鹿児島県の基本情報
鹿児島県に関する基本的な情報についてご紹介していきます。
基本情報
人口 | 155万1445人(2023年7月1日時点) |
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転入人口 | 2万6951人(2022年)前年比1.9%の増加 |
年間降水量 | 2416mm (鹿児島市2022年) |
雨日数 | 116日(2022年) |
気温 | 日平均19.2℃、最高気温34.3℃、最低気温4.9℃(鹿児島市2022年) |
求人倍率 | 1.31倍(2023年6月) |
消費者物価 地域差指数 |
96.6(2022年) |
噴火対策が必要
南北約600kmにわたる広大な県土をもつ鹿児島県の気候は、場所によって温帯から亜熱帯まで幅広い特徴があります。
年間の平均気温は沖縄に次いで全国2位で、7月中旬から8月末までは熱帯夜が続きます。
鹿児島にある桜島は、約60年間1年も休むことなく噴火しており、鹿児島の人々にとって噴火や降灰は珍しいことではありません。ニュース番組では、降灰と風向きの予報が流れ、火災や火山灰の被害を軽減する対策が取られています。
特に降灰被害は生活にも影響を及ぼすもので、被害は桜島から離れた地域でも起こります。大規模な噴火に備え、防災用品を備えておく必要もあります。
これは、鹿児島で暮らす際の注意点とも言えるでしょう。
全国的に高い出生率
鹿児島県には出生率の高い自治体が多く、2022年の合計特殊出生率は1.54と全国6位です。人口減少に伴い、出生数も減少傾向にありますが、出生率は常に全国平均を上回っています。
鹿児島県の調査結果によると、出生率が高い理由には、子育てに対する親族や地域の人からの支援が厚いことがあると言われています。
鹿児島には、「結束し協力しあう」という意味を持つ、昔ながらの「結(ゆい)」の伝統があり、この伝統によって地域全体で子どもを育てるという考えが根付いているため、子育て支援が手厚い自治体も多いのが特徴です。
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豊かな自然や温泉が楽しめる鹿児島県の魅力
その昔、日本の南の玄関口として海外と日本をつなぐ窓口の役目を果たしてきた鹿児島県。
現在は日本有数の観光地として国内外から旅行者が訪れ、その魅力に惹かれて移住する人もいます。鹿児島県にはどのような魅力があるのでしょうか。
身近に楽しめる温泉
火山の多い鹿児島は、良質の温泉を各地で楽しむことができます。指宿(いぶすき)の砂蒸し温泉や山深い大自然の中で楽しむ霧島温泉郷など、特色ある温泉も体験できます。
鹿児島県では銭湯もほとんどが天然温泉であり、温泉を身近に楽しめる贅沢な環境と言えるでしょう。
離島などの希少価値の高い自然環境
日本でも有数の波静かな水域を持つ錦江湾や薩摩富士とも呼ばれる開聞岳など、鹿児島県は多彩な自然にあふれています。
種子島や世界自然遺産の屋久島、鹿児島県には世界自然遺産の屋久島や種子島、奄美群島など大小さまざまな離島があり、サンゴ礁や希少な野生生物が見られます。
奄美群島はスギ、ヒノキの面積の割合が極めて小さいため、日本では珍しくスギ花粉がとても少ないところでもあります。
独自の発展を遂げた豊かな食文化
黒豚、黒毛和牛の生産量で日本一を誇る鹿児島県。地元のスーパーなどにも上質な精肉が並び、すき焼きや焼き肉用などとして家庭でも親しまれています。
周囲を海に囲まれている鹿児島県は海産物も豊富で、キビナゴ、カツオ、カンパチなどが特に有名です。焼酎の本場でもあり、2000を超える焼酎の銘柄が生み出されています。
鹿児島を含む九州では甘い醤油が親しまれており、店に並ぶ醤油もバリエーション豊富です。
甘い醤油が普及した理由は諸説ありますが、オランダとの貿易による砂糖の輸入など、砂糖が手に入りやすい環境にあったことや、地元でとれる魚介の刺身と相性がよいからなどと言われています。
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鹿児島県の移住支援の取り組み
鹿児島県では、東京圏からの移住者に対し移住支援金を支給しています。
支援金の額は単身者の場合60万円、2人以上世帯の場合100万円で、給付の対象となる条件は以下の通りです。
【移住元に関する条件】
1、住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区内に在住していた方又は東京圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)のうちの条件不利地域(※1)以外の地域に在住し、東京23区内に通勤していた方
2、住民票を移す直前に連続して1年以上、東京23区内に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区内への通勤をしていたこと
※1 条件不利地域(以下の市町村)
<東京都>
檜原村、奥多摩町、大島町,利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村
<埼玉県>
秩父市、飯能市、本庄市、ときがわ町、横瀬町、皆野町、小鹿野町、東秩父村、神川町
<千葉県>
館山市、勝浦市、鴨川市、富津市、いすみ市、南房総市、東庄町、長南町、大多喜町、御宿町、鋸南町
<神奈川県>
山北町、真鶴町、清川村
【移住先に関する条件】
1、県内移住支援対象市町村に転入したこと
2、移住支援金の申請時において、転入後3か月以上1年以内であること
3、転入先の市町村(※2)に、移住支援金の申請日から5年以上、継続して居住する意思を有していること
※2 移住支援金支給の対象地域
鹿児島市、鹿屋市、枕崎市、阿久根市、出水市、指宿市、西之表市、垂水市、薩摩川内市、曽於市、霧島市、いちき串木野市、南さつま市、志布志市、奄美市、南九州市、伊佐市、姶良市、三島村、十島村、さつま町、大崎町、錦江町、南大隅町、肝付町、南種子町、龍郷町、徳之島町、天城町、伊仙町
なお、支援金支給の対象地域は年度によって変更する場合もあるようです。
他にも、就業に関する条件などの細かい取り決めがあるので、詳しくは鹿児島県のWEBサイトでご確認ください。
参考:鹿児島県/【東京圏から移住をお考えの皆様へ】移住支援金制度の御案内!
