職場に馴染めない新人の悩みを解消するには?
この春、新卒や中途採用で企業に入った人の中には「周囲に馴染めない」といったことで悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
新卒・中途採用の新人が職場に馴染めないのはよくあること。時間が解決してくれることもあるが、悩んでいる本人はつらいもの。また、入社から数カ月、1年と経過していても「未だに馴染めない」というケースも珍しくありません。
新人が抱える「職場に馴染めない」という悩みを解消するためには、どうすれば良いのでしょうか。馴染めない原因と併せて見ていきましょう。
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新人が職場に馴染めない原因~新卒編~
最近まで学生だった新卒は「常に誰かと一緒に行動する」という思考が抜けていません。周囲に馴染めず、入社そうそう孤立することもあり得ます。そうなってしまう原因を、詳しく見ていきましょう。
周囲と年齢差がある
ひと口に「新卒入社」といっても、人生における「新卒」のタイミングは人それぞれです。周りはストレートで四年制大学を卒業している中、自分は浪人して年上だったり、短大卒で年下だったりすることもあるでしょう。
若い世代は、年齢の差を大きく感じるもの。年齢差によって馴染みにくい、ということは、ありがちかもしれません。
周囲とのノリが合わない
学生時代の交友関係を振り返ると、自分と似たタイプの人でグループを作ることがほとんどではなかったでしょうか。
学生時代の習慣を引きずっている新卒もまた同様に、似たもの同士で集まることが多いもの。同期入社に似たタイプの人がいないと、馴染みにくさを感じるでしょう。
周囲と行動パターンが違う
周囲と自分との行動パターンが違うことで、馴染みそびれてしまうケースもあります。
例えば周りは喫煙者がほとんどで、自分は非喫煙者というケースでは、喫煙所でのコミュニケーションに参加できず、親睦を深めることに遅れをとってしまいがち。
また、周囲は外食、自分はお弁当を持参しているといった状況になることも。入社初日のランチをみんなと食べるか、1人で食べるかによって、その後の馴染みやすさが左右されるかもしれません。
目上の人への接し方が分からない
目上の人への接し方が分からず、上司や先輩に馴染めないパターンもあります。社会人として適切な人間関係の作り方が身についていないために起こることではないでしょうか。
極度に緊張してうまく会話ができなかったり、自分の方から避けてしまったりということも。
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新人が職場に馴染めない原因~中途採用編~
中途採用者が馴染めない背景には、新卒とはまた違った原因があります。こちらも詳しく見ていきましょう。
前評判や採用ポジションが良すぎる
「とても優秀な人が入ってくる」「高いポストで入社する」といった場合は、入社前から注目の的です。
好意的に捉えられれば良いですが、やっかみを受けたり色眼鏡で見られたりして、馴染めなくなることもあるでしょう。
前職の文化と大きな違いがある
どのような職場にも、独自の文化があります。前職と、転職先との文化の違いが大きければ大きいほど、馴染みにくさを感じるのではないでしょうか。
自分自身が違和感についていけないこともあれば、前職の文化を持ち込んで周囲を困惑させてしまうこともあります。
周囲が遠慮する
年齢が上だったり、高いポストだったりする中途採用者には、周りが遠慮してしまいがちです。
「新人さんに親切にしてあげたい」という気持ちがあっても、「気安く話しかけて良いのかな」「余計なお世話かも」などと思って、行動に移さない人は少なくないでしょう。
放置されがち
中途採用者は多くの場合、即戦力として入社します。そのため手取り足取り、仕事を教えてもらえる新卒と異なり、周囲から放置されることは多いでしょう。自分から仕事を取りに行かなければやることがない、といった状態になることもあり得ます。
仕事のレクチャーを通して取れるコミュニケーションが少ないため、馴染みにくくなるのではないでしょうか。また、何か聞きたいことがあっても適切な相談相手が分からず、自分から声を掛けるのが難しいというケースも。
職場に馴染めない新人におすすめの対処方法5選
新卒か、中途採用かによって職場に馴染めない理由はさまざま。しかし、「馴染めない……」と悩んだ時に試してみるべき対処方法は共通です。どのような対処方法があるのか、見ていきましょう。
これまでの文化にこだわらない
周囲の人に馴染めないのは、企業の文化に馴染めないからかもしれません。新卒でも中途採用でも、入社後はこれまでの文化にこだわらない方が、楽に働けるのではないでしょうか。
「学生時代はこうだったのに」「前の職場ではこうしていた」といった「今までの当たり前」を捨てれば、新しい環境に順応しやすくなるはずです。
仕事を早く覚える
新人の時点で職場に馴染めていなくても、仕事を覚えて戦力になれば、周囲に頼られ自然と馴染んでいくものです。反対に、仕事の覚えが遅ければ周囲の足を引っ張って、いつまで経っても馴染めないかもしれません。
「職場に馴染めない」という悩み事にフォーカスすると、集中できず、仕事の覚えが遅くなるもの。「とにかく仕事を早く覚える」ということを、優先する意識を持ちましょう。
あいさつ・お礼・お詫びはきちんと伝える
自分からあいさつをしない人や、お礼やお詫びを素直に言わない人は、敬遠されます。伝えるべきことをきちんと伝えるのは、職場に馴染む以前に、人として大切なことではないでしょうか。
雑談したり、話しかけたりすることに苦手意識を持っていても、あいさつ・お礼・お詫びだけは確実に伝えましょう。忘れず繰り返すうちに、職場に馴染んでいける可能性があります。
他人を受け入れる姿勢を見せる
「職場に馴染めない……」と悩みながらも、飲み会に参加しなかったり、雑談に入って行かなかったりする人もいるのでは。
飲み会に行くか行かないかは自由ですが、特に新人のうちから断ってばかりだと、「人付き合いしたくない人」だと判断されるおそれがあります。行かないのであれば、うそでも申し訳なさそうにした方が吉でしょう。
また、周りの雑談にまったく入らないでいると「自分の世界をじゃまされたくない人」だと思われて孤立しがち。入れそうな話題であれば、入ってみると良いでしょう。唐突にならないようにアイコンタクトを取ってから発言するのがおすすめです。
ある程度割り切ることも必要
社会人生活において周囲との調和は大切ですが、馴染めないことを気にしすぎるのもNGです。世の中には常に和気あいあいとしていたい人もいれば、1人でいることが好きな人もいますよね。
もし、あなたが後者であれば「業務に支障が出ない程度にコミュニケーションを取れれば良い」と割り切ることが得策です。
新卒のうちなどは、職場に「友達」と呼べる人がいないことで心細くなりがちですが、社会人ともなれば1人でランチを食べることくらい、普通です。成長を重ねるごとに、気にならなくなるでしょう。
馴染めなくてつらいなら環境を変えても良いかも
新人が入社からしばらく馴染めないのは当然のことです。しかし、いつまでも馴染めない、馴染むきっかけをつかめないといったことで深く悩んでいるなら、思い切って環境を変えることも考えてみてはいかがでしょうか。
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