ホテルマンを辞めたい……その理由とは
フォーマルでスタイリッシュな職場で働くホテルマン。パリッとした姿に憧れてホテル業界に入る人は少なくないでしょう。しかし、華やかなイメージとは裏腹に、実際の業務がハードで「辞めたい……」と悩むこともあるのでは。
この記事では、ホテルマンが「辞めたい……」と思う理由や、辞めるか辞めないかの判断基準などを解説します。まずは、新卒・既卒のホテルマンが辞めたくなる理由から見ていきましょう。
新卒ホテルマンが辞めたくなる理由
新卒のホテルマンが「辞めたい」と思う理由として多く挙げられることは、イメージと現実とのギャップです。
柔らかなほほえみをたたえ、丁寧に接客するフロントマンの姿を見ると、「こんなふうに優雅に働けたら良いな」と憧れますよね。
しかし、実際には長時間労働やサービス残業が多く、休みが取りにくいなど、優雅とはほど遠い働き方になっていることが少なくありません。
また、ホテルはチームワークが不可欠な職場。コミュニケーションを取ることが苦手だったり、職場に派閥ができていたりすると、業務に支障をきたします。右も左も分からない新卒入社の段階でつまずいてしまうでしょう。
さらに、ホテル業界は基本給が少ない傾向にあり、業務はハードです。大学時代の同級生が、負担が少なく給与が高い仕事をしていたりすると、辞めたくなるかもしれません。
既卒ホテルマンが辞めたくなる理由
既卒のホテルマンが「辞めたい」と思うのは、仕事を続けることに限界を感じたり、将来の展望が持てなかったりする時ではないでしょうか。
体力勝負のホテルマンは体に掛かる負担が大きく「若いうちしかできない仕事なのでは?」という不安が生まれやすいもの。
また、伝統を重んじる老舗ホテルなどでは古い体質が残っており、出世は年功序列で「なかなかポストがあかず、昇格できない」といった事態に直面することもあるでしょう。
結婚したり、子どもが生まれたりというライフステージの変化に、ホテルマンの勤務スタイルが合わなくなることも考えられます。
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ホテルマンを続ける?辞める?辞めたいときの判断基準
「仕事を辞めたい……」という気持ちが生まれたら、本当に辞めるべきなのかをよく考えることが重要です。
以下の基準を参考に、辞めるかどうかを冷静に判断してくださいね。
続けたほうが良いケース
以下のケースに当てはまる人は、いったん今の仕事を続けたほうが良いでしょう。
- ・退職後の目標がない
- ・職場に尊敬できる上司がいる
- ・入社して半年にも満たない
- ・ホテル業界への思い入れが強い
- ・職場がブラック企業ではない
特に「とにかく辞めたい、でも他に目標がない」という場合は退職をしても次の仕事を見つけるまでに苦戦するリスクがあります。新卒での早期退職などは、避けたほうが賢明でしょう。
また、仕事を続けながら転職活動をすることも可能なので、今の自分を客観的に見てみたり、興味の方向性を整理したりと時間を掛けて、ベストな道を探りましょう。
辞めたほうが良いケース
一方で、以下のケースに当てはまる場合は仕事を辞めることで悩みを解消できるかもしれません。
- ・仕事のストレスで体調を崩している
- ・辞めたいという気持ちが日々大きくなる
- ・職場での目標がない
- ・他にやりたい仕事がある
- ・職場がブラック企業
仕事を辞める際には、転職先を先に見つけることが望ましいでしょう。しかし、「ホテルが忙しすぎて転職活動なんてできない……」という状況であれば、ひとまず退職してしまい、自由の身になってから転職活動に力を入れるという手もあります。
心身に深刻なダメージを受ける前に行動し、状況を改善していきましょう。
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環境が問題かも?ホテルマンを辞めたいと思ったら
新卒・既卒にかかわらず「ホテルマンを辞めたい」と思ったら、次のように行動してみましょう。後悔のない働き方を実現するための参考にしてください。
辞めたいと思った理由を洗い出す
この先の仕事について考える際は、今の仕事を「辞めたい」と思った理由を洗い出すことが重要です。
特に、辞めたい理由がホテルマンの仕事そのものなのか、職場の環境にあるのかの切り分けを明確にしましょう。
別のホテルに目を向けてみる
辞めたい理由を洗い出し、「仕事は楽しいけど、このホテルで働き続けたくはない」という結論が出た場合は、別のホテルで働くことを考えてみましょう。「今、自分がいる場所が合っているのか」「他のホテルはどんな環境なのか」といったことが、客観的に見えてくるはずです。
また、ホテル業界専門の求人情報サービスに登録することもおすすめ。キャリアアドバイザーが、これまでの経験やスキル、希望の条件をヒアリングした上で、ぴったりな職場を提案してくれるかもしれません。
他業界に転職する
もし、「ホテル業界」に辞めたい理由があるときは、他業界に転職するという選択肢もあります。例えばホテルで接客をメインに仕事をしているのであれば、接客業を軸に他業界への転職を検討してみましょう。
また、現職に関する業界でなくとも、第二新卒を歓迎する企業やポテンシャル採用をおこなう企業を狙えば、全く別の仕事に転職することもできます。
ほかに興味がある仕事があったり、目指したい業界・職種があったりするときは、前向きに挑戦してみても良いでしょう。
今のホテルを続ける
前項で紹介した「続けたほうが良いケース」に当てはまる部分があるなど、「今の仕事をもう少しやってみようかな……」と感じる場合は、辞めずに働き続けてみましょう。
続けると決めた場合におすすめしたいのは、自分の目標を持つことです。
目標は自身のスキルアップだったりお金を稼ぐことだったりと、小さなことでも何でも構いません。目標を立てることで、辞めたいという気持ちが薄れることがあります。
目標に向かって働いてみたものの、途中で辞めたいと感じたときは、そのときに改めて進路を見直してみましょう。
ホテルマンを辞めたい……職場環境を変えるのも手
望んで就職したホテルを辞めるのは、気が引けるものです。しかし、無理をして心身に支障をきたしてしまっては元も子もありません。勤務先の職場環境が良くない場合は、別のホテルへの転職を検討してはいかがでしょうか。
ホテル業界への転職は、おもてなしHRにご相談ください。