接客の経験は自己PRで活かしやすい!
接客の経験をもっていて、自己PRで接客スキルを活かしたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
「接客のスキルしかアピールできるところがない」と不安に思う人もいるかもしれませんが、企業側から見れば接客スキルは意外と評価が高いもの。
また、接客スキルにはいろいろな強みがあり、さまざまな職業・職種で活かせます。そのため、自己PRにおいてもアピール材料として有効なものなのです。
接客の強みを活かした自己PRの書き方をマスターして、効果的な自己PRを作成しましょう。
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自己PRに活かせる!接客の経験で得た強み6選
接客の経験を通して、学べることはさまざま。まずは自分が培った強みを理解し、何をアピールするのか整理しましょう。しかし、「思いつかない!」「文章に落とし込めない!」と悩む人も少なくないのでは。
自己PRに活かせる強みの例を紹介するので、参考にしてください。
正しく丁寧な言葉遣い
正しく丁寧な言葉遣いは相手に好印象を与えます。正しい敬語は、お客様と接するときだけでなく、業務連絡などでも役に立つはず。
電話やメールの際にも、自然に丁寧な言葉を選んで対応するスキルが身についているのではないでしょうか。
臨機応変に対応する力
接客の際、お客様の希望に合わせて、通常のやり方を変えることもありますよね。接客業をしていれば、臨機応変に対応した経験を持っているはず。
臨機応変な対応力は、イレギュラーな事態にも冷静に対処する力とも言えます。常に最善を尽くそうとする姿勢は、どの職業でも活かしていけるでしょう。
気配り・目配りのスキル
お客様に気持ちの良い時間を提供するためには、気配り・目配りが欠かせません。
接客業を経験すれば、自分の仕事を進めながら、周囲への気配り・目配りを忘れないスキルが身についているのでは。
気配り・目配りをしながら業務にあたった経験は、サービスの質を高めるだけでなく、社内の人間関係をより良くし、働く環境に好影響を与えられるはずです。
マルチタスク
マルチタスクとは、同時進行で複数の作業を行い、短時間でその作業を切り替えて行う能力のことです。
お客様の対応以外にもやることが多い接客業は、時間との勝負。効率良く業務を遂行しなければ、間に合わない状況になることも珍しくないでしょう。企業の生産性を上げるために効率・スピードを求める思考が鍛えられているのは強みとして挙げられます。
観察力
観察力とは物事の状況を客観的に細かくとらえる力です。常に変化する接客業の現場を経験したことで、見落としやすい状況にもいち早く気がつけるのではないでしょうか。これは、どの業種で働いても役に立つスキルです。
また、企業の業績を伸ばしていくためにも、新しい視点から物事を見る力がある人は、企業にとって必要な人材でしょう。
提案力
接客業の企業が利益を出せるかどうかは、社員一人ひとりの提案力に大きく左右されます。
特に、家電量販店やアパレルショップなど、お客様が気に入る商品を探しに来る職場で働いた経験のある人は、お客様のニーズを察知し、買ってもらうためのトークスキルを磨いてきたのではないでしょうか。
こうした提案力は、転職市場において強力な武器になります。具体的な売上高などを交えつつ、アピールポイントとしてしっかり伝えると良いでしょう。
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接客の経験を活かした自己PRの書き方
強みを活かした自己PRの書き方を見ていきましょう。
自己PRを書く際は、構成を意識することが重要です。構成が整っていないと、読みづらく内容が伝わりづらい文になってしまいます。
構成をうまく組み立てるための手法として知っておきたいのは「PREP法」です。PREPとは「Point(要点)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(要点)」のこと。
これをふまえて、3つのステップを解説します。
1.結論を書く
1文目には結論を書きましょう。「私の強みは~~です。」というように、接客経験で得たスキルをここで簡潔にアピールします。
