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離島での暮らしに憧れを抱く人は多いのではないでしょう。しかし、実際に離島で生活を営むことを考えると、ハードルを高く感じますよね。
豊かな自然や美しい海があるかわりに、本州へのアクセスが不便だったり、学校・病院などの施設が不十分だったりすることが考えられます。
しかし、東京都から287キロ南の海上に位置する八丈島は、比較的利便性のある離島です。島の人口は2021年1月時点で、約7600人。観光地として有名な八丈島ですが、移住先としても注目が集まっています。
八丈島に移住したら、どのような暮らしが待っているのでしょうか。移住支援制度の内容と併せて見ていきましょう。
八丈島での生活は主に、「八丈町」で営まれています。島のすぐ西側に位置する「八丈小島」は、現在は無人島。八丈町のある島は、八丈小島と区別するために「八丈大島」「八丈本島」と呼ばれることもあります。
八丈町では、以下のような移住支援制度を設けています。
【要件】
※1 都内条件不利地域とは、桧原村・奥多摩町・大島町・利島村・新島村・神津島村・三宅村・御蔵島村・八丈町・青ヶ島村・小笠原村です
【支援内容】
以下の給付金の支給
八丈町おしごと掲示板で見つけた仕事に就いて移住することで、まとまった給付金を受け取れるのですね。また、八丈町は町営住宅が多く、世帯の所得が月額15万8千円以下であれば入居できます。
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八丈島は絶海の孤島でありながら、本州へのアクセスが良好です。それが移住先として注目される理由のひとつなのでしょう。八丈島と本州を行き来する手段は、空の便または海の便。それぞれの道のりを解説します。
空の便では、八丈島空港と羽田空港を結ぶ飛行機が出ています。飛行機に乗れば、わずか50分で羽田空港に到着。
飛行機の搭乗料金は「有人国境離島法」に基づいた割引制度があるため、比較的気軽に乗れるでしょう。実際、島で暮らす人々にとって、飛行機は日常的な乗り物なのだそうです。
2021年2月時点では、1日3本の便が出ています。
海の便では、大型客船の「橘丸」に乗り、約10時間で東京都港区の竹芝客船ターミナルに到着します。長時間の旅ですが、橘丸の船内にはレストランやシャワールーム、横になって眠れるスペースがあるので快適に過ごせるでしょう。
特等室などはちゃんとしたベッドが備え付けられています。また、橘丸はペットと一緒の乗船が可能。動物を連れての移住も安心してできるのはないでしょうか。
2021年2月時点では毎日1本、午前9時40分発の便が出ています。
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八丈島への移住を考えるのであれば、まずは島の生活を知ることがスタートです。八丈島暮らしならではの魅力や、本州と違って覚悟が必要な部分を見ていきましょう。
八丈島の気候はとても穏やかです。温暖な地域はシニア世代の移住先として人気がありますよね。八丈島は「常春の島」と呼ばれるほど暖かで、冬の平均気温は東京都内より10℃も高いことが特長です。
その一方で、夏は極端に暑くはなりません。8月の平均気温は東京都内よりもやや低いくらいです。温かい地域で暮らしたいけど、夏に暑すぎるのは嫌!という人に適した気候ではないでしょうか。
穏やかな気候であるためか、開放的な気質の住民が多く移住したきた人を自然に受け入れる傾向が強いそうです。移住先として人気がある地域のため、移住者に慣れているということもあるのでしょう。
そして、八丈島の魅力は何といってもダイナミックな自然です。マリンスポーツやバードウォッチング、フィッシングなどを日常生活の一部にできるのは、豊かな自然がある地域で暮らす人の特権です。
また、八丈島はあちこちに温泉が湧いていることも特長で、島内には7つの温泉施設があります。運が良ければクジラのジャンプが見られる海に面した露天風呂、水着を着て入浴できる無料の秘湯など、バラエティ豊かで飽きることがないでしょう。
八丈島で暮らす上でまず覚悟が必要なのは、自然が豊かな島だからこその「生き物」に関することです。シロアリ、ヤモリ、ヤスデといった小さな生き物が、わずかな隙間から家に入ってくるので、虫などが苦手な人はつらい思いをするかもしれません。
特に、シロアリは6月初旬に大発生し、島内を大群で飛び回ります。その時期、島の人は窓を締め切り、夜は電気を消してシロアリが自宅に入ってくるのを防ぐそうです。木造住宅は食い荒らされるなどの被害に遭うことも珍しくないでしょう。
また、本州へのアクセスが便利な八丈島ですが、空の便も海の便も天候に左右される交通手段です。思い通りに移動できない場合があることは、念頭に置いておきましょう。
移住者を募集している地域と聞くと、限界集落で教育機関や病院などがそろっていない地域を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
しかし、「子どもは島の宝物」という考えが根付いており、八丈町には充実した子育て支援制度や、小学校・中学校・高等学校が存在します。就学前の子どもの一時預かりサービスや保育園もいくつかあるので、小さな子を連れての移住も可能でしょう。
病院については町立の総合病院があり、内科・外科・小児科・産婦人科・リハビリテーション科と人工透析は常設診療しています。
ただし皮膚科や眼科、消化器内科など、専門医の診察は日が限られているので、いざという時は東京の病院へ行くことも考えなければなりません。
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八丈島への移住を考えるなら、ホテル・旅館の仕事に就くことを検討してみてはいかがでしょうか。八丈島は観光で栄えている島。宿泊施設の求人が出やすい傾向にあります。
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