お客様を退屈させないホテル作りには何が必要?
お客様を退屈させないホテル作りには、工夫が欠かせません。工夫を凝らしたホテル例を知る前に、良いアイデアを生み出すためのヒントをチェックしていきましょう。
ホテルが置かれた風土・気候・文化を活かす
自社ホテルの魅力を磨くためには、まずホテルが置かれた風土や気候、文化を活かすことを考えましょう。
土地に適したコンセプトを見直すことによって、思わぬポイントがホテルの新たな魅力となるケースがあります。
「どこに魅力があるのか思いつかない」というホテルは、宿泊客にアンケートを取るなどして「どのような魅力を感じ宿泊したのか」「実際に泊まってみて何が魅力的だったのか」を聞き出すと良いでしょう。
具体的なターゲット層を決める
コンセプトの見直しが終わったら、具体的なターゲット層を決めましょう。
しかし若年層をターゲットにしたいホテルと、ファミリー層をターゲットにしたいホテルではコンセプトは大きく変わります。ホテルによっては土地の魅力からコンセプトを洗い出す前に、ターゲット層を決めたほうがいい場合もあることは理解しておきましょう。
どのようなターゲット層に決定するかはホテルのコンセプトにも関わることなので、慎重に考えるようにしてくださいね。お客様を退屈させないホテル作りには、下記のリンクも参考にしてみると良いかもしれません。
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お客様を退屈させない取組みをするホテル例
お客様を退屈させないようなホテルを作るためのヒントを紹介いたしましたが、次は早速ホテル例をみていきましょう。
シャンプーバーを設置したホテル
主に女性客をターゲットにしたホテルでは、シャンプーバーを設置しているところもあります。数種類のシャンプーやコンディショナーの中から好みのものを自由に選べることから、女性の宿泊客から高い評価を集めているのだとか。
シャンプーバーを設置するポイントは以下の通りです。
・種類と本数を豊富に取り揃える
・雰囲気を重視した設置を心がける
なかにはシャンプーのほかに美容グッズやヘア&ボディケア用品も扱っているホテルもあるようです。シャンプーバーを設置する際は、下記リンクも併せてチェックしましょう。
ロボットが働くホテル
注目を集めるホテルのなかには、最先端のロボットが働くホテルがあります。物珍しさに加え、最先端技術を体験できるホテルは、たくさんの地域からホテルの宿泊目当てに観光に訪れるほど人気です。
ホテルの接客にロボットやホログラムを取り入れることによってリーズナブルな価格も実現できるので、より多くの宿泊客が見込めるかもしれません。
客室から釣りを楽しめるホテル
東北地域にあるホテルでは、客室から直接魚釣りを楽しむことができます。
釣り竿や魚のエサはレンタルできるそうなので、初心者でも楽しめるのがとてもうれしいポイントです。ホテルがある土地の魅力を最大限に活かしたホテル例と言って良いでしょう。
読書を楽しむための環境にこだわったホテル
最近では、読書を楽しむことにフォーカスしたホテルが増えています。そのなかには、約3000冊のこだわりのある本が取り揃えられ、24時間いつでも利用可能にしているホテルもあるそうです。
ただし、本にこだわったホテル作りをするとしてもコンセプトはとても重要です。本を魅力としてうち出すホテルを検討する際は、下記のリンクも参考にしてみてくださいね。
客室によってコンセプトを変えているホテル
関西地域にあるホテルは、客室によってコンセプトを変えています。ホラー要素にこだわった客室もあれば、ボードゲームを満喫できる部屋、おとぎの世界とつながれる部屋、ボイスレターを贈れる部屋まで、コンセプトはさまざまです。
非日常感をお客様に味わってもらえるため、記念日などの特別な日に訪れる宿泊客もいます。「今度は別の客室に泊まってみたい」など、リピート率も上がっているそうです。
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スタッフの「おもてなし」がお客様を退屈させないホテルもある!
お客様を退屈させないホテル作りに必要なのは、コンセプトやターゲット層だけではありません。
以下のようなお客様へのおもてなしが、話題を呼んでいるケースもあります。
・何も言わずともピッタリのサービスを用意する
・ホテルスタッフがお客様のためにお金を自由に使える
・スタッフが細部まで気遣ってくれた
コンセプトやターゲット層だけでなく、普段の接客がお客様を退屈させないことにもつながっています。
「ホテルのすごい接客」のエピソードは、下記のリンクから一度確認してみてくださいね。参考になるものはぜひ取り入れてみてください。
お客様を退屈させないためには、ホテルが持つ個性を改めて洗い出そう
お客様を退屈させないホテルを作るには、内装を変えたり、館内の設備を整えたりなどお金をかければ良いというわけではありません。
ホテルでは一人になることを目的に宿泊するお客様がいれば、静かな場所でゆっくりしたい&仕事がしたいお客様もいます。一口に「ホテルで過ごしたい」と言っても、多種多様な目的があるのです。
「どのようにお客様の心を満たすのか」を徹底して考えれば、自ずと見えてくるものがあるでしょう。それによってコンセプトやターゲット層を練り直すのか、または接客を見直すのかはホテルによって異なります。
より魅力的なホテルを作るためにヒントが欲しい場合は、アンケートなどで上がったお客様の声をまずは反映させることから始めると新発見があるかもしれませんよ。