平山温泉とは
山鹿の奥座敷とも呼ばれる平山温泉は、温泉療養地としても湯治客から親しまれ、県外から多くの観光客が訪れています。はじめに、平山温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。
温泉情緒漂う平山温泉の概要とアクセス
熊本県北部、山鹿市に位置する平山温泉は、豊かな自然に恵まれたのどかな温泉郷です。湯のまちであった平山温泉は、古くから九州の交通の要衝であり、宿場町として栄えてきた昔ながらの街並みが残されています。
平山温泉へのアクセスは、福岡方面より車で約1時間15分ほどの距離にあります。また、バスの場合、熊本駅前バス停より約75分、山鹿バスセンター下車、乗り換えること約10分で到着します。
平山温泉の歴史
平山温泉の開湯は約1300年前まで遡り、8世紀とも言われています。二つの伝説が残されています。一つ目は790年頃、この里に皮膚病が大流行した際に、里人たちが阿蘇神社の主神に祈ったところ主神は山を開拓し、谷を埋めて平坦地を作り、そこから温泉が湧いたとされています。その湯に浸かった里人たちの皮膚病が治ったという説が伝えられています。また、このことから、この地を「平山」と呼ぶようになりました。
二つ目の伝説は、平山川の西岸近くに小さな水たまりがあり、傷を負った鶴がその水たまりに浸かったところ、鶴が元気よく飛びだっていった様子を村人たちが見て、温泉を発見したと言われています。江戸時代には戦国武将が汗疹を治しに通ったと伝えられ、古くから湯治場として栄えてきました。
現在に至っては、全国有数の療養温泉地としても知られ、多くの湯治客から注目されています。
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平山温泉の泉質と温泉街・観光資源について
立ち寄り湯や家族風呂で知られる平山温泉。硫黄分を含む良質な泉質は評判がよく、多くの人から親しまれています。ここでは平山温泉の泉質や周辺の観光についてご紹介します。
平山温泉の泉質について
平山温泉の温度は40度から49度。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、少々甘味のある湯です。化粧美容液を思わせるとろりとした柔らかな湯は、入浴後の肌をしっとりと落ち着かせ、美人の湯と謳われ高い評判を博しています。効能としては、リウマチ、神経痛、神経炎、アトピー性皮膚炎、外傷性障害の後療法、骨及び関節などの運動障害とされています。
自然と歴史が織りなす平山温泉の観光スポット
平山温泉は里山の美しい自然景観、歴史スポットなど多くの観光資源にあふれています。国の史跡に指定された装飾古墳、江戸時代の建築様式が魅力の芝居小屋、情緒あふれる宿場町など歴史や文化を感じられ、一日を通して散策が楽しめることでしょう。
他にも、古くから受け継がれてきた夏の風物詩「山鹿灯籠まつり」は、2日間に渡って開催されています。頭に金灯籠をのせた浴衣姿の女性たちの優雅な舞いは、多くの人たちを魅了し、幻想的な世界が広がります。
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平山温泉にあるホテル・旅館での働き方&その地での暮らし方紹介
平山温泉にあるホテルや旅館での働き方、暮らし方をご紹介します。
平山温泉の旅館やホテルで働く
平山温泉は山間に、高級旅館から古民家仕様の宿まで趣向を凝らした宿泊施設が14軒点在しています。家族風呂を備えている施設も多く、カップルからファミリーまで幅広い年齢層のお客様に対応しています。お客様へ心に寄り添うおもてなしを目指している旅館では、さまざまなシーンに対応するきめ細やかな真心を学ぶことができます。
伝統を活かしながら、新しいことへチャレンジしている職場もあり、自分の発想や取り組みが認められる可能性もあるでしょう。寮を完備している宿もあるので、確認してみるとよいですね。
平山温泉での暮らし
平山温泉がある山鹿市は、豊かな自然に恵まれながら良質な温泉、歴史や文化など多彩な魅力にあふれるまちです。気候においては、年間平均気温約16度と比較的温暖で、山間部を除けば積雪はほとんどありません。市内には大型ショッピングセンターやスーパーがあるので、日常生活で困ることはないでしょう。
直売所もあり、新鮮なとれたて野菜を手頃な価格で購入できます。他にも、総合病院をはじめとする医療機関も充実しており、日曜日や祝日にも当番医が対応しているので、いざというときも安心です。
豊な自然環境に恵まれた平山温泉での暮らし
平山温泉は九州屈指の泉質を誇る温泉郷です。硫黄分を含む湯は、湯治客からも定評で、多くのリピーターのお客様も足を運んでいるようです。また、緑豊かな平山温泉での暮らしは、原風景、夜は満天の星空に日々癒されることでしょう。
山鹿市では移住を検討の方に、お試し住宅の貸出しを提供しています。実際に訪れ、田舎暮らしを体験してみるのもよいですね。