岩盤浴があるお部屋！岩盤浴付き客室で集客するメリット・デメリットを紹介

新型コロナウィルスの影響を受け、2020年12月現在も厳しい状況が続く宿泊業界。withコロナ時代と言われる今、時代に合わせた事業変化の対応が早急に求められているといっていいでしょう。 お部屋で贅沢な時間を過ごせる「浴室付きの客室」は、三密を避けることが出来るとして、内外から注目が高まっています。 そこでこの記事では、「岩盤浴付き客室」にスポットを当てて解説していきたいと思います。 浴室付きの客室が選ばれる理由や、岩盤浴付き客室のメリットやデメリットなども併せてご紹介いたします。密を避けたいお客様のニーズに合った、ビジネス事例の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。

なぜ浴室付きの客室がお客様から選ばれるのか

大浴場に出向かなくても露天風呂に入浴することができる、浴室付きの客室。

お部屋に岩盤浴が付いている客室も同様、プライベート感溢れるお部屋のプランは、カップルやお子さま連れのご家族、年配のお客様からも人気の高いお部屋です。

ではなぜ、浴室付き客室がお客様から好まれ、選ばれるのでしょうか。

• 時間や周りを気にせずゆっくり過ごしたい
• 非日常感・贅沢な時間を味わいたい

いつでも気兼ねなく入れる、客室備え付けのお風呂や岩盤浴は、贅沢の極みといってもいいでしょう。

一般的なお部屋より値段設定は高めになりますが、時間を気にすることなく過ごせる特別感たっぷりのお部屋は、旅情をそそりますよね。

ホテル業界の現状と動向！コロナ時代を生き抜くイノベーションとは？

岩盤浴とは？

岩盤浴とは、天然の鉱石や岩盤のプレートを温めた上に寝転ぶ、温浴健康法です。

約40℃～60℃の温度で、じんわりと全身を温めます。遠赤外線を使った岩盤浴でかく汗は、汗腺から出るサウナの汗と違い、皮脂腺から出るため細かくサラサラとした汗が特徴的です。

湿度も適度に保たれた室内は息苦しさを感じにくく、皮脂腺から出た汗には、体内の老廃物や毒素を排出させるデトックス効果があります。

岩盤浴の主な効能は以下の通りです。

• 体の冷えやむくみに効果的
• 新陳代謝を促す
• 血行促進
• 生活習慣病の改善

ゆっくり汗をかきながら横たわって入ることができるため、体への負担も少なく、リラックス効果も得られます。

抗菌作用をコートした天然鉱石を使用することもできるため、お客様へ衛生面のアプローチも可能です。

岩盤浴付き客室のメリットとは

岩盤浴付きの客室には、どのようなメリットがあるのでしょうか？

岩盤浴は、温泉が引かれていないホテルにも導入が可能であり、浴室付き客室の導入が難しかった施設にも、検討の余地がありそうです。

岩盤浴付き客室のメリットをご紹介していきたいと思います。

時間を気にせず気兼ねなく入ることができる

岩盤浴付きの客室の大きなメリットとも言えるのが、

• 他のお客様に気兼なく入れる
• 入浴可能時間を気にしなくていい

といった点ではないでしょうか。

多くの施設では入浴が可能な時間が決まっており、混雑する時間帯にはシャワーなどを交代で使わないといけないといった不便もあります。

ですが、備え付けのお風呂であれば人の目を気にすることもなく、時間帯に縛られずにゆったりと過ごすことができますよね。

ご年配の方でも移動がなく利用できる

大浴場への行き来や滑りやすい浴室の床は、ご年配の方にとって負担が大きいといえるでしょう。

移動することなくお部屋で岩盤浴を楽しめれば、ご本人はもちろん一緒に行った家族も、リラックスして過ごすことができます。

熱いお湯やサウナが苦手な方に向いている

熱いお湯が苦手、高温のサウナが息苦しいといった方にも、じんわり温かい岩盤浴が好まれます。

また、ご年配の方や血圧が高い方が、安心して利用できるのもメリットの一つでしょう。

季節を気にすることなく入れる

外に備え付けてある露天風呂の場合、地方によっては「寒すぎては入れない」といった入浴できない期間が出てきてしまいます。

ですが、室内完備の岩盤浴であれば、季節や気候を気にすることなく入ることができますよね。

岩盤浴付き客室のデメリットとは

岩盤浴付き客室には、どんなデメリットが潜んでいるのでしょうか。デメリットを正しく理解して、貴ホテルや旅館にあった取り組みを打ち出していきましょう。

風情を感じられない

浴室や岩盤浴を取り入れた客室は、ご宿泊するお客様によっては「狭くて使いづらい」といった印象を与える場合もあるようです。

特別広いお部屋を除けば、そういった印象を持たれる場合もあると想定して、お客様の目線に立ったお部屋づくりが必要となってくるでしょう。

また、大浴場を往来することで感じる旅館やホテルの雰囲気、人が行きかう賑やかさに風情を感じるといった声も。

お部屋で過ごす時間にも、風情を感じるインテリアで演出をするなど、各ホテルや旅館ならではの工夫をしましょう。

お客様自身の管理が必要となる

あらかじめ温度や湿度が設定できる仕様であれば問題ありませんが、大浴場や大きな岩盤浴施設と違って、お部屋に備え付けのタイプは細やかな設定ができない場合があります。

お客様自身で設定したり、簡単な管理が必要となったりする場合は、お客様の負担となってしまいます。

そういった場合は、丁寧で分かりやすい説明書を添えておいたり、「分からない」「難しい」といった声が上がったりする場合は、宿側が柔軟な対応をするなど、お客様の負担が軽減する対策をしておきましょうね。

岩盤浴付き客室で宿泊施設側が求められる対応とは

プライベート感たっぷりの「岩盤浴付き客室」には、多くのメリットといくつかのデメリットがあることが分かりました。

それらを踏まえて、宿泊施設側が求められる対応とは何かを見ていきたいと思います。

衛生管理の徹底

お客様が見て分かる清掃や除菌、殺菌の方法を開示をして、安心安全を提供することが重要です。

例えば、

• 各浴室に脱臭・除菌装置を設置している
• 営業時間中や終了後も除菌・脱臭をしている

など、機械がある場合は導入の有無や清掃の具体例を、各ホテルや旅館のホームページ、または各お部屋にしっかりと提示しましょう。お客様が安心して利用できる配慮を欠かしてはいけませんよ。

時代に合った岩盤浴付きの客室を取り入れて顧客満足度を高めよう

岩盤浴付き客室のある宿は、日本全国のホテルや旅館を見ても導入数が少ないといえます。岩盤浴付きのお部屋を取り入れた場合、お客様からの注目度も高く、話題の一つとなるでしょう。

清掃や除菌にさらに手間がかかり、人手が必要となる昨今の状況ですが、お客様が求めるサービスを提供することで信頼と集客に繋がります。

行き届いたサービスや清掃を行うためには、確かな人材を確保することが大切です。ホテル・旅館に特化したおもてなしHRでは、貴ホテル・旅館に合った適切な人材をご紹介することができますのでぜひ、ご相談・ご検討くださいね。