ホテルの部屋飲みプランとは
ホテルの部屋飲みプランとは、ホテルの個室内で宿泊客が飲み会を楽しめるよう、アルコール類などのドリンクやフードなどを提供するサービスを指します。
完全個室で飲み会ができる上に、宿泊がセットになっているプランを利用すれば、疲れてもその場で休むことが可能です。
プライベートな空間でお酒を飲みたい、帰り時間を気にしたくないという方からの人気が特に高いのだそう。
一口に「部屋飲みプラン」と言っても、ホテルによってプラン内容やコンセプトは大きく異なります。
ホテルの部屋飲みプランにはどのような例があるか、次の項目で見ていきましょう。
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ホテルの部屋飲みプランの例
ホテルの部屋飲みプランには、どのようなものがあるのでしょうか。いくつか例をご紹介していきます。
お酒とオードブルのセット提供
アルコール類だけではなく、オードブルがセットになっているプランは、部屋飲みプランの中でもオーソドックスだと言えます。
フードを追加注文したり、個人で準備したりする必要がないため、気軽に部屋飲みができるということで人気が高いのだとか。
ホテルのレストランで調理されたフードを提供しているホテルも多く、食べ物の美味しさも楽しめるということで、お客様からの評価も高いそうですよ。
特定のアルコールを提供
日本酒やリキュール、ワインなど特定のアルコールを提供する部屋飲みプランも。
アルコール単品での提供や、アルコールの種類に合わせたフードを合わせて提供するなど、お客様の心を惹きつけるコンセプトを考えましょう。
利用者が自由にドリンクを作れる
アルコールだけでなく割り材を提供し、お客様が自由にカクテルやサワーを作れるようにする部屋飲みプランもあります。
飲めるお酒の幅が広がるので、より楽しく飲み会を楽しむことができるでしょう。
宿泊とセットのプラン
部屋飲みだけでなく、宿泊がセットになっているプランを提供するホテルもあります。
帰り時間を気にすることなく、心ゆくまでお酒を楽しめるというメリットがあるプランですよ。
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ホテルの部屋飲みプランのメリット
ホテルの部屋飲みプランのメリットは、何よりも「利用客が増える」という点にあるでしょう。
ホテルの利用者の多くは、宿泊を目的としています。しかし、部屋飲みプランを提供することで、宿泊客以外の利用客を増やすことができます。
コロナ禍で宿泊客数が落ち込んでいるホテルが部屋飲みプランを提供したことで、経営がいくらか回復傾向に向かった例もあるのだそう。
加えて、部屋飲みプランは少人数での利用になるため、感染対策になるというメリットもあります。
ホテルの利用客が増える上に、お客様への安心感も提供できるという、両者ともにメリットの大きいプランだと言えますよ。
ホテルの部屋飲みプランのデメリット
ホテルの部屋飲みプラン最大のデメリットは、騒音対策をしないとクレームの原因になることでしょう。
お酒が入ると、人はどうしても声が大きくなりがちです。そのため、宿泊目的でホテルを利用している他のお客様に不快感を与えてしまう恐れがあります。
部屋の防音対策はもちろんのこと、宿泊客が利用している部屋から離れたスペースで部屋飲みプランを提供するなど、何らかの対策が求められます。
十分な騒音対策が難しいようでしたら、ホテルの部屋飲みプランの提供についてもう一度考え直した方がいいかもしれません。
ホテルの部屋飲みプランを提供する際のポイント
ホテルの部屋飲みプランを提供する際、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。ポイントは大きく分けて二つあります。
一つは、「コンセプトを決めるとなお良し」ということ。
漠然とした部屋飲みプランよりも、コンセプトのあるプランの方がお客様の目につきやすくなります。
提供するアルコールのテーマを絞ったり、フードに力を入れたりと、プランの核となる部分に特徴を持たせることで、よりプランを目立たせることができますよ。
もう一つは、騒音対策です。
部屋飲みプランを提供するなら、騒音対策は入念に行う必要があります。利用客を増やす目的で部屋飲みプランを開始したのに、騒音によって宿泊客が減ってしまっては本末転倒です。
ホテルにとって有益なプランにするためにも、騒音対策には力を入れてくださいね。
ホテルの部屋飲みプランで安心と楽しさを提供しよう!
部屋飲みプランを提供するホテルが増えてきているようですが、闇雲にサービスを展開すれば、かえってホテルの利用客を減少させる結果になってしまうかもしれません。
プラン内容もさることながら、騒音対策などにも注意する必要がありますよ。
新型コロナウイルスの流行が続く今、ホテルの部屋飲みの需要はまだまだ高まるはず。部屋飲みを提供する余地がある場合は、プランの展開を検討してみてはいかがでしょうか。