結論を最初に持ってくることで、言いたいことが分かりやすく伝わります。「やたらと長く書いたけど、言いたいことが伝わらない……」という失敗を回避できるので、最初に結論を持ってくることを押さえてくださいね。
2.具体的なエピソードを書く
次にエピソードとして接客の経験を書いていきましょう。
強みを発揮した場面はどのようなときだったのか、そのときどのような課題があったのか。課題解決のためにどのような行動を取り、結果どのような成果を得られたのか。
1本のストーリーとしてまとめると、面接の場でも説明しやすくなるのでおすすめです。
3.入社後、どのように活かすかを書く
強みを仕事のどのような場面で活かして、企業へ貢献していこうと考えているのかを最後に書きましょう。志望動機につながるようにまとめれば、説得力が増すはずです。
なお、以下の記事でも接客経験を自己PRとして伝える際のポイントについて解説しています。併せてご一読ください。
接客の経験を自己PRに活かすためのポイント
自己PRを書く際は、短い文章の中で要点を伝えることが大切です。特に接客の経験を述べるときにはしっかりと独自性を持たせましょう。
また、接客の強みを書く際には具体性も重要。単に「~が強みです。」と書いても、面接官の心は動かせません。
これらをふまえ、以下のポイントを意識して作成しましょう。
- ・企業が求めているものにあった能力を伝える
- ・読み手が想像しやすい表現を使う
- ・接客する上で意識していることを書く
- ・入社後どのように活かすのかを書く
すべてのポイントを押さえて文を書くことが難しい場合は、ある程度頭に入れながら作成することがおすすめ。書き終えた後に、ポイントを押さえられているかチェックして、適宜修正を加えると良いでしょう。
接客の経験を活かした自己PRの例文
ここまでの説明をふまえて、自己PRの例文を見てみましょう。ご自身の経験や強みを考えながら、読み進めてくださいね。
【例文1】家電量販店での接客経験
「私の強みは提案力があることです。
家電量販店で3年間接客担当として勤務しており、その業務で強みを発揮してきました。私はお客様の課題解決につながる接客を心がけて勤めていました。
具体的な例として、家電の知識がなく、欲しい商品が決まっているわけではないものの、家事の作業効率をあげるために食洗器を探しに来たお客様がいました。
私はすぐにその方の話しに耳を傾け、予算や商品の大きさなど詳しい要望をヒアリングし、お客様の要望がかなう商品を提案できるように尽力しました。
結果、お客様はわたしが提案した商品を購入され「親切にありがとうございました」と嬉しいお言葉もいただきました。
入社後は、このようなお客様一人ひとりに寄り添った提案ができる強みを活かして、貴社で活躍したいと考えております。」
【例文2】ホテルでの接客経験
「私はホテルのフロントスタッフとして働いた経験を通して、常に周囲の動きを見る力を鍛えました。
新卒で入社し、業務に慣れてパートスタッフの管理を任された頃のことです。自分はひと通りの業務を覚え、楽しく接客できるようになったのですが、その横でまだ慣れていないパートスタッフが対応に苦慮していることに気が付けず、後から『助けてほしかった』と言われた経験があります。
このことをきっかけに『今後はパートスタッフの責任者としてしっかり目配りしよう』と決めて、お客様が宿泊者名簿を書いている間など、ちょっとした隙間時間に周囲を見回す習慣ができました。
その結果、スタッフが対応にまごつくことが減り、お客様からは『いつもスムーズに案内してくれるね』と喜んでいただけるようになりました。
接客業務で身につけた気配り・目配りを活かし、貴館のフロントマネージャーとして貢献したいと考えています。」
接客の経験を活かして説得力のある自己PRを
接客の経験を活かした自己PRを書くには、自分が培った接客の強みとは何かを理解し、説得力を出すためにオリジナル性のあるエピソードを書くことが大切です。
自己PRの伝え方で悩んだ時には転職エージェントへの相談もおすすめ。転職のプロが、あなたの強みを引き出して適切なアドバイスをくれるかもしれません。
宿泊業界への転職を考える際には、おもてなしHRをご活用ください。