アパレル販売員からの転職！おすすめの仕事や転職活動の進め方を紹介

アパレル販売員の転職理由

アパレル販売員として働いていると、さまざまな理由から転職を考えることがあるようです。ここでは、アパレル販売員からの転職を考える理由を紹介します。

体力的な負担

アパレル販売員は、長時間立ちっぱなしになることが多い仕事。体力的にハードになりがちです。

特に繁忙期やセールの時期は休憩時間が短くなることもあり、身体への負担はさらに大きくなってしまうでしょう。

そのため、長く働き続けるのが難しく、体力的な負担を軽減できる職業へ転職を希望する人が多いようです。

不規則な休日

アパレル販売員は、ショッピングモールや店舗の営業時間に合わせて働くことになるため、土日祝日や年末年始といった繁忙期に休めないことが多いです。

家族や友人との予定を合わせづらいというストレスから、規則的な勤務時間や土日祝日が休める職業への転職を考えることもあります。

収入

厚生労働省の令和5年賃金構造基本統計調査によると、一般労働者の1カ月あたりの平均給与は31万8300円とのこと。

しかし、アパレル販売員を含む販売店員の1カ月あたりの平均給与は、26万7000円でした。平均と比較して5万円以上も低いことから、収入面に不満を抱くことも多いようです。

また、店舗によっては、自社ブランドの服を着て仕事をしなければならないところもあります。社員割引が使えるとはいえ、自腹で服を購入することがほとんどです。

給料が高くないことに加え、この出費がつらくなり、より業務に関わる出費が少なく、高給与の仕事に転職を考える人は少なくないといいます。

出典：令和5年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口（e-Stat）
出典：令和5年賃金構造基本統計調査　結果の概況/厚生労働省

ノルマや売上へのプレッシャー

アパレルショップでは、販売ノルマや売上目標が厳しく設定されている店舗も多く、日々のプレッシャーが大きくなることもしばしば。

特に個人目標がある場合、思うように成績が上がらないと自己評価も低くなってしまうでしょう。メンタル的な負担から転職を検討することもあるといいます。

顧客対応によるストレス

アパレル販売員は納品や検品などのバックヤード業務も行いますが、基本的には顧客対応が仕事の中心です。

中にはクレームや過剰な要求をするお客様もいるため、このような対応が続くとストレスがたまってしまうことがあります。

ストレスを感じた人は、もっと顧客対応が少ない職場環境を求めて転職を考えることが多いようです。

ほかの仕事で活かせる！アパレル販売員の仕事で身につくスキル

pixfly-stock.adobe.com

アパレルの仕事で身につくスキルには、ほかの職種でも役に立つ汎用的なものが多くあります。ここでは、アパレルの仕事で身につくスキルがどのような職種で役に立つのかを確認しておきましょう。

コミュニケーションスキル

アパレル販売員の主な業務は接客です。お客様のニーズや好みを理解し、適切な商品を提案するためには、細かい会話のニュアンスを掴むことが求められます。

また、限られた時間の中で相手に満足していただくため、的確かつ親しみやすい表現力も身につくでしょう。

これにより、日常的な対話力や交渉力といったコミュニケーションスキルが自然と向上します。営業職やカスタマーサポートなど、人と接する仕事全般に役立つスキルといえます。

問題解決能力

お客様対応をするアパレル販売の現場では、クレームや返品、トラブルなどの問題が発生することも珍しくありません。

アパレル販売員はその場で迅速に状況を判断し、最適な解決策を見つける必要があります。こうした経験を通じて、冷静に状況を分析し、柔軟な対応ができる力が身につくでしょう。

どんな業界や仕事でも何かしら問題は起こり得るものなので、このスキルは問題解決能力が求められる場面で大いに活躍できるはずです。

チームワーク力

アパレルの現場は、チームでの業務が中心となります。店舗ではスタッフ同士が連携して商品整理や接客を行うため、一人で完結する仕事が少なく、常に周囲と協力することが求められます。

特に忙しい時間帯やセール時期には個々の役割分担が明確で、互いにサポートし合いながら効率よく仕事を進めなければなりません。

このようにほかのスタッフと協力して仕事をするというチームワーク力は、どんな職場でも効率的に仕事を進めるうえで非常に役立つスキルといえるでしょう。

時間管理能力

アパレル販売員は、開店準備や閉店作業、店内の整理整頓、ディスプレイの変更など、多くの業務を効率よくこなす必要があります。

特に、忙しい時間帯には限られた時間内で業務をスムーズに進めなくてはいけないため、優先順位をつけて仕事を進めるスキルが磨かれるでしょう。この時間管理能力は、あらゆる職場で業務の効率化や生産性の向上に役立ちます。

アパレル販売員からの転職におすすめの仕事5選

ponta1414-stock.adobe.com

ここでは、アパレル販売員からの転職におすすめの仕事を紹介します。

営業職

営業職は、自社のサービス・商品を提案し、顧客の課題解決に貢献する仕事です。営業職には法人営業と個人営業がありますが、いずれも顧客とのコミュニケーションが中心となります。

