「以上」は履歴書の学歴・職歴欄に右寄せで記入
履歴書の学歴・職歴欄は、続きがないことを示すため、必ず「以上」と記入する必要があります。位置は、職歴最終行の1行下に右寄せで記入するのがルール。しかし、在職中・離職中で若干ルールが異なるため、注意が必要です。それぞれの記入ルールをみていきましょう。
在職中は「現在に至る」の1行下
在職中の求職者であれば、職歴の最終行は「現在に至る」で締めくくられているはずです。「以上」はこの下の行に記入します。
「現在に至る」と「以上」を前後させないよう、気を付けましょう。
離職中は最終職歴の1行下
既に退職済みの求職者であれば、在職中の求職者のように「現在に至る」という文字を記入する必要はありません。
よって離職中の方は、「最終職歴の退職年月」を明記した1行下に「以上」を記入する、とだけ覚えておきましょう。
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履歴書の学歴・職歴欄の「以上」の注意点
履歴書の学歴・職歴欄には、学歴・職歴の区切りがありません。書き出しが個人の裁量に委ねられるということは、記入ミスが発生しやすくなることとイコール。学歴・職歴欄の「以上」の記入時に、間違いやすいポイントを2点ご紹介します。
最終学歴の後に「以上」は必要ない
「以上」は、学歴と職歴をあわせて記入した最後につけるもの。上記のように、最終学歴の後につける必要はありません。
履歴書左部から右部にまたがる大きな枠は、あくまで「学歴・職歴欄」。2つの項目の締めくくりとして「以上」を記入するよう、注意してくださいね。
右ページにまたがらないようにする
人によっては、「現在に至る」の文字や、最終学歴が左部・最終行になることもあるでしょう。
「以上は最終行の1行下」というルールに倣えば、入りきらない「以上」は右部・1行目になる、と考えるのが自然。しかし、採用担当者のことを思えば、この判断はナンセンスです。
「以上」で締めくくられていなければ、採用担当者は続きを読もうと、目を右ページに目を移します。しかし、目を移した先が「以上」だけでは「気が利かない応募者」と思われてしまうのも無理はありません。
気を遣って記入した「以上」が、マイナス評価の火種となってしまっては元も子もありませんので、「以上」は最終行に収めるようにしましょう。記入方法は、次項で詳しくご紹介します。
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履歴書の学歴・職歴欄に「以上」が入らない時は?
前述のように、「現在に至る」や最終学歴が左部・最終行、あるいは右部にわたり枠いっぱいになるという場合には、最終行に「以上」収めるように記入します。下記は、右部にわたらないよう工夫した記入例です。
<履歴書左部に1行に収める記入例>
転職回数が多い、などの理由から「枠内に全ての職歴が収まる気がしない……」という方は、学歴の書き出しを「卒業から」にする、退職理由や自己PRに繋がる文を1行にまとめる、などの工夫を行ってみましょう。
下記の記入例も参考にしてみてくださいね。
<最終3行を1行に収める記入例>
<転職の経歴を1行に収める記入例>
<その他複数社の経歴を説明した記入例>
履歴書の学歴・職歴欄に「以上」を書き忘れたら?
履歴書の学歴・職歴欄の終わりに「以上」を書き忘れたからと言って、大きな減点になることはそうないでしょう。
しかし、「以上」の記入は、多くの就職・転職マニュアルで紹介されている事項。「いい加減な就職・転職活動をしている応募者」という印象がついてしまえば、他応募者と差が開くことは避けられません。
採用担当者によっては、「チェックが甘い=仕事の詰めも甘い」と考え、マイナス評価を下すこともあるでしょうから、書き忘れをしないよう、注意してくださいね。
また、「現在に至る」の書き忘れにも注意が必要です。在職中の求職者が「現在に至る」を書き忘れてしまえば、既に退職をしていると受け取られるリスクが高まります。
すぐに働いてもらえると思って選考を進めたが、実はまだ在職中だった、ということになれば、双方の時間が無駄に失われてしまいます。したがって、在職中の求職者は「以上」とあわせ、「現在に至る」の書き忘れにも一層注意を払いましょう。
履歴書の学歴・職歴欄には必ず「以上」を記入しよう!
履歴書の学歴・職歴欄に「以上」を記入するのは、採用担当者に情報の終わりを伝えるためです。在職中の方は「現在に至る」の1つ下の行、離職中の方は最終職歴の1つ下の行に、右寄せで記入します。
「以上」があれば、記入内容の終わりをすぐに把握することができますが、書き忘れてしまえば、採用担当者から「チェックが甘い応募者」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
不本意な評価を下されないためにも、「以上」や「現在に至る」は忘れずに記入しましょう。