています。しかし、全店舗共通の販促戦略が主体である現職では、各店舗の魅力を伝えきれないことも多く、柔軟な集客を行うホテルで働きたいと考えるようになりました。

貴社が目標として掲げる「個の力」は、今後のホテル業界の成長に欠かせない考えだと感じています。現職で培った、広い視野でのマーケット分析、スピード感のある集客の知見を活かしながら、店舗ごとの売上向上に寄与したいと考えています。

どうなりたいか、どうありたいかがスッキリまとまっている志望動機です。数値を用いた定量的な文章があれば、どんな働きぶりをしていたのかが客観的にわかりますよね。採用担当者からも、良い評価を得やすいでしょう。

NG例文

新卒入社から現在までで、複数店舗の販促営業を担当してきました。しかし、全店舗共通の販促戦略が主体である現職では、スピード感のある集客はできず、自分自身の力を最大限発揮できていないと感じています。

その一方で、「店舗一丸での集客力の向上」をビジョンとして掲げ、1人ひとりの営業力を高めること目指している貴社であれば、自由度の高い販促戦略が実行できると確信しています。

前職までに現職で培った、広い視野でのマーケット分析、スピード感のある集客の知見を活かしながら、今後のホテル業界の成長を牽引できるような営業を目指し、貴社を志望いたしました。

採用される例文と伝えたい内容はほぼ同じ。しかし、どこか上から目線な印象を受けた方も多いのではないでしょうか。自己評価が高いことは悪いことではありませんが、志望動機で全面的に押し出しては、不誠実な印象を与えかねませんので、注意してくださいね。

履歴書・志望動機は例文を活用して自分なりの書き方を!

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履歴書志望動機書き方は、人によって千差万別です。採用・不採用の基準もまた、企業の数だけ存在します。

しかし、採用担当者の大半が、履歴書の志望動機から読み解きたいと思っているのは「応募者と企業の相性」。自己分析・企業研究を徹底し、ポイントを押さえることができれば、企業に適した志望動機は必ず書けるはずです。

例文も参考にしながら、ぜひ採用担当者の目を引く履歴書の志望動機を作成してみてくださいね。

なお、接客業に適した志望動機の書き方・例文などは以下の記事でまとめて紹介しています。併せてご参照ください。

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