寸又峡温泉とは
手つかずの雄大な自然が残り、日本有数の景勝地とされる寸又峡温泉。はじめに寸又峡温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。
寸又峡温泉の概要とアクセス
寸又峡温泉は南アルプスの入口、全長約16km・高低差100mの渓谷に位置し、原生の自然林が多く残された温泉地です。秘境としても知られ、昔ながらの風情が残る温泉地は、観光客や南アルプスの登山客で賑わいます。
寸又峡温泉へのアクセスは、千頭駅から金谷駅まで約70分となります。SLや日本唯一とされるアプト式列車などに乗り、寸又峡温泉まで行くアクセス方法もあり、道中も楽しめそうです。
寸又峡温泉の歴史と現状
1962年に源泉が自然に湧きだしたことから温泉地としての歴史は始まります。はるか昔に大間川の左岸に野生動物が寝ており、そこから源泉が湧いていたことから温泉を発見したという説も残されています。1889年に集落の共同浴場、湯山温泉として開発されましたが、1933年にはダム開発に伴いこの源泉は沈んでしまします。
その後、3回に渡りボーリング調査に乗り出し、1957年に新しい源泉が発掘されました。この源泉は、主に南アルプスの登山客などに利用されていましたが、1962年に湯山から温泉街まで約3790mの距離を引湯し、寸又峡温泉として一歩を踏み出しました。
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寸又峡温泉の泉質と温泉街・観光資源について
寸又峡温泉の良質な湯は、高い効能で評判がよく、遠方からも多くの人が訪れています。温泉施設の他にも、町営の露天風呂が備えてあり、日帰りでも昔ながらの情緒あふれる風情を感じながら天然温泉を堪能できます。ここでは、寸又峡温泉の泉質と温泉街・観光資源についてご紹介します。
寸又峡温泉の泉質について
南アルプスの麓から湧き出す天然温泉に恵まれた寸又峡温泉。泉質は硫化水素系・単純硫黄泉で、とろりとした湯は「美女づくりの湯」として呼ばれています。入浴後の肌をすべすべにする特徴を持ち、注目されています。
効能としては、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみなどさまざまな症状によいとされています。
寸又峡温泉の周辺観光について
寸又峡温泉の周辺には、いくつかのハイキングコースが設置され、新緑や紅葉など四季折々の景観が楽しめます。散策中には、長さ90m・高さ8mの美しい青色の湖面に架かる吊り橋があり、多くの人がここを目的に訪れる人気スポットとなっています。湖面の色は天候によりコバルトブルーなど変化し、あまりの美しさに魅了されてしまいます。
また寸又峡温泉は今もSL列車が運行することで知られる温泉地です。蒸気機関車などが動態保存されており、多くの鉄道ファンが駆けつけています。SLの汽笛が鳴り響き、奥大井の山々にこだまするありさまは、雄大な景色と共に人々を温かな気持ちへと導きます。
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寸又峡温泉にある旅館での働き方&その地での暮らし方紹介
寸又峡温泉にある旅館での働き方や川根本町での暮らしをご紹介します。
寸又峡温泉の旅館で働く
寸又峡温泉には宿や山荘、ペンションなど10の宿泊施設があります。どの宿も昔ながらの趣があり、心地良さを誘う佇まいです。客室数6室の宿から41室の宿まで幅広く揃っています。宿では、寸又峡ならではの大自然を感じれる環境を整えており、夕食時には山菜をはじめ、渓流の魚など素朴な味わいが楽しめます。
また、味噌など食材を手づくりする宿もあり、日本の温かなおもてなしを学ぶことができるでしょう。
寸又峡温泉ならではの暮らしかた
寸又峡温泉のある川根本町は、南アルプスの山々や大井川など豊かな自然に育まれたまちです。お茶を特産品とする川根本町には茶畑が広がり、SL列車が走る光景は心が和むことでしょう。季節の美しい景観だけでなく、大井川でカヌーやトレッキングなどを楽しむことができ、自然と多いにふれあえる環境にあります。
人口約6700人が暮らす町は全員が家族のような関係で、人の温かなぬくもりが感じられます。手つかずの自然が残る川根本町は、田舎暮らしとして最適なまちと言えるでしょう。
教育環境では、保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校まで備わっており、小規模特有の子ども一人ひとりに応じた指導が行われています。大自然の中で、のびのび子育てができるのも魅力の一つです。
南アルプスの雄大な自然に抱かれた寸又峡温泉
寸又峡温泉は南アルプスの山々の豊かな大自然に恵まれた温泉地です。川のせせらぎや澄んだ空気、満天の星空など都会では味わえない暮らしは、心身共にやすらぎを実感することでしょう。
川根本町役場では、移住相談窓口を設けております。実際に訪れ、雄大な自然や温泉にふれてみてもよいですね。