開湯630年の歴史深い名湯、那須温泉。概要と暮らしについて

那須温泉は、栃木県那須町に位置する温泉地です。現在も白い噴煙をたなびかせる茶臼岳の山腹に湧出する火山性の温泉で、起源は古く西暦630年にまで遡ります。那須高原は別荘が多く、皇室の御用邸もあることから「ロイヤルリゾート那須」とも呼ばれています。今回の記事では、那須温泉の概要や暮らしなどをご紹介します。

目次

    那須温泉とは

    那須の山

    iStock/noririn

     

    豊かな自然と古い歴史を持つ那須温泉とは、どのような温泉地でしょう。ここでは、那須温泉の概要や歴史についてご紹介します。

    那須温泉の概要とアクセス

    那須温泉郷は、栃木県の最北端に位置する那須町北西部、茶臼岳の南斜面に散在する温泉群の総称です。茶臼岳は標高1915mの活火山で、山麓一帯に火山性温泉を自然湧出させています。温泉は那須温泉(鹿の湯)からはじまり、三斗小屋温泉、大丸温泉、北温泉、弁天温泉、高雄温泉、八幡温泉を那須七湯と呼び、新那須温泉を加えて那須八湯とも呼ばれています。那須温泉の最寄り駅は、新幹線と宇都宮線の停車駅である那須塩原駅で、東京駅から那須塩原駅は、新幹線で約1時間11分ほどとアクセスしやすい環境です。那須塩原駅から那須温泉(鹿の湯)までは、車で37分ほどの距離になります。

    那須温泉の歴史と現状

    那須温泉の開湯起源は、西暦630年に鹿の湯が発見された言い伝えに始まります。山狩で射損じた白鹿を追って山奥に入ると、鹿が傷ついた体を温泉で癒していたという伝説です。史料に残されているものとしては、西暦738年の文献に奈良時代の氏族が従者を伴って那須温泉に湯治のため向かうという記述があり、奈良の都にまで那須温泉が知られていたことがうかがえます。鎌倉時代から江戸時代に掛けても、歴史に名を連ねる人物が訪れていたようです。江戸中期に入ると、温泉湯治が庶民の間でも盛んになり、鹿の湯周辺にも宿屋などの街並みが形成されていきます。明治時代には鉄道など交通網の開通に伴い、温泉街も整備され旅館や飲食店、茶屋などが軒を連ね、にぎわいが増していきました。戦後の高度経済成長期には、別荘地としても知られるようになり、昭和後期には宿泊施設が激増、観光施設の整備などにより温泉需要も急増し発展していきます。

     

    2018年那須町の観光入込数は492万2783人で前年比104.22%、外国人宿泊数は1万7927人で前年比120.07%と増加傾向にあります。

     

    参照:2018年那須町観光客入込み数及び宿泊数/那須町公式HP

    那須温泉の泉質と温泉街、観光資源について

    紅葉と温泉と桶

    iStock/paylessimages

     

    那須温泉は、それぞれの温泉によって泉質や効能が異なり、湯めぐりも楽しみの一つです。ここでは、那須八湯の泉質と効能、周辺の観光スポットについてご紹介します。

    那須八湯の泉質について

    鹿の湯の泉質は硫黄泉で、源泉温度は63~80度。効能は皮膚病や婦人病、胃腸病などによいとされています。三斗小屋温泉はアルカリ性単純泉で、関節リウマチや消化器系の疾患、婦人病、慢性湿疹などに効果があるといわれています。高雄温泉は白濁した湯が特徴で、泉質は含硫酸塩硫化水素泉、慢性皮膚病や神経痛などに効果があるようです。大丸温泉、北温泉、弁天温泉、八幡温泉、新那須温泉は単純泉、同じ泉質でも温泉により効能は異なりますが、神経痛やリウマチ、痛風などさまざまな症状によいとされています。

     

    参照:那須の温泉/那須町観光協会公式HP

    那須温泉の周辺観光スポット

    那須温泉の周辺は、美術館、遊園地や動物園、サファリパークなど、多彩な観光スポットにあふれています。茶臼岳のロープウェイでは9合目まで約4分間の空中散歩が楽しめ、関東平野を一望する絶景が広がります。噴火口までの登山コースもバリエーション豊かに整備されており、本格的な登山を体験することもできます。

    那須温泉にあるホテルや旅館での働き方と暮らし

    布団を敷く女将

    iStock/davidf

    那須温泉の旅館やホテルで働く

    那須温泉には大小さまざま、個性豊かな温泉宿が揃っています。正社員の募集も多く、全国展開している企業でも転居を伴う異動もないなど、将来にわたり安定した働き方を求めている方にもおススメです。職種はフロントやレストランなどの接客、調理、ウェディングスタッフなど多岐にわたり、幹部候補の募集もあり、自身の希望する分野を選択しやすいでしょう。フロントスタッフの声として、「アットホームな社風と雰囲気に惹かれて入社を決めた。堅苦しいイメージのホテル業界ですが、リピーターが多くお客様との関係も比較的フレンドリー。お客様の人生に寄り添えるようなサービスを心がけています。」という声がありました。働きやすい環境づくりが整備され、やりがいを持って働ける職場のようです。

    那須温泉の暮らし

    那須温泉のある那須町は、栃木県の最北端に位置しています。町内には東北本線黒田原駅があり、那須温泉からは車で22分ほどの距離です。駅周辺には銀行や役場、幼稚園や小中高校なども揃っているほか、隣接する那須塩原市には大型のショッピングモールもあり、買い物にも便利な立地です。空き別荘の物件もあり、住まい探しもしやすいようです。

    那須連山の美しい山並みに抱かれて生きる

    那須

    iStock/igaguri_1

    東京と仙台のほぼ中間に位置する那須町。北西部には雄大な那須連山、山麓地帯には那須温泉郷、裾野に酪農地帯、南東部には里山の農村風景があります。別荘地が多く、開拓地だった土地柄から移住者も多く、移住者をオープンに温かく受け入れてくれる度量があるそうです。移住した人からは、「那須の空気感が気に入って移住を決めた。移住したころより今の方がもっと那須が好きになっている」という声がありました。大自然の息吹を感じながら、心も体もゆとりのある生活が送れそうです。

     

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