開湯から1300年の歴史ある温泉地、湯涌温泉。概要と暮らしについて

石川県金沢市の湯涌温泉は、金沢の奥座敷とも呼ばれる、山里の落ち着いた風情漂う温泉地です。大正時代の詩人画家も、湯涌を「心の故郷」と呼び、生涯愛し続けたとも言われています。周辺は加賀百万石を偲ぶ、歴史的な建造物や街並みが残る人気の観光地です。今回の記事では、湯涌温泉の概要や歴史についてご紹介します。

目次

    湯涌温泉とは

    金沢市内

    iStock/MasaoTaira

     

    金沢の奥座敷とも呼ばれる湯涌温泉。ここでは、湯涌温泉の概要や歴史についてご紹介します。

    湯涌温泉の概要とアクセス

    湯涌温泉は石川県のほぼ中央に位置する、金沢市にある温泉地です。金沢市は石川県の県庁所在地であり、交通網や商業施設など都市の利便性に優れた暮らしやすい都市です。

     

    日本海側気候で、春や夏は晴天が続き、冬は曇りや雨の日が多く積雪もあります。雪化粧した金沢の街並みは、より一層の風情を醸し出します。また、湿潤な気候は漆器や金箔の製造に適し、金沢の伝統工芸が発展しました。最寄り駅は新幹線の発着駅でもある金沢駅で、駅から湯涌温泉までは30分ほどの距離になります。

    湯涌温泉の歴史と現状

    湯涌温泉の起源は、718年頃のことと伝えられています。いくつかの伝説が残されており、「農夫が体を癒す白鷺を見て温泉の湧き出るのを発見した」とか、「白山を開いた奈良時代の僧侶により発見された」とも伝えられています。その後は、歴代藩主の湯治湯となり、加賀藩の隠し湯として守られます。

     

    大正時代の初めには、ドイツで開かれた万国鉱泉博覧会に、内務省の推薦により日本の名泉として出展。以来、有名な詩人画家が訪れるなど多くの文人墨客にも親しまれ、賓客をもてなす「金沢の奥座敷」として発展しました。

     

    現在は9軒ほどの情緒あふれる湯宿が建ち並び、落ち着いた静かな風情を漂わせています。2017年度の湯涌温泉観光入込客数は、約6万人で前年とほぼ変わらず、横ばいの傾向となりました。

    参照:統計からみた石川県の観光2017年度/石川県観光戦略推進部

    湯涌温泉の泉質と効能、観光資源について

    温泉

    iStock/helovi

     

    大正時代にその泉質のよさを、世界からも認められた湯涌温泉。ここでは、湯涌温泉の泉質や効能、観光資源についてご紹介します。

    湯涌温泉の湯量と泉質について

    湯涌温泉の泉質は、ナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(低張性・弱アルカリ性・低温泉)です。効能は関節リウマチや変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下、軽症高血圧、糖尿病、軽い高コレステロール血症、軽い喘息、肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる睡眠障害など、さまざまな症状によいとされています。

    参照:ゆわくについて/湯涌温泉観光協会

    湯涌温泉の周辺観光地やグルメについて

    湯涌温泉のある金沢市は、加賀百万石の栄華を誇る、歴史と伝統にあふれた人気の観光地です。城や大名庭園、寺院群や茶屋街、用水網など、往時を偲ぶ歴史的な建造物や街並みが大切に残されています。また、多彩な伝統工芸が息づく街でもあり、九谷焼や金沢漆器、加賀友禅、金箔などはお土産品としても喜ばれます。

     

    金沢は山と海に囲まれていることから、豊かな食材に恵まれ、食べ物のおいしい街でもあります。日本海の恵みとしては甘エビやズワイガニ、ノドグロ、ブリなどの魚介類。市内に広がる金沢平野は米どころとして知られるほか、加賀れんこんや源助だいこんなど、15品目が金沢を代表する加賀野菜として指定されています。

     

    郷土料理としては、鯛の唐蒸し、治部煮、かぶらずしなど、多彩な郷土料理が食卓を彩ります。また、茶道が盛んな土地柄が影響し、京都や松江と並び「日本三大和菓子処」とも称されます。近年ではご当地グルメとして、金沢カレーや金沢おでんなども有名です。

    湯涌温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

    茶道

    iStock/oluolu3

     

    湯涌温泉の旅館で働く

    湯涌温泉には9軒ほどの、静謐で品格の漂う温泉旅館が建ち並びます。客室数は7室ほどから19室ほどまで、館内のしつらえから料理、接客など、おもてなしの一つ一つにこだわりを感じさせる旅館が多く、創業から250年の歴史を持つ旅館や世界的に有名なガイドブックでも高い評価を得ている旅館などもあります。未経験からの採用も行っており、丁寧で心のこもった、あたたかいおもてなしを学ぶことができるでしょう。

    湯涌温泉の暮らし

    湯涌温泉のある金沢市は県庁所在地でもあり、都市の利便性と自然の豊かさが調和した暮らしやすい街です。医療体制も充実しており、大学の附属病院をはじめ、多様な診療ニーズに応えています。また、スポーツ施設や都市公園も数多く設置され、市民の憩いの場として明るく活気に満ちた環境づくりが行わています。

     

    子育てや教育においては、待機児童数ゼロ、大学などの高等教育機関も多く立地し、個性豊かに温かく子どもを育む環境が整っています。

    伝統とおもてなしの心が息づく湯涌温泉

    金沢の町並みを歩く女性

    iStock/Satoshi-K

     

    開湯から1300年もの、歴史と伝統に彩られた湯涌温泉。市街地から30分ほどの距離にあることから、自然豊かな環境の中で利便性の高い暮らしが実現できます。金沢市では移住を検討している人を対象として、「金沢ふうライフ」という体験ツアーも行っています。移住者との懇談会や市内の見学などを行い、金沢での暮らしを実際に感じられる内容となっています。金沢の移住に関心のある方は、利用してみてはいかがでしょうか。

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