ホテルの採用試験、一般常識テストの実態を知りたい!
ホテルの採用試験では書類選考や面接のほかに、一般常識を問うテストが用意されていることがあるようです。
一般常識といっても、どんなものが出題されるのか分からないと、自分が解けない問題が出るのではないかと不安を感じますよね。社会人になると筆記試験に慣れていない分、より不安が募ってしまうという方も少なくないはず。
また、出題内容は高校までに習うレベルの問題が多いといわれており、「勉強をしなくてもいい」と考える方もいるかもしれません。
しかし、普段勉強にふれることがない方や、学習内容を覚えているか不安な方は、復習をして試験に臨むほうが安心でしょう。
社会人として身につけておきたい知識や価値観が問われるため、極端にテストの点数が低いとネガティブなイメージを与えてしまうことも。
履歴書や面接では実力を発揮できたのに、筆記試験が思うようにいかず、心配になりながら結果を待つのはできるだけ避けたいですよね。
ここでは、一般常識テストが採用においてどのくらい重要視されているのかという点にふれながら出題内容や対策についてお伝えします。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
ホテル採用試験の一般常識テストとは?
ホテルによって一般常識テストの内容はさまざまですが、多くの一般企業が用意しているものと大きな差はありません。
では、テストにはどんな問題が用意されていて、どのくらい解けていたら安心できるのでしょうか?
どんな内容が出題される?
出題内容は、主に国語や数学のような5教科と時事問題など幅広い範囲で出題されているようです。
例として、いくつか一般常識テストの出題パターンを挙げています。
<出題パターン>
【企業A】
国語、数学のみ
【企業B】
国語、数学、理科、社会、英語の5教科
【企業C】
国語、数学、理科、社会、英語の5教科と文化・時事問題
国語であれば漢字の読み方や四字熟語、社会であれば地理・歴史・経済の問題というように基礎的な問題が多い傾向にあるようです。
他にも、ビジネスマナーとして敬語の使い方や電話応対について問われるテストが出題された方も。
文化問題では文学作品や芸術、ノーベル賞など文化に関わることを問われますが、時事問題と同等に出題範囲が広いため、注意して対策に臨みましょう。
また、試験の解答形式は、一般的に「記述式」での解答になるようです。マーク式の場合は選択するだけですが、記述式は語句をしっかり答えなければいけないため、漢字を間違えるようなミスをしないよう気を付けてくださいね。
どのくらい解けていたら安心?
全問できていなくとも履歴書や面接での評価がよければ、さほど心配する必要はないといわれています。
試験で高得点をとったとしても、必ず採用につながるわけではありません。しかし、あまりにも点数が低いと一般常識がないと判断されてしまい、採用に響いてしまう恐れも。
社会人として求められる一般常識が備わっているのか、採用の判断材料としてテストをおこなっている一面もあるため、できるだけ高得点を狙えるよう準備してくださいね。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
ホテルの採用試験一般常識テストの対策方法
一般常識テストでは、応用レベルの難しい問題はあまり出題されないため、基礎知識を固めておくことが有効な対策となるようです。ここでは、2つの対策方法に加えて、ホテルの採用試験で意識しておきたいこともご紹介します。
(1)問題集を解く
「高校までに学んだ範囲で、基礎問題を中心に解くといい」といわれていますが、学習範囲が広すぎるため、一から復習し始めるには膨大な時間を要します。
そのため、まずは書店やネット通販などで一般常識テストに特化した問題集を購入し、範囲を絞って勉強しましょう。
1冊で5教科から政治や経済などの時事問題まで学習できる本もあります。
時間があまりないという方は、いろいろな問題集に手をつけるよりも1冊の本を何度も繰り返し解いて、知識を定着させることに集中するといいですよ。
(2)ニュースをみる
毎日ニュースや新聞をチェックすることで時事問題の対策ができます。時間がないときでも、トップニュースや新聞の1面だけでもみるようにしておきましょう。
同時に、面接で聞かれることが多い「最近の気になるニュースはありますか?」という質問に対しても準備しておくことができます。
時事問題は、業界と関係のある事柄について出題されることもあるよう。ホテルへ就職・転職を考えている方は、事前に宿泊業界や観光業界の動向・ニュースをおさえておくと安心ですよ。
(3)ホテル業界について知識をつけておく
ここまではどの一般常識テストにも共通する対策ですが、ホテルの一般常識テストだからこそ出てくる問題もあるかもしれません。
ホテルによっては語学力を必要とすることから、英語のテストに重点を置いている企業もあるでしょう。
英語を全体的に学習することも大切ですが、ホテルでよく使われるフレーズやボキャブラリーについて勉強しておくと、試験だけでなく実用においても役に立ちます。できるだけ多くの英語にふれることを意識して過ごすといいでしょう。
時間がある方は、ホテルで活かせる資格の取得を目指しながら英語を学ぶのもいいかもしれませんね。
ホテル採用試験の一般常識テストは事前準備が大切!
ホテル採用試験の一般常識テストの出題内容や対策方法についてご紹介しました。
企業が特に重きを置くのは履歴書や面接で、筆記試験がそれらより重要視されることはあまりないと考えられます。これはホテル業界も同様です。
しかし、語学力が求められることが多いホテルは、英語力がないとそもそも応募できないところもあります。そのことを視野に入れて、ホテルへの就職・転職の成功を目指してくださいね。