湯郷温泉とは
湯郷温泉は、奥津温泉、湯原温泉とともに岡山県美作三湯の一つとされています。湯郷温泉の概要やアクセス、歴史についてご紹介します。
湯郷温泉の概要とアクセス
湯郷温泉は岡山県の北東部、美作市のほぼ中心に位置し、岡山県を代表する歴史ある温泉地です。湯郷温泉は塩垂山や大山などの山々に囲まれ自然豊かな環境にあります。美作市は中国自動車道が通っているため、京阪神からのアクセスも良く利便性の高い地域です。
湯郷温泉街はおもちゃの街として有名で、懐かしいおもちゃを展示する観光施設や吹きガラスなどの体験ができる工房などがあり、観光から地元の人たちまで幅広い客層で賑わいを見せています。
湯郷温泉へのアクセスは、姫路から電車に乗り、林野駅下車、車で約8分の距離にあります。車の場合、山陽ICから約55分でアクセスできます。
1200年もの歴史を誇る名湯、湯郷温泉
湯郷温泉の開湯は平安時代まで遡り、約1200年前に第3代天台座主が、白鷺が足の傷を癒していたことから、温泉を発見したと言い伝えられています。このことから、鷺の湯とも呼ばれています。また百人一首の選者である歌人も療養を目的に訪れたかったと書き残されていることから、湯郷温泉は療養の場として知られていたことがわかります。その後江戸末期には、湯治客で多くの人が訪れ賑わいをみせます。
1990年頃から市では街づくりの一環として、サッカー場やゴルフ場、サーキットなど数多くのスポーツ拠点を有していることから新たにスポーツとの関わりを押し出します。その後女子サッカーによる影響に伴い、一気に知れ渡るようになり、現在国内外から多くの観光客が訪れています。
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湯郷温泉の泉質と温泉街の観光スポット
湯郷温泉は、古くから湯治場として親しまれてきました。また美人の湯として謳われ、女性からも評判のよい温泉です。湯郷温泉の泉質と温泉街の観光スポットについてご紹介します。
湯郷温泉の湯量と泉質について
湯郷温泉は毎分約450リットルの湯量が湧き出されています。湧出温度は40~43度と低く、泉質はナトリウム、カルシウム塩化物泉で、ラジウム気泡を含んだ無色透明の良質な湯です。効能としては、消化器病、神経痛、リュウマチ、貧血症、婦人病、皮膚病などさまざまな症状によいとされています。
温泉街には足湯施設があり、美作地方の巨人伝説にちなんだユニークな形をした足形でゆったりとくつろぐことができます。
湯郷温泉街ならではの楽しみ方
湯郷温泉の温泉街は、おもちゃの街として知られており、からくり時計をはじめ、オルゴール、鉄道模型やレトロなおもちゃを展示した施設など懐かしい雰囲気を味わえます。また、陶芸や吹きガラスなど物作り体験ができる施設も多くあり、子どもから大人まで一日を通して楽しめるでしょう。
5月下旬から6月下旬にかけて、温泉街の傍を流れる大谷川でホタル鑑賞を楽しむことができ、浴衣で散策してみるのもよいですね。
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湯郷温泉にあるホテル・旅館での働き方や暮らし
湯郷温泉にあるホテルや旅館での働き方や暮らし方を紹介します。
湯郷温泉の旅館やホテルで働く
湯郷温泉は、約15の和の風情あふれる旅館から大型ホテルまで多彩な宿泊施設が立ち並んでいます。宿の中には館内いたるところに季節の花々を飾ってお客様をおもてなししているところもあり、生け花の作法を学べ、センスが磨かれることでしょう。
外部から講師を招いて、おもてなしの研修の場を設けている旅館もあり、ワンランク上のおもてなしを学ぶことができます。こうした研修と実務の積み重ねが自信へとつながるでしょう。また希望に応じた柔軟なシフト制度をとっている宿もあり、子育てなどプライベートと両立もしやすいかもしれません。
湯郷温泉ならではの暮らし
湯郷温泉のある美作市は、美しい山々や田園などが広がる自然豊かな環境にあり、人口約3万人が暮らす街です。山間にある湯郷温泉は、瀬戸内海と日本海の中心に位置するため、両方の海の幸を堪能することができます。また山の幸も味わうことができるのも、湯郷温泉ならではでしょう。
美作市では移住定住促進補助事業の一環として、市内に住宅を建築や購入する場合などの補助制度を行っています。他にも、定住促進住宅として宿舎や団地などの物件を提供し、住まいのサポートをしています。
湯治湯として親しまれている湯郷温泉
湯郷温泉は山間に位置する緑豊かな自然に恵まれた温泉地です。古い歴史を持つ良質な湯は、湯治や美容によいと評判が高く国内外から多くの観光客が訪れます。多彩な宿泊施設があり、中には研修指導を行っているところもあるので、スキルアップにつなげることも可能でしょう。
美作市では、田舎暮らしを体験できるツアーを開催しているので活用し、一度訪れてみるのもよいですね。