フードロスを減らすには?フードロス削減のために私たちができること

「まだ食べられるのに捨ててしまうなんてもったいない!」そう思ったことがある方も少なくないはず。そんな「もったいない」の代名詞フードロスを減らすためには、どうすればいいのでしょうか?フードロスが問題視されている原因から、削減の必要性、そして私たちがすぐにできる取り組みについてご紹介していきます。

フードロスってなに?

フードロス

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まずは、「フードロス」とはどういう意味なのかについて、見ていきましょう。

フードロスとは食品ロスとも言われ、本来食べられる食品を捨ててしまうことを指し、食品製造や外食産業など事業活動による「事業系フードロス」と家庭から出る「家庭系フードロス」の2つに分けられます。

魚や肉の骨、果物の皮や種や芯の部分など、食べることができない部分を捨ててしまうことはフードロスとは呼ばず、この場合は食品廃棄と言います。

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フードロス削減の必要性

温暖化

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フードロスが増えると、どのような問題が発生するのでしょうか。フードロスが問題視される原因から、フードロス削減の必要性について考えていきましょう。

家計を圧迫する危険がある

せっかく購入した食品を食べないまま捨ててしまうのは、食品だけでなくお金の無駄遣いにもつながります。

その時々では軽い気持ちで捨てているかもしれませんが、わずかな金額も積み重なれば大きな金額になります。だんだんと家計を圧迫してしまうリスクも考えられるでしょう。

経済・環境汚染に影響する

食品を廃棄する方法として、焼却や埋め立てなどがあります。その過程で発生するガスには温室効果があるとも言われているのです。

また、ごみの処理には莫大なコストがかかっています。環境省が発表している年間のごみ処理費用は、各自治体の合計値で約2兆1,290億円、国民1人当たりに換算すると16,800円ほど。

全国のごみ総排出量4,167万トンのうち、生活系ごみが3,002万トン、事業系ごみが1,165万トンと生活系ごみが約72%を占めています。

もちろん生活系のごみすべてがフードロスによるものではありませんが、私たちの生活で排出されるごみの量や費用について知ることはとても大切です。

参考:環境省「一般廃棄物処理事業実態調査の結果(令和2年度)について」

食料不足の問題につながる

世界では全人口を十分にまかなえるだけの食料が生産されていると言われますが、実際には食料が満足に行き届いていない地域もあります。

発展途上国と呼ばれる国や貧しい地域では食糧難が多発しています。これは、先進国に食料が過剰に集まり廃棄された結果、一部の地域で食料が不足しているとも言われているのです。

食べ物を満足に得られない人々がいる中で、本来食べられる食品が捨てられているフードロス。このままフードロスを放置すると、食料不足問題が深刻化してしまう恐れがあります。

世界中の人々が平等に、そして安心・安全な暮らしを守るためにも、こうした問題に向き合いフードロスの削減に取り組んでいかなければならないのです。

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フードロス削減のためにできること

保存

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フードロス削減のため、私たちには何ができるのでしょうか。家庭で発生するフードロスには「食べ残し」「過剰除去」「直接廃棄」の3種類があります。それぞれのロスを減らすためのポイントをご紹介します。

「食べ残し」のフードロスを削減するには?

食べ残しとは、文字通り食べ物を残すこと。料理を作りすぎたり頼みすぎたりすることが原因で発生する問題です。

調理するときは、残っている食材や賞味期限・消費期限の近い食材から使うよう心がけ、食べられる分だけを作るようにしましょう。

もしも食べきれずに余ってしまった場合は、冷凍したりアレンジしたりと工夫して、後日食べられるように保存するのがおすすめです。

また、外食時も調理と同じように食べられる分だけ注文するよう心がけてください。そして、フードロスの削減に積極的なレストランやホテルを利用するのも1つです。万が一残してしまっても、タッパーやドギーバッグに詰めてくれる場合があります。

「過剰除去」のフードロスを削減するには?

過剰除去とは、調理の際に野菜の皮や茎など、食べられる部分まで切って捨ててしまうことを言います。

食材の過剰除去を防ぐため、正しい野菜の切り方や食材をムダにしないレシピなどを調べるのがおすすめです。

除去した野菜の皮や葉などは、工夫1つでさまざまなメニューに応用することができます。フードロスに取り組みながら料理の腕も上げられるかもしれませんよ。

「直接廃棄」のフードロスを削減するには?

直接廃棄とは、賞味期限や消費期限が過ぎてしまったことにより、未開封のまま食品を捨ててしまうことです。

直接廃棄を防ぐためには、食料の買いすぎに注意しましょう。買い物の前には冷蔵庫やストックしている在庫を確認し、献立や作る分量に合わせて買い物をするよう心がけてください。

小売店での売れ残りもフードロスの原因になるので、できるだけ手前に陳列されている賞味期限や消費期限が近い商品からとるようにしましょう。

また、適切な保存方法を知ることも大切です。買ってきた食材を冷蔵庫などにしまう際、すでに入っているものも含め、賞味期限や消費期限が近いものを手前に置くようにしましょう。

生鮮食品などの傷みやすい食材はなるべく長持ちさせられるよう、まとめて下処理をして冷凍保存しておくのもおすすめです。その際、保存袋や保存容器に調理日や賞味期限などを記載しておくと食べ残しの防止にもつながりますよ。

フードロスを減らして食べ物のムダをなくそう!

テイクアウト

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食べ残しや食品を捨てる行為は、日頃何気なく行ってしまうもの。しかし、そういったフードロスが増えることで、世界規模のさまざまな問題に発展してしまう恐れがあります。

簡単にフードロスをなくすことはできませんが、1人ひとりの心がけで少しずつ減らしていくことは可能です。食べ物のムダをなくし、フードロスの削減に貢献していきましょう。

私たち「おもてなしHR」では、フードロスの削減に取り組むホテルや旅館の求人を取り扱っています。お仕事探しはもちろん、相談だけでもOK!お気軽にお問い合わせください。

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