TOEFL®testsは転職に役立つ資格？試験の概要や活かせる仕事を解説

TOEFL®testsはどんなテストなの？

TOEFL®testsとは、英語のコミュニケーション能力を測定するための世界基準のテストです。ここでは、そんなTOEFL®testsの概要やテストの種類などを解説します。

概要

TOEFL®testsは、正式名称を「Test of English as a Foreign Language」といいます。1964年に、英語を母国語としない人々の英語でのコミュニケーション能力を測るためのテストとして開発されました。

米国非営利教育団体であるEducational Testing Service（EST）が運営しており、これまで約3500万人以上が受験しているそうです。英語能力の証明として、アメリカ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなど世界150カ国、1万2000以上の大学などの機関で、TOEFL®testsのスコアが利用されています。

現在日本で実施されているTOEFL®testsは、以下の3種類です。

続いては、それぞれの試験の詳細を詳しく確認しておきましょう。

TOEFL iBTテスト

TOEFL iBTテストでは、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に測定します。コミュニケーションに必要な4技能を、どれだけ使えるかが問われるのが特徴。

試験時間は4技能あわせて2時間で、海外の大学や大学院の授業や講義などに取り組むための基礎的な語彙や知識、英語運用スキルなどが身につきます。

結果は合格・不合格ではなくスコアで表示され、4つあるセクションの各スコアと総合スコアが表示されるようです。

なお、2022年度のTOEFL iBTテストの平均スコアは、各スコアが17～19点、総合スコアが73点となっています。

TOEFL Essentialsテスト

TOEFL Essentialsテストも、TOEFL iBTテスト同様に「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能が測定されるテストです。

試験時間は4技能あわせて90分。大学・大学院レベルの英語能力はもちろんのこと、あらゆる場面での英語の習熟度を測定することが可能です。

結果はTOEFL iBTテスト同様、合格・不合格ではなく、スコアで表示されます。こちらも、4つあるセクションの各スコアと総合スコアが表示される仕組みです。

なお、2021年5月にリリースされたばかりの比較的新しいテストのため、平均スコアはまだ発表されていません。

TOEFL ITPテスト

TOEFL ITPテストはTOEFLの団体向けのテストで、ペーパー版とデジタル版の2種類があります。

テストは難易度の異なる2つのレベルのテストがあります。かつて実施されていたTOEFL PBTと同じ難易度のレベル1と、時間が短縮され易しい問題で構成されたレベル2から選択し、受験できるのが特徴です。

試験時間はレベル1が約2時間、レベル2が70分です。いずれも英語力を客観的に判断してくれる試験となっています。

ほかの試験同様、合格・不合格ではなく、スコアで表示されるのが特徴。3つあるセクションの各スコアと総合スコアが表示されます。

2022年度のTOEFL ITPテストの平均スコアは、各スコアが46～48点、総合スコアが471点となっているようです。

TOEFL iBTテストやTOEFL Essentialsテストと違って、非公式スコアのため、海外留学などでは成績として受理されないことが多いです。

出典：TOEFL iBT® Test and Score Data Summary/TOEFL®テスト日本事務局

出典：TOEFL ITP®Test and Score Data Summary/TOEFL®テスト日本事務局

TOEFL®testsのスコアが活かせる仕事

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TOEFL®testsは海外でも認知度が高いテストであるため、さまざまな仕事でスコアの提出が必要になることがあります。ここでは、TOEFL®testsのスコアが活かせる仕事を確認しておきましょう。

外務省

外務省は2016年より、採用基準の要素としてTOEFL iBTテストのスコアを100点以上保有していることを推奨しているようです。

外務省の専門職員として活躍するためには、英語力は非常に重要です。相手の発言を正確に聞き取り、理解・記憶し、報告する能力も必要となります。

CA

航空機内で働くCA（キャビンアテンダント）は海外のお客様と関わることが多いため、英語力が求められます。

実際に、多くの航空会社で英語力を応募条件としているところがあるため、リスニング力やスピーキング力は身につけておいたほうがよいでしょう。

外資系企業

外資系企業では、TOEFL®testsを評価する傾向にある企業が多いといいます。日常生活で使う英語から専門性の高い英語まで幅広くカバーしているため、ほかの英語の資格と比べても難易度が高いそうです。

特に専門性の高い企業の場合、アカデミックな内容を英語で理解して説明する必要があるので、高度な英語力が求められるようです。

外資系ホテル

外資系ホテルに就職・転職する場合は、TOEFL®testsのスコアの提出が必須になる場合があります。海外で仕事をすることを考えたときには、「読む」「聞く」「話す」「書く」の全てのセクションにおいて高いレベルが求められるからです。

語彙力や言い回し、アクセントの違いなども、働く国やホテルのコンセプトに合わせて臨機応変に対応しなければなりません。担当する部署やポジションにもよりますが、お客様と意思疎通ができ、業務上も大きな支障はないレベルの英語力が必要です。

TOEFL®testsを受けて自分の英語力をアピールしよう

日本ではあまり馴染みのないTOEFL®testsですが、海外では非常に役立つテストです。スコアを持っていることで自分の英語力をアピールすることができるため、受けておいて損はないでしょう。

海外留学をしたり、英語を使う仕事に就いたりする際に役立ちますので、受けてみてはいかがでしょうか。

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