「日々の業務が忙しく、ついマニュアル通りの接客をしてしまいそうになることもありましたが、誰よりも親切丁寧な仕事を心掛けることを意識して働いていました。

効率は悪かったかもしれませんが、お客様の心に残る接客がしたいと思って始めた仕事。信念を曲げたくはありませんでした。

ある日、いつも通りに接客をしていると、お客様から『このホテルをよく利用しているけど、あなたの接客はいつも気持ちがいいですね』というお声がけが！

見ていてくれる人はいるんだなあと思い、これからも親切丁寧な接客を心掛けようと、身が引き締まる思いがしました。」

「ハウスキーピングの仕事をしています。

隅々まで行き届いた掃除をすることが当然だと思い働いていましたが、お客様アンケートに『これまで泊まったどのホテルより掃除が丁寧だった』との言葉がありました。

それが当たり前だと考えていたとは言え、お褒めの言葉をいただくとやっぱり嬉しいですね。

これからも手を抜かず、お客様にとって居心地の良い空間を提供できるよう、より一層精進していきます。」

「銀婚式のために宿泊したご夫婦を接客した時のことです。チェックインの際にお話を伺ったため、サービスでケーキとシャンパンを提供しました。

ルームサービスに出向いたのは別のスタッフでしたが、ご夫婦は大層喜んでくれたらしく、チェックアウトの時にもお礼を言っていただけました。

ほんの少しではありますが、お客様の大切な日に彩りを添えられたことを喜ばしく思いました。」

以前から集客率が悪かったわけではありませんが、今一つ伸び悩みを感じており、試行錯誤の毎日を過ごしていました。

ところが、メニュー考案の際に地元食材の使用を提案してみたところ、想像以上の集客が見込めました。

何がきっかけになるか分からないものですね。今は郷土料理を取り入れたメニューを検討しています。」

「過去に、アメリカ人と韓国人のご友人が宿泊されたことがありました。

どちらの方も英語で話されていたため、私も英語で接客をしていましたが、ルームキーを預けるために韓国人のお客様がフロントを訪れました。

その際、韓国語で接客を行ったところ、お客様に好印象を抱いていただけたようです。チェックアウトの際には韓国語でお礼を言っていただき、笑顔で立ち去られて行きました。

このことがきっかけで、なるべく多くの国の言葉に対応できるようにしておきたいと思い、今はスペイン語とフランス語を勉強中です。」