今こそホテルのケータリングサービスを盛り上げよう
新型コロナウイルスの影響で外出・外食を控える人が多い2020年現在は、ケータリングサービスの需要が高まっている時期です。
ケータリングサービスとは具体的にどのようなサービスで、どういった場面で利用されるものなのでしょうか。ホテルがケータリングサービスを提供することのメリット・デメリットと併せて解説します。
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ケータリングサービスの定義とは
ケータリングサービスとは、お客様のもとに出向いて食事を提供するサービスです。
出前や仕出しと異なるのは、出来上がった料理を持っていくのではなく、食材や調理器具、調理スタッフを揃えて出向き、その場で調理をするという点です。
十分なスペースさえあれば、どんな場所でもホテルやレストランと同じように出来立ての料理を提供することができます。それがケータリングサービスの強みといえるでしょう。
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ホテルのケータリングサービスが利用される場面
ケータリングサービスを利用するのは大規模なパーティーというイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
ケータリングサービスを利用すれば、祝賀会や披露宴などの集まりを、場所を選ばず開催できます。学校や社屋、別荘などでプライベートな雰囲気のパーティーを開きたいお客様にぴったりなサービスなのです。
ビュッフェスタイルかフルサービスを選択できるなど、希望に合わせてプランをカスタマイズできる点も、お客様にとって魅力的でしょう。また、パーティーの規模によっては氷の彫刻やバルーンアートといった会場の装飾や、司会者・招待状などの手配も行います。
その一方で、少人数向けのケータリングも提供されています。お誕生日会や還暦のお祝い、特別なデートなどで利用されています。ひとり2万円程度でオーダーできるなど、手軽で身近なケータリングサービスも人気があります。
ホテルがケータリングサービスを行うメリット・デメリット
ケータリングサービスは、レストランやルームサービスの料理の提供とは異なる面を持っています。ホテルがケータリングサービスを行うメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット
予約制のケータリングサービスでは、食材の量やスタッフの人数を適正に準備できます。
そのため。食品ロスや品切れを抑え、人手不足でサービスレベルが落ちたり、スタッフが手持無沙汰になることが避けられるでしょう。レストランやルームサービスよりもコストの過不足が無く、効率的に利益を出せる点がメリットです。
デメリット
一方でデメリットは、料理やサービスを提供する準備の手間が大きいという点です。食材や調理器具を運搬するだけでも大変なことですが、衛生管理も厳重に行わなければなりません。
また、新型コロナウイルスの世界的な流行によって、外食産業全体がデリバリーやテイクアウトに力を入れています。
そして、デリバリーやテイクアウトに比べると価格帯が高く、数日前から予約が必要など、手軽さの面では、ケータリングサービスは不利な立場にあります。
効率良く利益を生み出せるとはいっても、オーダーしてもらえないことには仕方がないですよね。次の項目で、ケータリングサービスの集客を増やすためにできる工夫を紹介します。
ホテルのケータリングサービスの集客を増やすには?
消費者はホテルのケータリングサービスに対して「どこに頼んでもだいたい同じような料理やサービス」というイメージを抱きがちです。選ばれるケータリングサービスとなるためには、他との差別化が必要不可欠でしょう。
例えば、マグロの解体や豪快なフランベをお客様の目の前でやってみせる、そのホテルのケータリングでしか味わえないイチオシメニューなどで、特別感を演出してください。忘れがたい体験を提供することは、リピーターの確保にもつながるでしょう。
また、ケータリングのサービスそのものを知らなかったり、個人の集まりでは利用できないと思っている消費者が多いため、ケータリングのサービスを広くアピールすることも重要です。
インターネットで「地域名+ケータリング」「地域名+パーティー」といったキーワードの検索結果の上位に自社のケータリングサービス情報がヒットするように対策を取りましょう。
具体的な方法については、以下の記事の中で解説しています。ぜひ、ご参照ください。
ホテルのケータイリングサービスを充実させよう
ホテル業界全体が厳しい局面にある今、ケータリングサービスの知名度を上げて利益を出すことが大きな助けになるかもしれません。
これからケータリングサービスへの参入を考えるホテルも、すでに提供しているホテルも、充実のサービスで集客を目指しましょう!