職務経歴書は応募者の過去の仕事やスキル、能力を把握するための書類
職務経歴書は、応募者が過去に経験してきた仕事の業務内容やそこで習得したスキル、能力を企業側が把握するための書類です。
一般的に選考の初期段階で応募者に対して提出を依頼するもので、その人がどんなスキルや能力を持っている人材なのかを確認するための判断材料としています。
企業の採用担当者は、応募者の職務経歴書で主に以下の内容をチェックしているようです。
- 過去に経験してきた仕事とその成果
- 保有しているスキルや能力
- 仕事に対する熱意や意欲
- 転職を決意した理由や目的
- 自身の強みの理解度
採用担当者が職務経歴書で知りたいのは、応募者本人がどのようなスキルや能力を持っていて、それを自社の業務に活かすことができるかどうかです。
また、仕事の実績や評価、失敗から得た経験なども盛り込むとよいでしょう。採用担当者はそれらの内容を細かくチェックし、応募者に次の選考へ進んでもらうか、書類選考の段階で採用を見送るかどうかの判断をしています。
そのため、職務経歴書を記入するときは上記の内容が採用担当者にしっかりと伝わるように意識して作成することが重要です。
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ホテルの調理スタッフを目指す場合の職務経歴書作成のポイント
一般的な職務経歴書に盛り込みたい内容は前述したとおりですが、ホテルの調理スタッフを目指すのであればその仕事ならではの内容に特化した職務経歴書を書くことが大切です。
ここでは、調理スタッフを目指している人に覚えておいてほしい職務経歴書の作成のポイントを確認しておきましょう。
過去の調理業務経験は具体的に記載する
これまでの仕事で調理に携わった経験があるのであれば、勤務先の業態や規模、自分が担当していた料理のジャンル、経験年数などを細かく具体的に記載するようにしましょう。
なお、複数の飲食店での勤務を経験している場合は、それぞれ時系列で書いていくことが大切です。
応募者がこれまでどういった環境で活躍していたのかを、採用担当者がイメージするために重要となるので省略しないようにしましょう。
保有している資格もしっかりと記載する
調理スタッフとして携わる以上、調理師免許を取得しているかどうかは必ずチェックされるポイントでしょう。
調理に関する公的資格といえば調理師免許や栄養士が一般的ですが、最近は食に関するスキルを保有していることをアピールできる民間資格も多いです。
調理に関する資格を持っていることで転職が有利になることもあるので、忘れずに記載するようにしましょう。
コミュニケーション能力があることもアピールする
ホテルのような宿泊施設は、一度にたくさんのお客様の料理を作ります。そのため、調理スタッフが担当する料理ごとに別れて作業しているケースもあります。
時間内にお客様に食事が提供できるようにチームで連携して調理にあたる必要があるため、コミュニケーション能力は絶好のアピール材料となるでしょう。
たとえば、忙しいときにほかのスタッフをフォローした、料理の提供がスムーズにいくように努めたなどの経験を記載するといいかもしれませんね。
以下の記事では、ホテルの採用につながる職務経歴書の書き方や例などを詳しく解説しています。詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
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調理スタッフの職務経歴書の見本を紹介
ここでは、ホテルに応募する際の職務経歴書の具体例を紹介します。
職務経歴書
20XX年X月X日
おもてなし 〇〇(氏名)
職務要約
調理師学校を卒業後、和食レストランの調理スタッフを6年間経験してきました。主にランチとディナーの調理を担当し、新メニューの開発、新人育成にも携わった経験があります。
職務経歴
20XX年X月X日~現在 〇〇株式会社
事業内容:フードサービス業
資本金:〇〇万円 売上高:〇〇万円(20XX年)従業員数:〇〇名 非上場
職務内容
現在、〇〇株式会社の〇〇店で調理スタッフとして勤務しており、以下の職務に携わっております。
- 店舗で提供する料理の調理業務
- 新メニュー開発
- 新人指導
- 配膳・後片づけ
- 店内清掃
保有資格
- 調理師免許
- 日本野菜ソムリエ協会 野菜ソムリエ
- 日本フードコーディネーター協会 フードコーディネーター
- 普通自動車第一種運転免許
自己PR
現職では、店舗で提供する料理の調理業務をメインに従事しております。新メニューの開発に携わることもあり、新しいデザートを生み出しました。この成果が評価され、社内のコンテストにて優秀賞を受賞した経験があります。実際に新メニューとして加えられ、多くのお客様からおいしいと言っていただくことができ、売り上げにも貢献することができました。これまでの経験とスキルを活かし、貴ホテルでお客様に喜ばれる料理を提供していきたいと思っています。
ホテルの調理スタッフを目指して経歴をアピールできる職務経歴書を作ろう
転職をする場合、職務経歴書で今までの仕事の詳しい業務内容や、過去の経験で培われたスキル・経験をしっかりとアピールしなければなりません。
履歴書だけでは伝えきれない志望動機や熱意を記載しつつ、過去の仕事や保有するスキルと応募先の企業が求めているものの共通点を見つけることが大切です。
見つけ出した共通点が応募先の企業でどのように活かせるのかを具体的に考えることで、採用担当者の目に留まるような魅力的な職務経歴書を作成できるでしょう。
また、ホテルの調理スタッフの採用においては、一般的に調理師免許の有無や実際の調理経験が重視されます。
過去の業務で培った調理経験を具体的に述べ、採用担当者に関心を持ってもらえるような内容の職務経歴書を作成してくださいね。
もしホテルの調理スタッフへの転職を検討している方がいらっしゃいましたら、お気軽におもてなしHRにお問い合わせください。