アパレル販売員として培った「顧客のニーズを聞き出し、適切な提案をするスキル」が、営業の場面でも大いに役立つでしょう。

事務職

事務職は、書類作成やデータ入力、電話・メール対応、スケジュール管理などの業務を担当する仕事です。

アパレル販売員としての顧客対応スキルや管理業務の経験は、電話やメールでの対応をするときや社内の調整業務をするときなどに役立ちます。また、効率よく業務を進めるスキルも、事務職で評価されるでしょう。

マーケティング職

マーケティング職は、商品やサービスのプロモーション活動を行い、顧客のニーズに合わせた戦略を立てる仕事です。

マーケティング職では、商品やサービスをどのように顧客に訴求して売上を伸ばすかを考える必要があります。

アパレル販売員として接客をしてきたことで身についた、顧客の購買行動や消費者のトレンドに対する洞察力がマーケティング活動で役立つでしょう。

ECサイト運営

ECサイト運営は、インターネット上で商品やサービスを提供し、オンラインでの販売活動を行う仕事です。

オンラインショップの運営では、商品のページ作成や管理、売上向上のためのプロモーション企画が主な業務となります。

アパレル販売員として身につけた、商品の魅力を伝えるプレゼンテーション力や消費者がどのような商品説明を求めているかを把握する力は、ECサイトの運営において役立つスキルでしょう。

飲食業

飲食業は、飲食店を訪れたお客様に対して飲食サービスを提供する仕事です。主な職場としてはレストランやカフェ、ファストフード店、居酒屋など、さまざまな形態のお店があります。

飲食店では、お客様とのコミュニケーションや店舗運営が大事な要素です。アパレル販売員としての接客経験は、飲食店での接客業務にそのまま応用でき、お客様のニーズに合わせた対応や丁寧なサービス提供が求められる場面で大いに役立ちます。

また、店舗運営の経験がある場合は飲食店でのマネジメント業務やスタッフ教育にもスムーズに対応できるはずです。

宿泊業

宿泊業は、ホテルや旅館を訪れたお客様に対し、宿泊する部屋を提供するサービスを提供する仕事です。

特にフロント業務に携わる場合、お客様のチェックイン・チェックアウトの手続きを行い、滞在中の要望や質問に対応します。

アパレル販売員として、お客様からの要望に素早く応えるスキルや丁寧で柔軟な対応力は宿泊業でもそのまま活かせるスキルでしょう。

なお、フロントスタッフなどの宿泊業の仕事に興味がある方は、宿泊業界に特化した転職サービス・おもてなしHRにお問い合わせください。

アパレル販売員からの転職活動の進め方

ELUTAS-stock.adobe.com

ここでは、アパレル販売員からの転職活動の進め方を紹介します。

自己分析を行う

まずは、自分が転職を考える理由やこれからどんな働き方をしたいのかを明確にすることが重要です。

アパレル販売員としての経験を通じて何を学び、今後どんなスキルを活かしていきたいかを整理しましょう。これにより、自分に合った職種や業界が見えてきます。

職種や業界のリサーチを行う

アパレル業界とは異なる職種や業界に興味を持った場合、それらの仕事がどのようなものかをリサーチすることが大切です。

求人サイトや企業のホームページなどを活用し、求められるスキルや業務内容を詳しく調べ、興味を持てるかどうかを確認しましょう。

転職エージェントを活用する

転職エージェントとは、転職したい求職者と人材を採用したい企業の間に入って、それぞれの転職・採用活動をサポートしてくれるサービスです。

転職エージェントを活用することで、アパレル業界から異業種への転職がスムーズに進むことがあります。

転職エージェントは求人情報の提供だけでなく、履歴書の書き方や面接対策などのサポートも行ってくれるため、効率的に転職活動を進められるでしょう。

また、インターネットで検索しても出てこない非公開の求人を紹介してくれることもあります。一人での転職活動よりも、納得のいく形で転職ができそうです。

なお、弊サービス「おもてなしHR」は、宿泊業界に特化した転職エージェントです。アパレル販売員としての経験を活かしてホテルや旅館で働きたいと考えている方は、ぜひご相談ください。

アパレル販売員からの転職先には宿泊業がおすすめ

アパレル販売員からの転職を考えている場合は、これまでの経験を活かして働ける仕事に挑戦するとよいでしょう。

たとえば、営業職では商品提案力のスキル、飲食業や宿泊業では顧客対応のスキルが役立ちます。

特に宿泊業は、顧客対応がメインとなるフロントスタッフやコンシェルジュ、飲食サービスを提供するレストランや宴会場スタッフなど、アパレル販売員で培ったスキルを活かせる仕事が多くあります。

なお、もし宿泊業に興味がある場合は、おもてなしHRにお問い合わせください。