仕事を辞めたいけど言えない
仕事を辞めようと決心しても、自分1人の意志だけでは動けません。辞めるためには、辞めたいという意向を伝え、承諾を得る必要があります。
まずは直属の上司に意思表示をし、退職日を決めたり、引継ぎをしたり、周囲への配慮もしなければなりません。
退職者が出ることは会社にとって不都合なこと。それが分かっているからこそ、辞めたいと思っていても言いにくいものです。周りに迷惑をかけてしまうかも……という心配から、辞めたいけど言えない。ということもあるでしょう。
これまでに退職者を見てきた人にとっては、状況が分かるからこそ心苦しい気持ちになることもあるかもしれません。上司や周囲の反応を想像すると怖くなることもあるでしょう。
しかし、起きてもいないことを想像して、自分の思いを封じ込めておくわけにはいきません。決心したからには思い切って行動することも必要です。
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辞めたいけど言えない理由
辞めたいけど言えない理由の例をご紹介します。
職場に迷惑をかけてしまいそう
人手不足が顕著な職場であったり、繁忙期で周囲も大変な思いをしていたり、そのような状況では、職場に迷惑をかけることが心配になりますね。
これまで一緒に頑張ってきた仲間がいたり、退職者が出たことで負担を感じた経験があったりすると、申し訳ないような気持ちになることもありそうです。
真面目な人や責任感の強い人は、特にそう感じるかもしれませんね。会社への配慮も大切ですが、退職のマナーやルールを守りさえすれば、無責任になることはありません。
言ったあとに気まずくなりそう
辞めたいと伝えたあとから社内での居場所がなくなってしまったり、周囲から冷たくされたり。言ったあとに気まずくなることを恐れて、言い出せないということも。
退職予定の人に対して周りが冷たく当たるという話があるのは事実です。ストレスを感じながら退職日までを過ごすことを考えると、怖いと思うこともあるでしょう。
退職の意志を大っぴらにする必要はありません。辞めることを快く思わない人がいることを考慮して、伝える相手を限定すると良いでしょう。
▼こちらの記事では旅館の仕事を辞めたい理由、辞める前の対策について紹介しています。併せてご覧ください。
上司が怖くて言いづらい
普段から怖いと感じている上司に対しては、辞めたいと意思表示するのは勇気がいるものでしょう。これまでのコミュニケーションに問題がある関係の場合は、言えないまま時間が過ぎてしまうということもありそうです。
引き止めにあったり、高圧的な態度を取られたり。上司の態度を想像すると、怖くて言えないということもあるかもしれません。
脅迫とも取れる言動や行動は許されるものではありません。万が一そのようなことがあれば、しかるべき機関に相談することも考えておくと良いですよ。
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辞めたいけど言えない。伝える際のポイント!
退職の意志を伝える際におさえたいポイントについてご紹介します。
伝えるタイミングを考える
辞めたいと伝えるタイミングには、周囲への配慮も必要です。
- ・繁忙期を避ける
- ・忙しい時間帯を避ける
- ・周囲に人がいない時を選ぶ
上司が忙しくない時間帯、場所を選んで伝えるようにしましょう。退職の意志を伝えるのは、退職希望日の1~2カ月前が一般的。就業規則に沿って行動するようにしましょう。
ポジティブな理由を伝える
退職の意志を伝える際には、理由を言う必要があります。
- ・向いていない
- ・業務量が多い
- ・人間関係が悪い
このような理由で退職する場合、正直に伝える必要はありません。会社への文句と捉えられかねませんし、改善を条件に引き止めにあうことも考えられます。
「チャレンジしたいことがある」「キャリアアップしたい」など、周囲が応援したくなる前無きな理由を伝えると良いでしょう。
言わないままにした場合をイメージする
辞めたいけど言えない。そのままにしていた場合をイメージしてみましょう。辞めることができなければ、次のステップに進むことはできません。転職を希望しているのであれば、転職のタイミングに遅れが生じます。チャンスを逃してしまうかもしれません。
辞めたいと思いながら、仕事のモチベーションを保つことは簡単ではないはずです。いつ言おうか……、いつ辞めようか……と考えながらでは、意欲は低下するものです。
仕事に対する向き合い方の温度差がうまれ、かえって周囲に迷惑をかけてしまうことも考えられます。
「辞めたいけど言えない」必要なのは勇気!
辞めたいけど言えない。その理由の多くが不安によるもの。辞めることへの迷いがあるのかもしれません。
大切なのは、自分の気持ちに従うことです。自分はどうしたいのかをじっくり考えてみてくださいね。