介護食コンサルタントの資格とは?
介護食とは、かむ力や飲み込む力が弱くなった人にも食べやすく調理した食事のことです。お年寄りや病気の人のお世話をする際には、介護食の正しい知識が必要です。
介護食に関する資格は複数ありますが「介護食コンサルタント」もそのひとつ。隙間時間で勉強しやすく、取得の難易度は比較的低いと言われていますが、どのようなことが学べるのでしょうか。
介護食コンサルタントで学べる内容や取得費用、取得後のいかし方などを詳しく見ていきましょう。
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介護食コンサルタントの概要
介護食コンサルタントは、一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)が主催する資格です。どのような資格なのか、概要を見ていきましょう。
学べる内容
介護食コンサルタントの資格では、要介護者の食事について幅広く学ぶことができます。
具体的には介護食のレシピだけではなく、お年寄りの運動機能や消化器系の働きといったことや、栄養学・安全な食材の見分け方といった内容も含まれています。また、食事中のトラブルに対処する方法も学べます。
お年寄り向けの食事に限らず、すべての人の健康・安全を守る食事の知識を得られるのではないでしょうか。
取得方法
介護食コンサルタントの資格を取るためには、認定機関である「formie」で講座を受講し、試験を受けて合格する必要があります。
「formie」の講座と試験はオンラインで完結することが特徴。テキストを購入する必要がなく、スマートフォンかパソコンで学習できます。
家族の介護をしていたり、介護の現場で働いたりする多忙な人でも、隙間時間に勉強しやすいのではないでしょうか。
介護食や栄養学について、初めて勉強する人も、1カ月程度で取得を目指せるということです。
参考:
介護職コンサルタントについて/一般社団法人 日本能力教育促進協会(JAFA)
取得費用
介護食コンサルタントの取得費用には、2つのパターンがあります。1つは35200円で、介護食コンサルタントの講座を個別購入するパターン。もうひとつはformieのサブスクリプションを利用して、月額3980円で講座を受けるパターンです。
取得までにかかる期間は1カ月が目安ということなので、学習時間をしっかり確保できるのであればサブスクリプションを利用した方がお得でしょう。
また、初めてformieのサブスクリプションを利用する場合は、7日間980円で利用できます。実際のオンライン教材に触れて、自分が学びたい内容と合っているかどうかを確かめてから、本格的な学習にチャレンジできる点も魅力ですね。
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介護食コンサルタントのいかし方
介護食コンサルタントは、介護食を提供する際に必須の資格というわけではありません。しかし、取得すればさまざまなことに役立ちます。
どのようないかし方ができるのか、見てみましょう。
家族の健康維持
介護食コンサルタントの講座では、食事を行う上で必須とされる「安全・栄養・嗜好」の3条件を学ぶことができます。お年寄りの介護食に限らず、家族全員がおいしく楽しく食べられる食事づくりに必要な知識が身につくはずです。
栄養バランスが整った食事は、健康維持に必要不可欠。家族の健康を守る上で、大いに役立つことでしょう。
また、食事の際のトラブル対処について学べる点も大きなメリットです。いざというとき、慌てず適切な行動ができるのではないでしょうか。
介護・医療施設での仕事
高齢化社会の今、介護や医療の現場で働き手の需要が高まっています。そのような施設において、介護食の調理・提供は大きなウエイトを占める仕事でしょう。
介護食コンサルタントの資格を取ることで、正しい知識があることを証明できるため、就職・転職の際にも有利に働く可能性があります。
介護食の指導/助言
介護食についての正しい知識を持てば、介護に悩む人に適切な指導・助言ができるようになります。高齢の親を持つ人に適切なアドバイスをしたり、勤務先の施設でメニューの考案に携わったりと、多くの人の役に立てることでしょう。
講座の中で、お年寄りの身体について勉強する機会もあるため、食べる人の立場になって適切な提案ができるはずです。
介護食コンサルタントの資格で正しい知識を身につけよう!
介護食を提供する際には、相手の命を預かっているという自覚を持つことが必要です。今回紹介した介護食コンサルタントの資格で学び、安全でおいしい介護食の提供を実現してくださいね。
また、最近では「食のバリアフリー化」が注目を集めています。さまざまなお客様が訪れるホテルのレストランでも、介護食コンサルタントの資格をいかせるのではないでしょうか。ホテルの仕事を探す際には、おもてなしHRをご活用ください。