開湯から1150年余りの歴史を持つ川沿いの静かな温泉地、赤倉温泉の概要や暮らしについて

山形県最上町に位置する赤倉温泉は、周囲を山々に囲まれ、清流小国川の両岸に開けた歴史ある温泉地です。湯量が豊富なことでも知られており、河原の石の間からは温泉が湧き出していて、石を掘ると自分だけの温泉を楽しめるのだとか。今回の記事では、赤倉温泉の概要や暮らしについてご紹介します。

目次

    赤倉温泉とは

    最上川

    iStock/ziggy_mars

     

    開湯から1150年余りの古い歴史を持つ赤倉温泉。ここでは、赤倉温泉の概要や歴史についてご紹介します。

    赤倉温泉の概要とアクセス

    赤倉温泉は山形県の北東部、最上町に位置する温泉地です。最上町には赤倉温泉の他にも2つの温泉地(大堀温泉・瀬見温泉)があり、いで湯の郷としても知られています。すぐそばにはスキー場があることから、冬季はウィンタースポーツを楽しむ観光客が多く訪れます。最寄り駅は陸羽東線の赤倉温泉駅で、駅から温泉街までは車で5分ほどの距離です。

    赤倉温泉の歴史と現状

    赤倉温泉の開湯は古く「863年この地を訪れた僧侶が、小国川で村人が馬の傷を癒している姿を見て、手にした錫杖(しゃくじょう)で川底を突くと、石の間から薬湯が湧き出た」という伝説があります。今でも河原の石の間からは温泉が湧き出していて、石を掘ると小さな自分だけの温泉を楽しめるそうです。

     

    現在、小国川の両岸には9軒ほどの温泉宿が建ち並び、どの宿も自家源泉を持ち、県内でも類を見ない湯量豊富な温泉地として知られています。また、2011年には最上町が映画のロケ地として選ばれ、赤倉温泉の各地で撮影が行われました。

    赤倉温泉の泉質と観光資源について

    たっぷりきのこ

    iStock/Yulia-Lisitsa

     

    河原の石を掘ると温泉が湧きだす、湯量豊富な赤倉温泉。ここでは、赤倉温泉の泉質や効能についてご紹介します。

    赤倉温泉の湯量と泉質について

    赤倉温泉は豊富な湯量を誇り、すべての宿が自家源泉で源泉掛け流しとなっています。旅館ごとに成分のデータも若干異なることから、湯めぐりも楽しみの一つです。無味無臭、無色透明のお湯は、湯船に針を落としても拾えると言われるほど。

     

    泉質は弱アルカリ性ナトリウム・カルシウム-硫酸塩温泉で、効能は動脈硬化症、きりきず、慢性皮膚病、神経痛、関節痛、婦人病など、さまざまな症状によいとされています。効能豊かな温泉は、「杖をついて訪れた人が湯治をしたらすっかりよくなって、杖を忘れて帰ってしまった」という逸話もあります。

    参照:赤倉温泉/山形県公式HP

    赤倉温泉/山形県観光物産協会

    赤倉温泉の観光とグルメ

    かつてこの地で産出された牡馬は名馬として名高く、山形や秋田、越前地方、江戸へも移出されていました。江戸時代の有名な俳人もこの地を訪れた際、馬の歌を詠んでおり、町内各地には、当時を偲ばせる名所旧跡が残されています。

     

    美しい自然に恵まれた赤倉温泉は、四季折々の景観が訪れる人を魅了します。例年11月上旬になると周囲の山々は赤や黄色に色づき、紅葉の一番美しい時期を迎えます。秋は地元産の食材も一段とおいしくなり、豊かな郷土料理が食卓を彩ります。

     

    特に地元産のキノコは絶品で、「キノコ汁」や「芋煮鍋」には豊富な種類のキノコがたくさん入ります。あけびの皮にみそ味のひき肉と舞茸を詰めて焼いた「あけびのひき肉と舞茸詰め」は、ほろ苦い秋の味覚です。また、最上町ではアスパラガスが特産品で、赤倉温泉街にある食堂では、夏までに収穫したアスパラガスを一年中食べられ、麺に煉り込んだ「アスパラ麺」も提供されています。

     

    赤倉温泉では古くからの伝統行事も大切に守り継がれており、子どもたちのお月見行事もその一つです。これは、名月を愛でながら近所の家々を巡り枝豆や栗をもらう行事で、9月と10月の名月にあたる日は、観光客も一緒に楽しむことができます。

    赤倉温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

    旅館の朝ごはん

    iStock/Alatom

     

    赤倉温泉の旅館やホテルで働く

    赤倉温泉には、9つの温泉宿が建ち並び、収容人数は16名のこじんまりとした旅館から、100名ほどの旅館までそろっています。赤倉温泉全体では収容人数が781人、団体での宿泊の場合、1600人前後までが可能です。この土地ならではの、ノスタルジックな温かい雰囲気を醸している旅館が多く、家庭的なおもてなしを学ぶことができるでしょう。

    赤倉温泉の暮らし

    森林が町土の約80%を占める最上町では、春は山菜採り、夏は登山や川遊び、秋は紅葉、冬はスキーなど、四季折々のアウトドアを満喫できます。気候は寒冷多雨で、夏は東風が吹き抜け、冬期は雪が多いのが特徴です。最上町では若者や子育て世代向けにモデルタウンを整備し、タウン内の道路はロードヒーティングで除雪不要となっていることから、冬でも安心して過ごせる環境です。

     

    最上温泉から車で10分ほどの所には、最上町の市街地があり、スーパーや病院、銀行なども揃っているので、日常生活に不便を感じることはないでしょう。

    四季折々の豊かな自然の恵みを享受する赤倉温泉の暮らし

    最上町の夕焼け

    iStock/Hiyoman

     

    赤倉温泉のある最上町は周囲を山々に囲まれ、いで湯の郷としても知られる自然の恵み豊かなまちです。四季を肌で感じ、旬を味わう暮らしは、真の豊かさの本当の意味を感じられるかもしれません。最上町では、移住に関心のある方を対象として、体験宿泊施設を用意しています。興味のある方は利用してみてはいかがでしょうか。

     

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