ホタル舞う最上川源流の河畔に佇む、小野川温泉。概要と暮らしについて

小野川温泉は山形県の置賜地方、米沢市にある温泉地です。開湯から1200年余りの歴史を持つこの温泉地は、最上川の源流に位置し、温泉街からすぐの場所では、ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルの3種類の天然ホタルを見ることができます。今回の記事では、小野川温泉の概要と暮らしについてご紹介します。

目次

    小野川温泉とは

    ホタル

    iStock/tomertu

     

    米沢の奥座敷とも呼ばれる、小野川温泉。ここでは、小野川温泉の歴史や概要についてご紹介します。

    小野川温泉の概要とアクセス

    小野川温泉は山形県米沢市にある、米沢八湯の一つにあたる温泉地です。最上川の源流、大樽川の河畔に位置し、毎年6月中旬から7月中旬にかけてはホタル祭りが開催され、3種類の天然ホタルが見られます。新幹線の停車駅でもある米沢駅へは、車で20分ほどの距離で、東京からも約2時間ほどと、県内外からアクセスしやすい環境です。

    小野川温泉の歴史と現状

    小野川温泉は40年~数百年前に降った雨や雪が、地下1000~2000mの温泉だまりに浸透し、マグマに温められ湧きだしている温泉です。開湯は836年、平安時代の絶世の美女とも謳われる歌人が、父の行方を訪ねて京都から東北に向かう途中、病に倒れた際に偶然発見したと伝わります。その後、歴史に名高い戦国武将をはじめとする歴代の武士たちも、戦の傷を癒す湯治場として、小野川温泉を利用したと言われています。

     

    平成に入ると不景気のあおりを受け客数が減少しましたが、2002年には地域内の宿泊施設や商店の若手などが中心となり、温泉街の活性化に向けて実行委員会を発足。食堂や理髪店の経営者、老人会、消防団、自治会などの意見も聞きながら、地域の強みを最大限に活かして、湯めぐりや散策を楽しめる温泉街づくりを推進し、風情と活力あるまちおこしに取り組んでいます。

     

    2017年度の米沢市の観光者数は191万4000人で、前年の186万600人を上回り、対前年比102.9%と増加傾向にあります。

    参照:2017年山形県観光者数調査/山形県観光文化スポーツ部

    小野川温泉の泉質と効能、観光資源について

    温泉イメージ

    iStock/bong-hyunjung

     

    かの絶世の美女に由来する小野川温泉。美肌効果が高く、「美人の湯」とも称されます。ここでは、小野川温泉の泉質や効能、観光資源についてご紹介します。

    小野川温泉の湯量と泉質について

    小野川温泉は毎分1300リットルの湧出量を誇り、すべての宿で源泉100%かけ流しの湯を提供しています。源泉温度は80.3度の温泉と約36℃の温泉が湧出し、二つの源泉をブレンドして利用されています。泉質は、含硫黄ナトリウムカルシウム塩化物泉です。PH6.9の中性で刺激が少なく、化粧水にも使用されているメタケイ酸を多く含有しており、美肌の温泉としても評判です。

     

    また、ラジウムを多く含み、神経痛に効果を発揮するとされています。主な効能はリウマチや月経障害、慢性婦人病、アトピー、慢性皮膚病、火傷、切り傷、動脈硬化、高血圧症、痛風、糖尿病、肥満、慢性肝臓病、慢性便秘、慢性消化器病、貧血、痔、慢性胆嚢炎、胆石など、さまざまな症状によいそうです。

    参照:泉質と効能/小野川源泉協同組合

    小野川温泉の温泉街や周辺観光地について

    小野川温泉の温泉街には、最上川の源流大樽川が流れ、初夏には無数のホタルが舞い、環境庁の「ふるさといきものの里」にも指定された自然豊かな環境です。大樽川では釣りなどのアウトドアも盛んで、大自然を満喫することができます。7月には「小野川温泉ほたるまつり」をはじめ、多彩なイベントが温泉街を盛り上げています。

     

    また、米沢市は城下町として、往時を偲ぶ数々の史跡と伝統が息づく歴史の街でもあります。中でも、毎年ゴールデンウィークのシーズンには「上杉まつり」が開催され、期間中、市内は祭り一色に彩られ、戦国時代の合戦も再現されます。約700名もの武者が入り乱れて、迫力の戦国絵巻が繰り広げられ、会場は熱気の渦に包まれます。

    小野川温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

    旅館でゆっくり女子旅

    iStock/AzmanJaka

     

    小野川温泉の旅館やホテルで働く

    小野川温泉には、14軒ほどの趣の異なる温泉宿が建ち並びます。創業500年余りの老舗旅館もあり、伝統と格式を重んじたおもてなしの心を学ぶことができるでしょう。創業から300余年を経た老舗企業では、正社員の募集も行っています。山形県の全域でホテルや旅館の運営を展開し、地域との連動や海外プロモーションなど、グローバルな視野で営業活動を行っているそうです。

     

    スタッフの個性を活かしチャレンジ精神を応援する社風で、目標を持つことでチームの達成感や自己の成長を体感できる職場づくりを行っています。IターンやUターン、未経験者も歓迎しており、できることから少しずつ丁寧に仕事を覚え、段階的にキャリアアップしていける環境が用意されているそうです。

    小野川温泉の暮らし

    小野川温泉のある米沢市は、行政や産業、教育、文化などにおいて、置賜地域の中で中心的な機能を有する都市で、生活の利便性が高く暮らしやすいまちです。季節の移り変わりがはっきりしており、夏は暑く冬は寒い盆地特有の気候で、特別豪雪地帯に指定されるほど雪の多い地域でもあります。

     

    雪の対策として、家の周りの除雪は地下水を利用した消雪方法が普及し、除雪の負担が軽減されているほか、市道では雪が積もると除雪車が出勤し、安心して出かけることができます。雪かきや屋根の雪下ろしについての講習会も、毎年開催されているそうです。

    豊かな自然と温かい人柄が魅力の小野川温泉

    米沢のお祭り

    iStock/Junki0110

     

    ホタル舞う美しい清流を有する、豊かな自然に彩られた小野川温泉。「魅力的で誇りの持てるまち」「帰って来たくなまるまち」を、観光を通して実現することを目標にしています。日本でも有数の豪雪地帯である米沢市は、長く厳しい冬をお互いに助け合い暮らしてきた土地柄から、温かい人柄が魅力のまちでもあります。

     

    米沢市では実際の暮らしを体験できる、お試し暮らし体験事業を実施しています。米沢市への移住に関心のある方は利用してみてはいかがでしょうか。

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