開湯から400年余り、宮城県を代表する温泉地の一つ遠刈田温泉。概要と暮らしについて

遠刈田温泉(とおがったおんせん)は、宮城県の南西部、蔵王町にある温泉地です。開湯から400年余りの歴史を持つこの温泉地は、雄大な蔵王連峰の大自然に囲まれ、宮城県を代表する名湯として、一年を通して多くの観光客や湯治客が訪れます。今回の記事では、遠刈田温泉の概要や暮らしについてご紹介します。

目次

    遠刈田温泉とは

    遠刈田温泉の周辺

    iStock/ES3N

     

    宮城県を代表する温泉地の一つ、遠刈田温泉の概要や歴史についてご紹介します。

    遠刈田温泉の概要とアクセス

    遠刈田温泉は宮城県蔵王町の西側、蔵王連峰屏風岳の麓、標高330mの高原に位置する温泉地です。松川の両岸に、宿泊施設が建ち並び、宮城県を代表する名湯の一つとして、年間を通して観光客や湯治客でにぎわいます。最寄り駅は東北本線の東白石駅で、駅から遠刈田温泉までは車で約33分ほどの距離になります。

    遠刈田温泉の歴史と現状

    遠刈田温泉は、かつては「湯刈田」とも言われ、現在でも「とおがった」と「とうがった」2通りの読み方があります。遠刈田温泉の由来は、岩崎山の金を掘って財を成した金商人が霊泉を発見したのが始まりと伝えられています。史料によると、金の採掘は1600年代であることから、この頃に開湯したとされ、400年余りの歴史を持つ温泉地です。また、伝説も残されており「不動滝の大うなぎが三階の滝の大ガニとの戦いに敗れ、切られた尾がこの地に流れついた。以来、足腰の病に効能がある」という言い伝えもあります。開湯以降は刈田岳山頂にある神社の、信仰登山の宿場町や湯治場として栄え、江戸時代後期には宿屋が軒を連ねにぎわいました。

     

    現在、遠刈田温泉にはホテルや旅館、民宿、ペンションなどの宿泊施設が70件ほど建ち並び、温泉街の中心には共同浴場があります。遠刈田温泉の2017年度観光客入込数は、73万人となり、宮城県内の温泉地では秋保温泉、鳴子温泉に次いで3番目の観光客数となっています。

     

    参照:分類別主要観光地点観光客入込数/2017年度宮城県の観光の現状

    遠刈田温泉の泉質と観光資源について

    温泉

    iStock/ES3N

     

    やさしいお湯が評判の遠刈田温泉。ここでは、遠刈田温泉の泉質や効能についてご紹介します。

    遠刈田温泉の湯量と泉質について

    遠刈田温泉の泉質はナトリウム、カルシウム、硫酸塩、塩化物泉で、効能は神経痛や筋肉痛、関節痛によいとされています。湯色は茶褐色で、冬でも湯冷めしにくいのが特徴です。

     

    参照:温泉/蔵王町観光物産協会

    遠刈田温泉の周辺観光地や祭りについて

    遠刈田温泉街を見守るように、青空に映える稜線が美しい蔵王連峰。冬には、スノーモンスターと呼ばれる樹氷の世界が広がります。雄大な蔵王には、火口湖や不動滝・三階滝、長老湖などのビュースポットが満載。円型の火口湖「御釜」は、荒々しい火口壁やエメラルドグリーンの湖面が自然の神秘を感じさせます。湖面は太陽光線を受けると、さまざまに色を変えることから「五色沼」とも呼ばれ、訪れる人を魅了します。宮城県と山形県を結ぶ山岳道路は、春の新緑、秋の紅葉が美しく、ゴールデンウィークには最高で約10mにもおよぶ「雪の壁」が観られます。

     

    また、遠刈田温泉は伝統こけしの郷であり、こけしにまつわる施設では遠刈田伝統こけしをはじめ、全国の伝統こけしや木地玩具が、5000点系統別に展示されています。現役のこけし工人による実演を間近に見られるほか、自分の手でこけし白木地に描ける絵付け体験もできます。

     

    その他にも、遠刈田町では一年を通してユニークなお祭りが開催され、街を盛り上げています。6月の「遠刈田大道芸」では、遠刈田温泉街の県道が歩行者天国になり、国内外で活躍するトップクラスの大道芸人の路上パフォーマンスや、ストリートミュージックライブが繰り広げられます。8月には「100年以上の歴史ある盆踊り」が開催されます。参加者は趣向を凝らした仮装で参加し、先祖の霊を供養するとともに豊年万作、家内安全、無病息災を願い、遠刈田の大切な行事として守り継がれています。

    遠刈田温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

    温泉と桶と手ぬぐい

    iStock/kuppa_rock

    遠刈田温泉の旅館やホテルで働く

    遠刈田温泉にはホテルや旅館、民宿など、宿泊客のニーズに応じて、多彩な温泉宿が揃っています。エステサロンを備えている宿も複数あり、セラピストの募集も行っています。実際に働いている人からは「教育システムが充実しており、高い技術を身につけながら、長く仕事を続けられる環境が整っている。」「スタッフの意見を尊重するなど、職場の雰囲気がよく、やりがいを感じながら働いている」など、働きやすい環境作りにも取り組んでいるようです。

    遠刈田温泉の暮らし

    遠刈田温泉から町役場までは車で約20分ほどの距離で、スーパーやホームセンター、ドラッグストアもあることから、日常生活に不自由を感じることはないでしょう。蔵王と言うとやはり気になるのは、寒さや積雪ですね。生活エリアのある麓では、寒さはそれほど厳しくなく、降雪はありますが大雪が毎日続くこともなく、年間を通して穏やかな気候となっています。また、蔵王町の暮らしの楽しみの一つとして、食の豊かさが挙げられます。春夏秋冬の旬の野菜やくだものを味わえるほか、湧水が豊富で米どころとしても高い評価を得ています。畜産も盛んで、チーズなどの乳製品、卵なども特産品です。

    四季の旬を満喫できる遠刈田温泉の暮らし

    蔵王のお釜

    iStock/mura

    雄大な蔵王連峰の懐に位置する遠刈田温泉。四季折々に移り変わる自然の中で、ゆったりとした時の流れを感じながら穏やかに暮らせる環境です。実際に移住した人からは「地域の方が温かく、自分を引き込んでくれる。自然が身近なことで、暮らし方や遊び方に型がなく、生活の発想や可能性が広がっている」という声がありました。地域の人の温かな人柄、豊かな自然と、おいしい水や食べものに育まれ、心もからだも健やかな暮らしが実現できそうです。

     

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