ホテルの面接でよく聞かれる質問は？
milatas- stock.adobe.com
ホテル業界の面接において、傾向としてよく聞かれる質問はあるのでしょうか？
洗練されたマナーに加え、ホスピタリティや人柄が大切にされているホテル業界。人柄がよく見られる面接の場では、マイナスな印象を与えてしまうことだけは避けたいですよね。
面接は緊張してしまうものですが、質問に対する回答が準備できているかどうかで、内容はがらっと変わります。ホテルの面接で聞かれそうな質問を想定して、答え方を考えておくことが重要です。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか？
ホテルの面接でよく聞かれる質問と回答の例
ホテルの面接でよく聞かれる質問について紹介します。どのような意図で質問するのかを理解しておくと、回答の準備がしやすくなるはずです。面接対策の参考にしてくださいね。
基本情報について
ホテルに限らず、面接では必ず最初に自己紹介を求められます。名前やこれまでの経歴、アピールポイントを簡潔にまとめて伝えましょう。
ここで長々と時間をかける必要はありません。長くても1分程度に収めてください。場合によっては「30秒程度で自己紹介してください。」のように言われることもあるでしょう。
自己紹介は第一印象を決める大切な場面です。ここで、ホテルのスタッフにふさわしいかどうかのイメージが決まることがあります。
笑顔でハキハキと話し、好印象を抱いてもらえるように努めましょう。
【質問と回答の例】
面接官：「はじめに自己紹介をしてください」
求職者：「はい、私はおもてなし太郎と申します。ビジネスホテルのフロントスタッフとして働いてきた経験をいかして質の高い接客を提供したいと考え、応募しました。どうぞよろしくお願いいたします」
長所と短所
自己紹介と併せて、長所と短所を聞かれるのも面接のセオリーです。長所と短所の質問では、自己理解ができているのかを図っています。自分自身と向き合う姿勢についても見られるでしょう。
長所を回答する際は、ホテル業務にいかせる特徴を実体験と結びつけて伝えることで印象アップをねらえます。ホテルで働いた場合の貢献度が分かるようにすると効果的です。
一方、短所については、面接官に悪い印象を残さないように工夫することが大切です。自分の短所について自覚をしており、その改善のために行動をしていることなどを伝えると、好印象を与えられるかもしれません。
【質問と回答の例】
面接官：あなたの強みと弱みを教えてください
求職者：「私の長所は協調性があることです。良好な人間関係を築くことは業務を円滑に進めるために不可欠であると考えています。スタッフ同士との連携を大切にしながらお客様に最高のサービスを提供できるよう尽力します。
一方、弱みはタスクがたまるとあせってしまいがちなところです。学生時代から自分の課題だと捉えておりますので、忙しいときほど慎重に行動することを心がけております。」
ホテル＆旅館業界の就職・転職についての記事
これまでの経歴
面接官は、あなたがホテルでどのような働きをしてくれるかを知りたいと考えています。この質問には、経歴からどんな経験・スキルを培ったのかを知ろうとする意図があります。
もし、ホテルや旅館で勤務した経験があれば、積極的に内容に盛り込んでくださいね。ホテル業界には未経験でも応募可能な求人が多くありますが、何かしらの接客経験があれば優遇されることが一般的です。
アルバイト経験などを含めて接客業での経験があれば、しっかりとアピールしましょう。
【質問と回答の例】
面接官：「これまでの経歴を簡単に教えてください」
求職者：「はい、私は大学を卒業したのち、〇〇ホテルグループの××支店でベルスタッフとして勤務してまいりました。現在は勤続4年目です。入社3年目からはベルスタッフのチーフに着任し、新入社員やアルバイトスタッフの教育も担当しています。業務を通して接客スキルやマネジメントスキルを身につけられたと自負しております。」
志望動機
志望動機は、面接で必ず聞かれると言ってよいでしょう。「なぜうちのホテルを志望したのか」と聞かれた場合は、そのホテルならではの特徴を踏まえた上で答えなければなりません。
企業のホームページから情報を仕入れることはもちろん、可能であれば一度ホテルを利用しておきましょう。企業の雰囲気をつかめます。
【質問と回答の例】
面接官：「なぜうちのホテルを志望したのですか？」
求職者：「御社が展開するホテルチェーンは国内外で広く知られ、多くのお客様から高評価を得ていることを存じ上げております。その中でも特に、最新のテクノロジーを駆使した効率的な運営と、伝統的な日本のおもてなし精神を融合させたサービスに強くひかれ、御社の一員になりたいと考えました。」
なお、志望動機の作成にお悩みの方は「おもてなしHR」にご相談ください。書類作成のサポートや面接対策なども行っております。
転職理由
中途採用の場合は、転職・退職理由について聞かれることが一般的です。「会社を辞めた理由」は後ろ向きに聞こえてしまいがちなので、伝え方には注意が必要でしょう。
転職が成長やキャリアアップ目的であることが分かるよう、プラスの印象を持ってもらえるような言い回しを意識してくださいね。
【質問と回答の例】
面接官：「転職理由を教えてください」
求職者：「残業が続き、スキルアップのための時間が取れませんでした。今後のキャリアを考えて転職を決意しました。
入社後のキャリアビジョン
転職活動中は、「面接に合格して内定をもらうこと＝ゴール」と考えてしまいがちですが、実際は働き始めてからが本当のスタートです。
面接官は勤務を始めてからどのように活躍してくれるかを気にしており、質問を通して入社後のミスマッチを防いだり離職率の低い人材を見極めたりしています。
入社後のキャリアビジョンは、前向きで具体的な内容を答えましょう。
【質問と回答の例】
面接官：「5年後、どうなっていたいですか？」
求職者：「私は、『いかにお客様の役に立てるか』がホテルスタッフの真価だと信じています。何かあった際にはいち早くお客様のために行動できるように、ホテル業務のすべてをマスターしていたいと考えております。お客様に心からの信頼を寄せてもらえるホテルスタッフになれるように努めてまいります」
ホテルの面接で「質問はありますか？」と逆質問されたら
面接の最後には必ずと言っていいほど逆質問があります。逆質問は、求職者の入社意欲を知ることが大きな目的です。
質問をしたい内容が具体的で複数あることで、応募先の企業に興味があることが伝えられるでしょう。また、自身の考えをまとめられるか、スムーズな会話ができるかなど、コミュニケーション能力を図ろうしている場合もあります。
このとき「特にありません」で終わってしまうと、志望度が低いと思われてしまうかもしれません。逆質問は自身をアピールする機会でもあるので、必ず準備して臨みましょう。
【質問と回答の例】
面接官：「何か質問はありますか？」
求職者：「〇〇部門（志望している配属先）の仕事内容や1日のスケジュールを教えてください」
ホテルの面接では質問を想定して臨もう
maroke – stock.adobe.com
ホテルの面接に通過するためには、質問の傾向を知り、対策をしておくことが非常に大切です。
緊張しやすいという方は、落ち着いて面接を受けるためにも、事前に準備をしっかりとしておきましょう。応募先のホテルの面接でよく聞かれる質問をふまえて、いっしょに面接対策をすることもできますので、ホテル業界に興味のある方はぜひおもてなしHRにご相談ください。
転職アドバイザーに無料相談
おもてなしHRは宿泊業界に特化した就職・転職エージェントです。
