湯治文化が残る肘折温泉の魅力。温泉地での暮らしや働き方とは

山形県最上郡大蔵村に位置する肘折温泉は、開湯1200年の歴史を誇る温泉地です。日本でも有数の湯治場として知られ、今もなお湯治文化が受け継がれています。温泉街名物の朝市では地元の人たちとの温かなふれあいが見られます。今回の記事では、肘折温泉の歴史、温泉地での働き方や暮らしについてご紹介します。

目次

    肘折温泉とは

    月山

    iStock/KOIZUMI-MOMOTARO

     

    肘折温泉郷は出羽の霊峰月山のふもとに広がり、肘折温泉、黄金温泉、石抱温泉の3つの温泉地から成り立ちます。まずは肘折温泉の概要やアクセス、歴史をご紹介します。

    肘折温泉の概要とアクセス

    山形県北部、最上郡大蔵村に位置する肘折温泉は、1200年もの歴史を重ね、全国有数の湯治場として知られる温泉地です。出羽三山の主峰である月山のふもとに温泉地が広がり、広葉樹林帯が続く自然豊かな環境にあります。約1万年前の火山活動により形成された「肘折カルデラ」と呼ばれるカルデラの中にあり、珍しい地形を特徴としています。

     

    肘折温泉へのアクセスは、山形新幹線で新庄駅より肘折温泉行きバスで約55分の距離にあります。また空港を利用する場合、山形空港から約1時間20分でアクセスできます。

    1200年もの歴史を誇り、湯治場として愛されてきた肘折温泉

    肘折温泉は開湯は平安時代まで遡り、807年と言われています。肘を折った老僧が湯に浸かり、傷を治療したなどさまざまな伝説が語り継がれています。このことに由来して「肘折」と呼ばれるようになりました。その後、湯治場としての歴史を重ね、骨折や傷に効くと謳われ湯治客で賑わってきました。江戸時代には信仰の山とされる月山登山道が切開かれ、登拝口としても繁栄しました。

     

    1989年には国民保養温泉地に指定されました。現在も、湯治場の文化を守り続けている風情が残され、多くの観光客で賑わいを見せています。

    肘折温泉の泉質と温泉街について

    温泉と湯気と岩

    iStock/russellart

     

    肘折温泉は古くから湯治場として親しまれ、今もなお多くの湯治客が訪れます。肘折温泉の泉質と温泉街についてご紹介します。

    肘折温泉の泉質について

    肘折温泉は1号源泉、2号源泉、5号源泉の3つの源泉を持ち、色や湯の肌触りが若干異なります。泉質はナトリウム塩化物・炭酸水素塩温泉で、食塩や重曹、炭酸ガスによる効能により、身体の芯まで温まり、高い保湿効果を得られることや、古い角質を乳化してツルツルの肌へ導くと言われています。効能としては、切り傷、火傷、リュウマチ、神経痛、骨折、胃腸病、皮膚病など、あらゆる病に効くとされています。

     

    参照:肘折温泉観光案内所

    肘折温泉では、湯めぐり券を発行しており、指定されている温泉施設や旅館の中の3ケ所のお風呂を利用することができます。気になる湯宿を見つけて湯めぐりを楽しむのもよいですね。

     

    他にも、肘折温泉では「温泉療養相談所」を設け、一人ひとりに合った湯治方法を提案しています。

    肘折温泉街ならではの心温まる出会い

    肘折温泉の温泉街は静かな佇まいの中、どこか懐かしい風情が漂います。源泉公園には、飲泉所や足湯があり湯治として利用する人も多く、憩いの場として賑わいを見せています。

     

    肘折温泉の名物である朝市は、春から秋にかけて朝5時に始まり新鮮な野菜や山菜、手作り総菜などが軒先に並びます。宿泊客は浴衣姿で訪れ、地元の人たちとの何気ない会話を楽しみます。心和む温かな出会いが温泉街にあふれています。

    肘折温泉にあるホテル・旅館での働き方や暮らし

    旅館で働く男性

    iStock/krblokhin

     

    肘折温泉にあるホテルや旅館での働き方や暮らしをご紹介します。

    肘折温泉の旅館やホテルで働く

    肘折温泉は銅山川沿いに約20軒ほどの情緒あふれる旅館やホテル、宿が立ち並んでいます。肘折温泉のお客様の特徴として、湯治を目的に連泊される方が多く、長い方では1週間ほど宿泊されます。そのため、お客様と接する機会が多く、密に関わることができるでしょう。肘折温泉ならではの楽しみ方を情報提供するのもよいですね。また、肘折温泉へ何度も訪れるリピーター客も多く、毎年お会いできることもやりがいの一つかもしれません。

     

    肘折温泉では温泉ファンを増やし、入浴の仕方などを普及させることを目的に、スパリエ制度を取り入れました。温泉地で働く際に、こういった温泉に関する知識を高めるのもよいですね。

    心豊かな肘折温泉の暮らし

    肘折温泉がある大蔵村は人口は4千人弱が暮らす小さな村です。大蔵村は奥深い山里にあり、美味しい水や空気、手つかずの自然が残っています。ゆったりとした心地良い時間を感じながら暮らすことができるでしょう。

     

    日本有数の豪雪地帯であることから、雪がたくさん降りますが、除雪機械の性能も進化し、暮らしの利便性も高くなりました。

     

    冬は雪を利用してを3mを超える雪壁にろうそくの火を灯す「幻想雪回廊」をはじめ、豪雪地帯ならではのイベントが盛んに行われ、肘折の冬を存分に堪能できるでしょう。

    湯治の歴史を刻み続ける肘折温泉

    山形月山の花

    iStock/Toshihiro-Nakajima

     

    肘折温泉は湯治場としての風情が残る歴史ある温泉地です。保養目的に連泊されるお客様も多く、リピーターへつながることもやりがいの一つでしょう。

     

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