「ローフードは体に悪い」って本当?
さまざまな健康効果が期待できる一方で、「ローフードは体に悪い」という意見もあるようです。
確かに、3食すべてをローフードにするといった極端な食事をすれば、栄養が偏って体調を崩すことも考えられます。
しかし、偏った食生活によって起こる弊害はローフードに限ったことではないので、「ローフード=体に悪い」とはなりません。
「食事をローフードにする」ではなく「取り入れる」という考え方でバランスの良い食事を心掛ければ、ローフードが体に悪影響を与える恐れは極めて低いと言えるでしょう。
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ローフードとは
ローフードとは生の食べ物のこと。「食材を生で食べることで効率よく栄養素を摂取できる」という点が注目され、海外を中心に流行しています。
ローフードの人気の理由は、消化酵素の分泌を抑え、代謝酵素の消費が活発になる効果が期待できるからです。
「消化酵素」はアミラーゼやペプシンなど消化のために分泌される物質で、食材を分解し栄養素として吸収しやすくする役割があります。
「代謝酵素」は消化・吸収された栄養素をエネルギーとして使うための酵素で、呼吸や運動、新陳代謝を行うために欠かせません。
人間の体内には消化酵素と代謝酵素があり、「消化酵素+代謝酵素=1日に使える酵素量」とされています。
つまり、消化酵素を多く使う食材を摂取すれば、相対的に代謝酵素の分泌量が減るため、体の動きが鈍くなったり、新陳代謝が滞ったりしてしまうということ。
消化酵素の分泌を抑え、代謝酵素の消費を盛んにするためには、消化の負担を少なくする必要があります。そこで注目されたのが、「食物酵素」をふんだんに含むローフードです。
食物酵素は消化の手助けをしてくれる働きがあるため、ローフードを摂取することで、消化酵素の分泌を軽減させることができます。
すると、1日に使える代謝酵素の割合がアップし、健康に良いだけでなくアンチエイジングやダイエット、体調の改善などにも繋がるそうですよ。
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おすすめのローフードの取り入れ方
ローフードに興味のある方に、取り入れ方の例をご紹介していきます。
急にローフード中心の食生活に切り替えるのではなく、まずは日々の食事を少しずつローフードにしてみるのがおすすめですよ。詳しく見ていきましょう。
朝食をフルーツに置き換える
毎日の朝食をフルーツに置き換えることで、手軽にローフードを取り入れることができます。
そのまま食べるのはもちろんのこと、複数のフルーツや野菜と組み合わせてスムージーにするという方法もありますよ。
脂質や塩分が少なく、口当たりもさっぱりしているので、体が軽く感じられるという声も。清々しい気分で1日の始まりを迎えたい方にはピッタリではないでしょうか。
おやつにはロースイーツを選ぶ
食事ではなく、おやつにローフードを選ぶという方法もあります。
特におすすめなのが、ドライフルーツです。生のフルーツよりも手軽に持ち歩きができる上に、甘いものが欲しい時の強い味方にもなります。
ただし、注意が必要なのが、物によっては砂糖がふんだんに使用されている点。ローフードとして取り入れたいなら、砂糖不使用のドライフルーツを選びましょう。
普段からの食事選びでローフードを意識してみる
スーパーで食材を買う時や、外食の際など、食事を選ぶタイミングでローフードを意識してみることも、ローフードの取り入れ方としておすすめです。
いつもは買わない生野菜やフルーツを積極的に購入したり、サラダが美味しいお店を選んだりと、さまざまな方法があります。
少し意識を変えるだけでも、立派な第一歩となるのではないでしょうか。
「ローフード=体に悪い」とは限らない!
ローフードが体に悪いという意見もあるようですが、それはあくまでローフードのみに偏った食事をした場合であって、普段の食事に取り入れるくらいなら問題はありません。
ローフードを意識しつつ、栄養バランスにも気をつけた食事を心掛けることで、健康へと繋げることができるでしょう。