面白いコンセプトのホテル10選!行動喚起を促すホテルを作るコツとは?

昨今、面白いコンセプトを打ち出すホテルが増えています。具体的にはどのようなホテルがお客様から支持を得ているのでしょうか。面白いコンセプトを打ち出すホテルを「自然満喫編」「アート編」「日本文化編」「異国体験編」「独創的編」の5カテゴリ・全10施設、あわせてホテルのコンセプト設計のポイントを3つご紹介します。

全国のコンセプトホテルが面白い!

非日常を提供するホテルにとって、コンセプト設計は非常に重要です。

最近では、全国各地の特色を活かしたホテルやユニークに富んだホテルなど、宿泊客を魅了するコンセプト設計によって、売上を伸ばすホテルが増えているようです。

コンセプトがしっかりしているホテルであれば、観光客は観光の「ついで」に宿泊するのではなく、そのホテルに「宿泊することが主目的」となるので、競合他社との差別化も容易になりますよね。

全国各地のコンセプトが面白いホテルを10施設ご紹介しますので、ぜひ貴ホテルのコンセプト設計の参考にしてみてください。ホテルのコンセプト設計のヒントもあわせてご紹介しています。

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面白いコンセプトホテル:自然満喫編

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まずは、大自然を満喫できるコンセプトホテルをみていきましょう。

マイナス30℃を体感・氷のホテル

大手ホテルグループが北海道で展開している「氷のホテル」は、例年観光客が絶え間なく訪れる人気ホテルです。

テーブル・椅子・コップはもちろんのこと、ベッドや宿泊空間そのものが全て氷でできており、まさに幻想的の一言に尽きます。氷でできた露天風呂まであるようですので、非日常的な宿泊体験がしたいという方にとってうってつけのホテルと言えるでしょう。

大自然に溶け込むツリーハウス

群馬県にあるこのホテルは、コテージ・ツリーハウス・テントの中で宿泊ができる一風変わったホテルです。

手ぶらでキャンプができるほど設備は充実しており、ハンモックに揺られながら読書をしたり、双眼鏡を持ってバードウォッチングに行ったりと、複数人で思い思いの時間を過ごしたいというお客様から人気を集めています。

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面白いコンセプトホテル:アート編

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続いて、アートに触れられることができるコンセプトホテルをご紹介します。

世界中の本が読み放題のブックホテル

国内外から注目を集めているのが、読書家にはたまらないと噂のブックホテルです。

1泊数万円のホテルから数千円のカプセルホテルまで、様々なホテルが「本」に焦点をあてたコンセプトを打ち出しています。気に入った本はそのまま買い取りができるというホテルもあるようです。下記記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

読書がコンセプトのホテルや旅館!ブックホテル・本の宿の強みに迫る!

壁に直接絵が描かれたアーティストルーム

東京都のとあるシティホテルは、日本の美意識を体感する時空間の提供をコンセプトに、館内全体がアートに包まれたホテルを運営しています。

日本の若手画家を中心に、客室の壁にダイレクトに描かれたアートを臨むことができる「アーティストルーム」は、部屋を変え、何度も訪れたくなる面白い仕掛けですよね。

面白いコンセプトホテル:日本文化編

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ここ数年、ホテル業界でリノベーションがトレンドということが記憶に新しいという方も多いはずです。海外の文化を取り入れるのも良いですが、日本独自の住空間も大切にしていきたいものですよね。そんな日本式を前面に打ち出すコンセプトホテルをご紹介します。

平安時代へタイムスリップ・寝殿造りの宿

徳島県には「寝殿造り」を体感できる宿があるのをご存じでしょうか。敷地面積は3,000坪、その中に客室がわずか10室しかないこの宿は静けさに包まれ、平安時代へのタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができると人気です。

平安装束を身にまって平安遊びに興じれば、雅な平安貴族さながらの非日常が過ごせることでしょう。全国でも類を見ないコンセプトの宿です。

古民家をフルリノベーションで1棟貸し

古民家を1棟まるまるフルリノベーションし、1棟貸しをを行っているというホテルもあります。宿泊料金がそこまで高額でないということもあり、若者を中心に人気を博しているようです。

このように空き家や古民家を上手く利活用をすることができれば、日本で社会問題となっている空き家問題の解消にも繋がることでしょう。文化を継承していけるばかりではなく、観光客が訪れることで賑わいを見せ、街が活気づくきっかけとなるかもしれません。

面白いコンセプトホテル:異国体験編

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日本文化を大切にしているホテルがある一方で、海外へ足を運ばなくても現地の雰囲気を思う存分に体感できるというコンセプトを打ち出しているホテルもあります。「海外はちょっと怖い、でも雰囲気は味わいたい」という方を魅了する、2つのホテルを見ていきましょう。

モンゴル遊牧民の気分が味わえるホテル

モンゴル高原で暮らす遊牧民が使う、移動式の住居「ゲル」に寝泊りができるホテルもあります。北は北海道から南は四国まで、全国で10箇所弱あるようです。

中には、モンゴルから直輸入した家具を取り揃え、近くにはコインシャワーを設置、エアコン・テレビは完備というホテルもありますので、気軽にモンゴルを体感したいという観光客から人気を集めています。

ホテルで過ごすロマンティックなアラビアンナイト

中東への旅行は、日本人からすると少々ハードルが高いものですよね。しかし、国内にいながら中東の雰囲気を存分に味わうことができるコンセプトホテルが千葉県に存在します。

