マスク着用の緩和で接客の現場はどうなった?
新型コロナウイルスの流行が始まって以来、マスクの着用が求められる世の中になりました。体質の問題などで着用できない人を除いて、ほとんどの人がマスク生活を送ってきたのではないでしょうか。
長く続いたマスク生活ですが、国の方針によって2023年3月13日から、「屋内・屋外を問わず、マスクを着用するかどうかは個人の判断が基本」とされています。
2023年4月時点では、マスクの着用を続ける人が多数派です。個人の自由にはなったものの、「人と接する時にノーマスクでは不安」と考える人が多いのかもしれません。
今、人と接することが多い接客業の現場において、マスクの着用はどのようになっているのでしょうか。お客様への案内と、従業員の対応を詳しく見ていきましょう。
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接客の現場におけるマスクの着用:お客様への案内
2023年3月12日まで、国の方針は「屋内においては距離が確保でき、ほとんど会話しない場合を除いてマスクの着用をお願いします」ということでした。
販売店や飲食店、映画館といった商業施設において、感染症予防は重要な課題。お客様にもマスクの着用をお願いすることが一般的で、その旨を知らせる張り紙を設置するなどの対応が取られてました。
2023年3月13日からは国の方針同様に、個人の判断に委ね、張り紙を撤去するなどの動きが見られています。
ただし、お客様が自分で商品を取るタイプのベーカリーや、ビュッフェレストラン、体調不良の人が来ると予想されるドラッグストアなどでは、マスクの着用に協力を呼びかけていることもあります。
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接客の現場におけるマスクの着用:従業員の対応
お客様のマスク着用は基本的に個人の自由となりましたが、従業員はまだまだマスクを着用している姿が目立ちます。
「お客様を不安にさせない」ということを最優先に考え、従業員にはマスクの着用を義務付けたり、推奨したりしている企業が大多数ではないでしょうか。
国が着けても着けなくても良いと言っている以上、雇用主が指示するのはいかがなものかという見方もあります。
しかし、人と接する機会が多い従業員を感染から守ったり、マスクを着けないことによって起こり得るクレームを防いだりといったことに有用であるのは間違いありません。
また、食べ物を扱うお店では、新型コロナウイルスの感染状況にかかわらず、マスクを着用した方が衛生的でしょう。
その一方で、マスクを着けていると笑顔が見えない、声が聞き取りづらくなるといったデメリットも存在します。新型コロナウイルスの流行が始まる前は、従業員のマスク着用を原則禁止としていた企業もあったのだそう。
少数派ですが、「気持ちの良い接客」を優先的に考え、ノーマスクを推奨している企業も見受けられます。また、従業員がマスクを携行し、必要に応じて着用するといった方針のお店や施設もある模様。
接客の場面におけるマスク着脱の判断は慎重に!
接客の現場において、従業員のマスク着脱はデリケートな問題です。マスクを外すことによるメリット・デメリットをよく考慮する必要があるでしょう。
また、国が「個人の判断で良い」としている以上、ひとりひとりの考えを尊重することも重要です。公平な目線を持ち、慎重に判断してくださいね!