榊原温泉とは
関西の三大名湯とも称される榊原温泉。ここでは、榊原温泉の概要や歴史についてご紹介します。
榊原温泉の概要とアクセス
榊原温泉は三重県の中央部、津市に位置する温泉地です。緑豊かな山あいの温泉地で、榊原川沿いに温泉宿が建ち並び、四季折々の景色と効能豊かな泉質は古くから多くの人に親しまれてきました。
榊原温泉のある津市は三重県の県庁所在地で、交通の利便性に優れており、鉄道においては名古屋からは約45分、東京からは約2時間半の距離にあります。また、中部国際空港まで約45分でアクセスできることから、国内外から訪れやすい環境にあります。榊原温泉の最寄り駅は、近鉄大阪線の榊原温泉口駅で、津駅からは車で35分ほどの距離になります。
榊原温泉の歴史と現状
榊原温泉の歴史は古く、奈良時代には伊勢の神宮へ参拝する前に身体を清めるための湯として利用されていました。平安時代には「ななくりの湯」と呼ばれており、有名な歌人が随筆の中で「湯はななくりの湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳っています。
「榊原」になったとされる説には、この一帯に榊が多く自生しており、その榊が神宮の祭祀に使われていたことから「榊が原」と呼ばれ地名になったと言われています。江戸時代には、効能の豊かさから湯治湯として、100部屋もの客室が並ぶ温泉地として栄えるようになりました。
現在は、榊原川沿いに6軒ほどの宿と日帰り温泉施設が2軒あります。近年、津市では榊原温泉をレクリエーション拠点と位置づけ、観光客誘致事業、地域振興イベントなどにより、榊原温泉利用客の増加を目指す取り組みを推進しています。
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榊原温泉の泉質と周辺観光地、ご当地グルメについて
美肌の湯とも称される榊原温泉の泉質や効能、周辺観光地についてご紹介します。
榊原温泉の泉質について
榊原温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、湯色は無色透明です。効能は慢性関節リュウマチや皮膚病、婦人病、糖尿病、神経痛、疲労回復など、さまざまな症状によいようです。肌がツルツル、スベスベになることから、美肌の湯としても評判で、重曹成分とナトリウムイオンを多く含む高アルカリ成分が、絶妙なバランスで含有されていることが要因ではないかとされています。
榊原温泉の周辺観光地やグルメ
榊原温泉から車で30分圏内のところには、国際的なレースが開催されるレーシングコースと遊園地が併設された一大リゾート施設があります。また、松坂市は豪商のまちとして知られますが、街の中心部には御城番屋敷や松阪商人の館などが今も残り、城下町の風情が漂います。
ご当地グルメとしては、榊原温泉名産品の一つに古代米(赤米や黒米)が挙げられ、各旅館では榊原温泉のオリジナル料理として、古代米が振舞われています。また、津市を代表するグルメとしてウナギが挙げられます。
津市内にはウナギ料理専門店が20数軒あり、関西風の味付けが特徴です。津市民は子どものころから馴染みのうなぎ屋があり、日常的にウナギを食する文化があるそうです。そのため、舌が肥えていて、安くて質のよいウナギが食べられることから、ウナギ目当ての観光客も増加しているのだとか。各店舗秘伝の味つけがあるので、食べ比べも楽しみの一つです。
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榊原温泉にあるホテル・旅館での働き方と暮らし
榊原温泉の旅館やホテルで働く
榊原温泉ではこじんまりとした小さな宿から宴会場や会議室を備えた宿まで、宿泊客のニーズに応じ、個性豊かな宿が揃っています。仲居などの接客係では、正社員で未経験からの採用も行っているようです。
教育体制もしっかりしていることから、おもてなしを一から学んでステップアップしていくことも可能でしょう。また、年間休日を120日取れる企業もあり、プライベートを大切にしながら働ける環境が整っているようです。
榊原温泉の暮らしかた
榊原温泉のある津市は、三重県の県庁所在地であることから、利便性の高いまちです。榊原温泉から市街地までは、約30分ほどの距離なので田舎と都会が程よく暮らしやすい環境と言えそうです。榊原温泉の近くには、温泉付きの家や土地もあるので、自宅で良質な温泉に毎日浸かることができます。
また、移住促進制度の一つに、空き家リノベーション支援事業補助金があります。これは、県外からの移住者を対象に上限100万円の補助金を交付するものです。移住には経済的負担も伴うので、こういった補助金を受けられるのは嬉しいですね。
田舎と都会の距離がほどよい津市の暮らし
榊原温泉は県庁所在地の津市に位置していることから、田舎の豊かな自然と都心の利便性を合わせ持った、暮らしやすい土地と言えるでしょう。ホタルや紅葉など、四季折々の移ろいを感じながら、ゆったりと穏やかに暮らすことができそうです。