愛媛県の宿泊業の現状と動向を解説!日本初の新たなホテルの誕生で話題に

四国地方の北西部にある愛媛県には、松山城や道後温泉などの有名な観光スポットが存在するため、毎年国内外からたくさんの観光客が訪れています。今回は、ここ数年の愛媛県の宿泊業の現状と動向はもちろんのこと、宿泊施設が集中するエリアなどを解説します。また、開業や閉館など県内の宿泊施設を取り巻く状況についても一緒に確認しておきましょう。

目次

    愛媛県の宿泊業の現状

    愛媛県は四国地方の北西部に位置する県です。全国的にも有名な道後温泉がある県のため、松山市を中心にホテルや旅館などの宿泊施設が多いです。

     

    そのようなこともあってか、愛媛労働局が2023年7月に公表したデータによると、宿泊業に該当するサービス職業従事者の有効求人倍率は4.11倍となっていました。

     

    2022年7月の有効求人倍率が4.29倍だったことを考えると、売り手市場である状況は1年前と比較すると落ち着いているように思えますが、それでも高水準であることがわかります。

    愛媛県の宿泊業の給与事情

    厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査を基に、2022年度の宿泊業の所定内給与を確認しておきましょう。

     

    企業規模 男性 女性
    10~99人 22.5万円 18.7万円
    100~999人 24.1万円 18.8万円
    1000人以上 26.5万円 22.9万円

     

    賃金構造基本統計調査はあくまで平均値のため、実際は上記の金額よりも高い給与を支給している可能性もあります。宿泊業といっても、フロントから清掃、事務、調理など、さまざまな職種があるのが特徴です。

     

    実際のところ職種によって支給される給与に変動があるため、愛媛県で宿泊業の仕事を探す場合は各宿泊施設の求人情報をしっかりと確認したほうがよいでしょう。

     

     

    出典:職業別常用新規求人・求職の状況/愛媛労働局

    出典:令和4年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)

    愛媛県の宿泊業の動向

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    愛媛県の宿泊業の動向に関してですが、2020年以降しばらくは新型コロナウイルス感染症の流行もあり、旅行需要が激減していました。これは愛媛県のみならず、全国的にいえることです。

     

    しかし、2022年度になり、新型コロナウイルス感染症による制限が緩和されると同時に、愛媛県は県民割や全国旅行支援を実施。これにより、県内を訪れる観光客が増加し始めます。

     

    愛媛県は東予東部圏域・今治圏域・松山圏域・八幡浜圏域・大洲圏域・宇和島圏域の6つの圏域に分類されますが、この中で観光客が最も多かったのは松山圏域です。

     

    この圏域には、松山城を中心に発展してきた旧城下町の松山市があります。日本三古湯のひとつである道後温泉や松山市内の文化財をめぐるために訪れる観光客が多かったことが、観光需要の回復につながっているのでしょう。

     

     

    出典:令和4年観光客数とその消費額/愛媛県

    愛媛県の宿泊施設トレンド

    ここでは、愛媛県の宿泊施設の状況を確認しておきましょう。

    松山市民に親しまれた歴史あるホテルが閉館

    愛媛県松山市では、開業から35年あまり営業を続けてきたホテルが2023年6月末をもって閉館しています。

     

    開業以来観光客やビジネス客に利用されており、市民には結婚式場や宴会場として親しまれていたホテルです。

     

    閉館の背景には、近隣地域へのホテルの進出が激化したことや、コロナ禍による経営悪化などがあるといいます。

    西条市に日本初のゼロエネルギーホテルが誕生

    一方、2023年5月、愛媛県西条市に日本初となるゼロエネルギーホテルが開業しました。ゼロエネルギーホテルとは、快適な室内環境を実現しながらも、館内で消費する年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指したホテルのことです。

     

    省エネルギーを実現するため、太陽光パネルや複層ガラスなどを設置しています。建設・設計には、世界的に有名な建築家が携わっており、西条市のシンボルでもある石鎚山(いしづちさん)をモチーフにしたデザインとなっているようです。

    愛媛県の宿泊施設が集中するエリア

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    愛媛県には、いくつか宿泊施設が集中するエリアがあります。ここでは、各エリアの特徴を紹介します。主に、どのようなエリアに宿泊施設が立地しているのかを確認しておきましょう。

    松山エリア

    松山は、人口約50万人を有するエリアです。伊予鉄道松山市駅を中心に商店街や商業施設などが充実しています。松山城や道後温泉などの観光スポットがあるため、ホテルや旅館が多く立地しているのが特徴です。

    伊予エリア

    伊予は、愛媛県のほぼ中央に位置するエリアです。海から近い場所にあるため、オーシャンビューに対応したホテルがいくつかあります。瀬戸内海に沈む夕日を堪能できることから、観光客にも人気のスポットです。

    今治エリア

    今治は、愛媛県北東部に位置するエリアです。日本三大水城として有名な今治城があることから、今治城周辺を中心に多くのホテルが立地しています。また、吸水性が高く、肌触りのよいタオルの産地でもあることから、旅行ついでに買いに訪れる観光客もいるそうです。

    宇和島エリア

    宇和島は、愛媛県南部に位置するエリアです。日本では数少ない闘牛を見られる地域としても知られています。市内には、標高約80mの丘陵に築かれた平山城の宇和島城があるため、周囲にはホテルなどの宿泊施設が多いです。

    旅行需要が回復しつつある愛媛県で宿泊業の仕事に挑戦しよう

    愛媛県では、観光スポットの多いエリアを中心にホテルや旅館などの宿泊施設が多く立地しています。

     

    新型コロナウイルス感染症の流行も落ち着き、旅行需要が徐々に回復し始めているので、今後も愛知県を訪れる観光客が増えることが予想されるでしょう。

     

    それに伴い、県内多くの宿泊施設ではフロントスタッフや清掃スタッフ、調理スタッフなどさまざまな職種の求人を募集しています。興味のある方は、この機会に宿泊業に挑戦してみてはいかがでしょうか。

     

    なお、おもてなしHRでは、愛媛県内の宿泊業の仕事を豊富に取り扱っています。宿泊業で働きたいとお考えの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。

     

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