フレックス休暇とは
フレックス休暇とは「フレックスタイム制」の考え方をもとに定義づけられており、従業員が自由に休暇を決められる制度です。
休暇を自由に取得できる働き方をすでに実施している企業が存在しており、その働き方を分かりやすく伝えるために「フレックス休暇」と名づけられたようです。
人材確保・定着率アップが期待できることから、この制度を活用している企業は増えていると言われています。
また、フレックス休暇は企業の取り組みの1つであり、法律で定められてる制度ではありません。そのため、企業ごとにルールは異なります。
ここで注意したいのは、年間休日数を増やすものではないということ。
フレックス休暇は、あくまでも自由な働き方のために考えられた制度です。
例えば、企業が設けている夏季休暇や年末年始休暇において、日付を固定するのではなく、従業員が好きなところで休暇を取得できるようにするといった使い方があります。
年間休日を120日から125日に増やすことではありません。
ちなみに、フレックスタイム制とは、従業員が出社・退社時刻を自由に決められる制度です。各自、日々の労働時間を好きなように決められます。
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フレックス休暇と有給休暇は違う?
フレックス休暇と有給休暇は似ていますが、同じではありません。
先述した通り、フレックス休暇は「労働者が自由に休暇を決められる制度」です。
一方、有給休暇は「給料が発生する休暇」を指します。
フレックス休暇中に給料が出るかどうかは企業次第ですが、給料が支払われるのであれば、その休みは有給休暇とも言えるのです。
基本的にフレックス休暇は、通常の有給休暇とは別枠として扱われます。
また、企業は半年以上継続して勤務している、かつ全労働日の8割以上出勤している従業員には、有給休暇を付与しなければなりません。
これは労働基準法にて定められており、企業の義務でもあります。
しかし、フレックス休暇にはこのような定めがないため、企業が独自で規定を設けなければならないのです。
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フレックス休暇のメリット
フレックス休暇のメリットは、何といっても好きなように連休が取れるという点です。
中でもレストランやショップ店、ホテルなどのサービス業は、そもそも固定して連休を取るのが難しいですよね。
GWやお盆、年末年始付近は繁忙期になるため、世間は連休でも、働かなければならない場合がほとんどでしょう。
「まとまった休みが取れない……」という悩みから転職を考えてしまう方は少なくありません。
フレックス休暇が設けられていれば、労働者はしっかりと休みを確保できる上、企業は人材の定着率アップが期待できるでしょう。
さらに、個々で自由に休暇を取得することで、休みにばらつきが生じます。
従業員の休みがバラバラであれば、企業はわざわざ定休日にする必要はありません。営業日数を減らさなくても良いというメリットも得られるのではないでしょうか。
このように、フレックス休暇は労働者にとっても企業にとってもメリットが多い働き方です。
しかし、従業員の労働管理が難しくなったり、周りが働いている中連休を取るため負い目を感じてしまったりと、デメリットが生じるおそれもあります。
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フレックス休暇があれば働きやすさUP!
フレックス休暇は、スタッフにとって嬉しい働き方です。
浸透しているとは言い難いかもしれませんが、就職・転職する際は休暇制度も意識して求人を選んでみてくださいね。
また、
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休みが少ない・取りにくいと言われているホテル業界ですが、年間休日120日以上とワークライフバランスが整っている職場も少なくありません。
フレックス休暇だけでなく、産休育休制度などスタッフに優しい環境を整えているホテル・旅館は多いです。気になる方がいれば、ぜひおもてなしHRにお問い合わせください。