コスチュームの貸し出しや、白磁の絵付けなどの体験の他、エジプト料理やユネスコの無形文化遺産としても知られるトルコ珈琲に舌鼓を打つことも可能です。中東好きにはたまらない空間と言えるでしょう。

面白いコンセプトホテル:独創的編

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最後にご紹介するのは、一風変わったホテルです。「コンセプトが面白い!」と名高い2つのホテルをご紹介します。

受付は忍者や恐竜?無人チェックインのロボットホテル

人型ロボットのお出迎えや、フロントに忍者や恐竜の映像が投影されお出迎えをしてくれる世界的にも注目が集まるホテルチェーンも存在します。

無人チェックインができることで、最先端の感染症対策を行っているホテルとして再び話題を集めることとなったこのホテルは、世界初のロボットホテルとしても有名です。そのユニークなコンセプトに、国内外からの観光客は後を絶たないようです。

部屋から魚釣りができるホテル

山形県には、客室から魚釣りができるという唯一無二のコンセプトを打ち出しているホテルがあります。客室の窓を開ければすぐに釣りを楽しむことができるのは、かなり斬新なコンセプトですよね。

絶景を眺めることができると言うホテルはたくさんありますが、足を運ばずとも釣りができるという空間はそう多くはないでしょう。釣り好きにはたまらないホテルです。

ホテルのコンセプトを「面白い」と思ってもらうためには?

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10つの面白いコンセプトを打ち出すホテルをご紹介しましたが、共通して言えるのは独自性があるということでしょう。ただし、面白い発想があったとしても、お客様に受け入れられなければ単なるひとりよがりになってしまいます。

では、コンセプトを「面白い」と思ってもらうには、どのような仕掛けを施すべきなのでしょうか。ホテルのコンセプトを面白いと思ってもらうために必要な、3つの視点をご紹介します。

風土・気候・文化を活かす

まず真っ先に考えたいのは、その土地に適したコンセプトを考えてみるということです。日本は海に囲まれ、四季がはっきりとしている島国ですので、地域ごとに変わった魅力がたくさんあります。しかし、その魅力を伝えきれていないホテルが大半です。

ふと見渡せば、たくさんの観光資源に囲まれていることを実感できるはずです。「どこが魅力かがわからない」という場合は、他地域・他県から人を呼び、どのような魅力があるのかを聞き出してみることが、魅力開拓の近道になるかもしれません。

ただし、競合他社が打ち出していないコンセプトで戦うということは忘れないようにしてください。いくら魅力的であっても、同じコンセプトは埋もれてしまいます。表現を変えたり、一見不自由そうに感じるキャッチコピーなどを用い、魅力的なコンセプトを打ち出してみてください。

ターゲットを明確にする

次に考えたいのは、ターゲットの設定です。ホテルによっては、地域属性よりもこちらから考えるということもあるでしょう。

若年層をターゲットにするのか、ファミリー層をターゲットにするのかでホテルのコンセプトは大きく異なります。また、提示する値段も同様です。

「自然も食も、良いところがたくさんあって、どんな方でも快適に過ごすことができるホテル」は、一見利便性が良さそうに聞こえますが、悪く言えば「どこにでもあるホテル」です。コンセプトが尖っているホテルは、どこにもない唯一無二のホテルですよね。

よって、「どの層に狙いを定めるか」または「どんな属性の人が興味を示してくれるか」を考え抜くことをおすすめします。誰かの1人の心に強烈に残るコンセプトはきっと、他の方にも魅力的に映るはずです。

10年・20年先を見通す

ホテル・旅館などの宿泊業者が必ず考えなければならないのが、10年・20年スパンでの経営戦略です。たとえ、どんなに面白いコンセプトで経営しているホテルであっても、開業して数年は赤字経営です。1年目から黒字ということは考えづらいでしょう。

そのため、「長く愛される」コンセプトを考える必要があります。

タピオカを飲むという意味を持つ「タピる」は、2019年の新語・流行語にも選ばれるほど注目を集め一世を風靡しましたが、2020年にはタピオカ店は続々と撤退を始めています。このように、一過性のブームに乗るのはホテルのコンセプト設計では少々危険な考えです。

トレンドを取り入れるという観点は非常に重要ですが、情勢を織り交ぜつつ、今後10年・20年後を見越したコンセプト設計をするように注意してくださいね。

コンセプトが面白いとホテルの印象は強く残る!

iStock.com/xavierarnau

コンセプトが面白ければ「このホテルに行ってみたい!」という気持ちを強く引き起こさせることができます。また、メディアに取り上げられたり、リピーターが増えたり、「あのホテルは良かったよ!」とSNSで拡散をされたりと良いことづくめです。

ですので、これから「ホテルのコンセプトを強めていきたい!」と考えるホテル経営者は、ぜひ長く愛され、他社が簡単に模倣できないような素敵なコンセプトを打ち出してみてはいかがでしょうか。

とは言え、ホテルのコンセプト設計はそう簡単にできるものではありません。時には外からの意見を取り入れることも重要です。そんな時は、当サイト「おもてなしHR」をご活用ください。一緒にコンセプトを設計してくれる人材が、きっと見つかるはずです。

宿泊業に特化した求人広告と人材紹介を上手く活用し、刺激のあるコンセプトを打ち出す人材を探してみるのはいかがでしょうか。

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