【ホテルチェーンとは?】種類と特徴
ホテルチェーンとは、共通の資本や土地などに基づいて、複数の支店を展開するホテル群の総称です。
ひと口にホテルチェーンといっても、いろいろな種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
日系ホテルチェーン
いわゆるバブルである1970年代頃、「御三家」と呼ばれる日系ホテルが登場しました。歴史のあるこれらの日系ホテルは、多くの著名人が利用するなど、古くから日本人に愛されてきました。
日系ホテルチェーンの特徴は、日本ならではのきめ細やかなサービスやおもてなし精神です。また、日本人スタッフが多く勤務しているため、日本人にとっては利用しやすく、落ち着いて働きやすい環境ともいえるでしょう。
また、ホテル内に日本庭園を持つなど“和”を感じさせる設備が整っているホテルが多く、日本人のお客様にとっては安らぎを、外国人のお客様にとっては新鮮さを提供する空間を演出しています。
チェーン展開している日系ホテルでは、施設の立地場所などに応じて趣の異なる「日本の美」を演出していることもあるようです。
外資系ホテルチェーン
1990年代以降、外資系ホテルが多数日本に進出し「新・御三家」と呼ばれるホテルも登場しました。日系ホテルとは違い、ホテルの所有者と経営者、運営者が分かれているケースが多いことが特徴です。日本に進出している外資系ホテルはハイグレードホテルが多く、高級感や高いホスピタリティを体感できます。
また、チェーン展開している外資系ホテルには「世界中どの施設でも同じサービスが受けられる」という傾向が見られます。さまざまな国からやってくるお客様にとって、心強い存在ではないでしょうか。
ビジネスホテルチェーン
ビジネスシーンはもちろん、観光目的でもよく利用されるビジネスホテル。必要最低限の設備とサービスで宿泊費を抑えられることから、訪日外国人観光客の利用も多い傾向にあります。
また、近年では健康志向の食事や快眠のための設備など、独自のサービスに力を入れるビジネスホテルチェーンが増えてきており、サービスレベルが向上していることも特徴です。
以下の記事では、ホテル業界に強い転職エージェントの特徴について解説しています。併せてご一読ください。
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ホテルチェーンで働く魅力、メリットは
独立系のホテルではなくホテルチェーンで働くことには、どのような魅力やメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
転勤・異動によるキャリアアップのチャンスがある
規模によっては、国内外にいくつも施設を持っているホテルチェーンもあるため、転勤や異動の可能性があります。
「さまざまな地域で働いてみたい!」という方にとって、転勤があることはメリットといえるでしょう。転勤や異動のタイミングで昇進などのキャリアアップを狙うこともできますし、土地柄が異なる場所で複数の業務を経験することは、スキルアップにもつながるはずです。
外資系ホテルは海外にもホテルを持っているため、海外勤務のチャンスもあります。例えば、海外のホテルで欠員が出た場合、日本国内のスタッフの中から転勤希望者を募集するケースもあるでしょう。
求人が多く転職が成功しやすい
宿泊業界は全体的に有効求人倍率が高い傾向にありますが、ホテルチェーンでは特に多くの人材が求められています。
新しい施設が開業した際などは、そこで働く人が必要です。ホテルの規模によっては1度に数十人以上の求人が出ることもあるでしょう。
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ホテルチェーンで働く際の注意点
ホテルチェーンで働くことにはさまざまなメリットがありますが、押さえておきたい注意点もあります。
メリットの項目で挙げた転勤の可能性は「ずっと同じ場所で働きたい」と希望する人にとってはマイナスの要素になるでしょう。同じ職場で腰を据えて働きたい場合は、ホテルチェーンよりも独立系ホテルが向いているかもしれません。
ただし、チェーン系ホテルの中には「地域限定社員」といって、配属先を特定の地域に限定した働き方ができるホテルもあります。「ホテルチェーンで働きたいけど転勤はしたくない」という場合は、地域限定社員として働ける企業を探してみてください。
ホテルチェーンは選択の幅が広い職場
ホテルチェーンにはいろいろな種類があり、それぞれ特徴や働き方が異なります。選択の幅が広いため、職場として適したホテルが見つかるかもしれません。仕事探しの際には、ホテルチェーンで働くことを視野に入れてはいかがでしょうか。
なお、宿泊業界への就職・転職はおもてなしHRにご相談ください。