自治体における移住支援の取り組み
鹿児島県では各自治体による移住支援も充実しています。いくつかピックアップしてご紹介していきましょう。
与論島
美しい海に囲まれた離島・与論島は、観光地としてだけでなく移住先としても人気があります。
ですが、「離島」という特殊な環境への移住ですので、万全の備えをしておかないと苦労してしまうリスクも十分考えられます。
与論島で快適な暮らしを送るためには、まず何よりも下調べが重要です。
与論島で行われている移住支援の取り組みや、暮らしの魅力・注意事項などをまとめたので、ぜひご参考にしてみてくださいね。
鹿児島市
鹿児島市はコンパクトな都市機能を持ちながら、海や山に囲まれた自然あふれる街です。
移住者の受け入れに積極的で、県外から移住して市内で保育士として働く場合に奨励金が給付されたり、市内に移住したクリエーターにシェアオフィスの利用料を補助したり、特色ある支援制度があります。
空き家などの住宅を取得した場合にかかる耐震改修やリフォーム費用にも助成が行われる「安全安心住宅ストック支援事業」という制度では、移住者に対する補助の上乗せもあります。
首都圏にも移住相談窓口を設けているため、県外にいながら移住相談ができるのも魅力です。
霧島市
国際空港や高速道路、鉄道などの交通の利便性に優れた霧島市は、県内で2番目に人口の多い市です。四季折々の表情が見られる霧島山や豊富な温泉、焼酎などの特産品にも恵まれ、国内外から観光客が訪れます。
霧島市公式HPでは、地域での催しや学校の取り組みなどのレポートを写真を添えて発信しており、暮らしの様子を知ることができます。
「きりしま暮らし大大大満喫ツアー」と称した2泊3日の行程で開催される移住体験ツアーや、山村留学制度を活用したお試滞在など、霧島市の魅力が肌で感じられるプログラムが用意されています。
また、住宅取得やリフォーム、貸家に入居した場合などを対象とした、ふるさと創生移住定住促進制度では、中山間地域に限定して補助を受けることができ、最大100万円の補助金が受けられる場合もあります。
さまざまな移住定住促進補助制度により、移住者数は県内トップクラスの数です。
指宿(いぶすき)市
指宿市は、薩摩半島の南東端に位置し、砂蒸し温泉で知られる観光の街です。
市内には1000を超える泉源があり、大衆浴場や自宅でも天然温泉を楽しんだり、農業に活用したりなど、古くから暮らしの中に温泉が根付いています。
移住者による移住者のための移住支援として「Welcomeいぶすきコンシェルジュ」をおき、相談窓口や移住希望者が下見する際の案内などを行っています。
移住者への住まいのサポートとして、定住促進制度では新築や中古住宅の購入金額の一部を助成しています。
贅沢な田舎暮らしができる鹿児島県への移住を検討しよう
自然に囲まれ、美味しい食べ物や温泉を暮らしの中でも楽しめる鹿児島県。
多くの自治体で移住支援に取り組んでおり、子育てファミリーや定年後の夫婦、単身者などさまざまな世代が移住しています。
鹿児島への移住を支援する相談窓口は、鹿児島以外に、東京や大阪、福岡にもあるので、興味のある方は利用してみましょう。
なお、鹿児島への移住を検討している方の中に、宿泊業界で働きたい!とお考えの方がいたら当社サービスおもてなしHRをご活用ください。