30代で移住を実現させるポイントと移住者が選びたい仕事とは

30代に入り、「豊かな緑に囲まれて暮らしたい」「地域に関わる仕事に興味がある」といった理由などから、将来設計に移住という選択肢を視野に入れる方は少なくありません。しかし、30代となると移住先での仕事選びが厳しいのではと、移住へのハードルが高くなっていませんか?そこで、30代で移住を実現させるポイントや仕事探しについて解説していきます。

30代で移住を決意している人はいる

移住を考えるきっかけは、「将来のライフプランを考えたとき」「子供の進学を機に」「現在の生活や仕事に疲れを感じた」など、さまざまでしょう。

30代は、社会人経験をある程度積んだいわゆる働き盛り世代。さまざまな経験をしたことにより、自分自身が本当にやりたいことや居場所を求め始めるきっかけが多いとも言えます。

30代は仕事や環境を変えて心機一転、移住を決意するには遅い年代なのでしょうか。そこで、総務省が発表した第8回人口移動調査のデータを元に、年代別の移動状況を一部ご紹介していきたいと思います。

     年 齢 第8回人口移動調査

(2016年)

第7回人口移動調査

(2011年)

参考

国勢調査(2015年)

15~19歳 21.0% 23.6% 20.6%
20~24歳 34.6% 34.7% 36.7%
25~29歳 49.2% 49.0% 48.9%
30~34歳 52.4% 56.0% 51.3%
35~39歳 40.1% 40.7% 39.2%
40~44歳 27.6% 28.6% 26.0%
45~49歳 18.1% 19.3% 18.4%
50~54歳 17.0% 16.7% 14.2%
55~59歳 13.9% 14.4% 11.5%

5年前居住地が現住地と異なる人の割合は、20代を境にピークにさしかかります。30~34歳の比率が最も高くなっており、約半数を占めていることが分かります。

また、近年は新型コロナウイルスの感染拡大により、都市部から郊外へ移り住む流れが加速しており、移住への関心が高まっていることも影響しているといえるでしょう。

20代から30代は、仕事による経済条件の変化や結婚を境にライフスタイルが多様化していく世代です。

年代ごとに少なくなっていくものの、30代までは一定数の移住地移動が見られることから、30代での移住は、決して遅いわけではないといえます。

移住の魅力とは

仕事や生活環境が多様化する30代は、ライフスタイルが変化することから移住を検討するには、ふさわしいともいえる年代だということが分かりました。

そこで、移住の魅力とは一体どんな点が挙げられるのでしょうか。国土交通省が発表した平成29年度国土交通白書によるデータから、「現在居住している居住地(地方移住してみたい地域)の魅力」をご紹介していきたいと思います。

  • 資源:自然環境が魅力である(森林・河川・海等)(温暖・涼しい・雪が降る等)
  • 距離:地方ではあるが、都市圏から遠すぎない
  • 安心・安全: 地震・津波・水害等の自然災害のリスクが低い
  • 経済:生活費が安く、ゆとりをもって生活ができる 

資源や距離、安心、経済などさまざまな観点から、移住をした際の魅力があることが分かりますね。

自然に囲まれたゆとりある生活を送れることも魅力ですが、都市部に近い移住地であれば、これまでの生活とあまり変わらない生活を送れることも魅力の一つのようです。

しかし、移住を視野に入れた場合、どんな不安があるのかも知っておくことも大切です。次の項目から詳しく説明していきますので、一緒に確認していきましょう。

▼その他、移住支援についてはこちら

総務省:第 8 回人口移動調査

国土交通省:平成29年度国土交通白書(概要)

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30代で移住する上での不安や懸念点とは

悩む女性

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30代に入ると、人によってはある程度のキャリアを積んでいたり、キャリアップを図っていたり、役職を得ている場合もあるでしょう。

そういった理由から、現在置かれている環境を変えることや別な土地に移り住むことに、不安を抱く方も少なくありませんよね。

移住先でどんな不安が予測されるのかをまとめてみましたので、一緒にチェックしていきましょう。

移住先での不安や懸念点

移住地として選ぶ地域によって、苦労するであろう点や懸念される点は変わってきますが、代表的な例をいくつかご紹介していきます。

  • ・仕事がなかなか見つかりづらい
  • ・買い物が不便
  • ・交通の便が少ないなど、利便性に欠ける
  • ・レジャー施設などが少なく遊べる場所がない
  • ・近くに頼れる人や相談できる人を作れるか
  • ・移住先のコミュニティに馴染めるか
  • ・生活に必要な情報や制度が不十分
  • ・総合病院などがなく医療体制が不安

いずれも都市部に近い移住先を選択した場合、ここに挙げられているような不安や懸念点は軽減されるかもしれませんが、移住地によっては不安はさらに増える場合も。

仕事面では、都市部で働いている頃と比べ収入低下を伴う場合も少なくありませんが、通勤の混雑から解放される、自然環境の向上により暮らしやすさが得られるなど、時間や精神面でのゆとりが生まれるメリットがあります。

デメリットにばかりスポットを当てがちですが、生活の質が上がることで得られるメリットも多くあるのが、移住をする最大の魅力ではないでしょうか。

▼後悔しない移住先選びのポイント・準備期間の目安はこちら

ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事

30代で移住:仕事選びと仕事探しが重要!

仕事探しをする人

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30代で移住をしようと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが仕事探しではないでしょうか。

しかし、「何から始めていいのか分からない」といった方も少なくありませんよね。

ここから以下の項目では、仕事の選び方や探し方のポイントなどをご紹介していきたいと思います。

仕事選びは、移住目的を明確にすることが重要

移住先によっては、「就きたい仕事がない」「収入が減ってしまう……」といった理由から、仕事選びが難航する場合があります。

移住を成功させるためには、移住目的を明確にすることが重要です。

「勤務時間通りに働けて、拘束時間を減らしたい」

「地域に関わる仕事に就きたい」

「大きな企業じゃなくても、やりがいある仕事をしたい」

など、自分がやりたいことが何かを知ることが、移住先での仕事選びが難航しないポイントとなります。

地域に密着して事業を行っている企業に勤めることができれば、移り住む地域に貢献しているといった実感が得られるかもしれません。

移住をきっかけに、これまでの経験を活かしてフリーランスを選ぶ人も。移住ならではの制度である地域おこし協力隊や事業継承といった選択肢もありますので、移住先の制度をしっかりとチェックし、移住目的に沿った仕事選びをしましょう。

▼その他、地方での仕事についてはこちら

30代で移住:事前チェックしておきたい3つのポイント

仕事選びをする

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移住先によっては、これまでの生活では普通だと思っていたことが普通ではなくなる場合があるので、事前の下調べが必要不可欠となります。

1.目的を明確にする

2.実際に足を運んでみる

3.就きたい仕事があるか

ネット情報だけに頼らず、実際その土地に一度は足を運んでみることをおすすめします。地元の人にしか得られない土地情報や働いてみたい企業のリアルな情報を得ることが、移住を成功させる秘訣なのです。

▼その他、移住に役立つ記事はこちら

30代の移住を実現させるためには仕事探しが大きなキーポイント

オフィス街の女性

naka – stock.adobe.com

移住を決意するまでには、さまざまな葛藤や悩みがあるかと思います。しかし、これまでの生活環境から脱して新しい地でのチャレンジは、誰であっても不安なもの。

お試し移住を実施している自治体もあるので、まずはそこから始めてみるのもおすすめです。

わたしたちおもてなしHRは、ホテル・旅館に特化した就職・転職エージェントです。移住先でのお仕事探しの際、宿泊施設で働きたい!とお考えの方はぜひご活用ください。

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