有給の付与日数は法律で定められており、企業は条件を満たす従業員に有給を付与する義務があります。
「使いたい」という申し出を拒否することはできません。しかし、世の中には「有給が取れない職場」も存在しています。
どのような理由で有給が取れないのか、そして対処方法について解説します。
有給が取れないのは違法行為
有給休暇は労働者の権利です。付与日数は在籍期間や週所定の労働日数に応じて法律で定められており、従業員が有給を使うことを企業は断れません。
企業には「時季変更権」といって、やむを得ない事情がある場合に限り、有給休暇を希望日からずらして取得させることができます。
しかし、正当な理由なく「有給を使いたい」という申し出を拒否するのは違法行為です。

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有給が取れない6つの理由

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法律上、取得させる義務があるはずなのに、有給が取れないのはどうしてなのでしょうか。代表的な理由を紹介します。
有給制度の説明不足
企業から有給について説明を受けておらず、自分が有給を使えることすら知らないという人もいます。
良心的な企業であれば、入社直後や最初の有給が付与される段階で説明があるはずです。
2019年4月から「年10日以上の有給がある場合は年5日以上取得させなければならない」という法律が施行されています。
これを逆手に取り、「付与日数が年10日未満なら取得させる義務はない」と捉えて、あえて説明しない企業もあるようです。
独自ルールによる制限
有給は本来、どのような理由でも取得でき、申請の際に理由を伝える義務もありません。
しかし、「冠婚葬祭のときしか認めない」「健康診断は有給休暇を取得して受けること」「付与日数にかかわらず年に○日までしか使えない」といった独自ルールを設けている企業もあります。
慢性的な人手不足
ギリギリの人数で回している職場では、人手不足が原因で有給が取れないこともあります。
特別な事情で一時的に人手が必要なときであれば、企業は「時季変更権」を行使できますが、慢性的な人手不足を理由に有給を取らせないのは違法です。
シフト制の職場では「代わりの人を見つけなければ有給は使わせない」としていることもあります。
業務量の多さ
業務量が多すぎて有給を取るに取れない場合があります。
取得申請すると上司から「こんなに仕事がたまっているのに休むのか」「お前の分の仕事は誰がやるんだ」などと圧力をかけられることも。
普段から残業が当たり前になっている職場でありがちです。
スケジュール調整の難しさ
営業職や製造業では、顧客の都合や納品スケジュールに合わせて動く必要があります。
また、繁閑の差がなく常に忙しい状態が続いている職場では、スケジュール調整が困難で有給が取りにくくなります。
周囲が取得していない雰囲気
周りに有給を取っている人が誰もいないため、自分だけ取りづらいと感じることもあるでしょう。
有給の取得を推奨していない職場では、このような雰囲気になりがちです。
正社員は取得できても、パートやアルバイトは取りにくいという職場もあります。
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有給が取れないときの3つの対処法
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本来取れるはずの有給を取れないことは大きな損失です。付与されてから2年が経過すると時効で消滅してしまいます。自分の権利を守るために、以下の方法で対処しましょう。
積極的に有給取得を申請する
誰も有給を取得していない職場でも、まず自分から動くことが必要です。
半年以上勤務していれば法律上は付与されているので、上司や労務担当者に「有給を使います」と伝えましょう。
あなたが有給を取ることで、周りも取り始めるきっかけになるかもしれません。
拒否された場合は理由を確認する
企業には「時季変更権」がありますが、これはやむを得ない事情がある場合に限られます。
「仕事がたまっているから」「有給を与える文化じゃないから」「私用での取得は認めない」といった理由で拒否される場合は、「有給を取らせないことは違法です」ときちんと伝えましょう。
労働基準監督署などに相談する
正当な理由なく有給を取らせてもらえない場合は、適切な窓口に相談しましょう。
社内であればコンプライアンス窓口や労働組合、上司の上司などが適しています。
社内に相談できる相手がいない時や、相談しても改善しない場合は、労働基準監督署に相談してください。
企業に直接働きかけてもらえる可能性があります。
有給を取れない職場なら転職を視野に入れよう
有給の取得は労働者の権利です。気持ち良く使うためには、なるべく早く申請したり、自分の仕事を前倒しで進めたりといった工夫も必要でしょう。
しかし、有給を取れない状況が続くのであれば、転職を検討することもおすすめです。ホテル業界への転職は、おもてなしHRにおまかせください。
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