面接結果が遅い理由として考えられること
面接結果が遅れてしまう理由には、企業の内情が大きく関係しています。代表的な理由としては、以下のようなことが挙げられます。
応募者が多いため選考や手続きに時間がかかっている
応募者の数が予想を大きく上回り、選考期間が伸びる場合があります。応募者が多ければ多いほど比較検討する要素が増えるため、時間が長くかかるのです。
特に有名企業や大企業などには求職者が殺到するため、結果が遅いことが多いかもしれません。
採用担当者や採用活動のスケジュールが滞っている
採用担当者が他の業務で忙しかったり、採用活動のスケジュールが滞っていたりすると、面接結果の通知が遅れる場合があります。
中小企業では、採用担当者が複数の業務を掛け持ちしながら選考を行うことが多いでしょう。優先度が高い業務から取り組むため、選考結果の連絡が遅くなることが考えられます。
補欠としてキープされている
内定辞退者が出た場合に備えて補欠枠を作る企業もあります。3名の人材が欲しいときに、ぴったり3名に内定を出しても、全員が承諾してくれるとは限りません。
そこで内定者の返答を待ち、その返答次第で補欠者の合否が決まるのです。内定を出してから返事が来るまでには数日かかる場合もあるので、面接結果の通知が遅くなるということです。
社内の調整に時間がかかっている
人を採用する際には、社内でさまざまな調整を行う必要があります。面接の担当者が「合格」と判断してから経営陣の承認を得たり、内定通知書を作成したりすることで、時間がかかっているのかもしれません。
また、残念ながら不合格だったときも、合格者から先に連絡を入れるなどの調整で連絡が遅れる場合があります。
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面接結果が来ない場合、待つ期間の目安は?
企業によって面接結果を通知するタイミングは異なりますが、選考の翌日から2週間前後が一般的です。2週間が経過しても連絡がない場合は、合格者にのみ連絡を入れる方針であることが考えられます。
応募者数が多ければ全員に連絡するだけでも時間がかかるので、合格者にのみに連絡を入れる場合があるのです。
ただし、求職者にきちんと向き合う企業であれば、面接を受けた段階で「合格の場合のみ連絡を差し上げます」といった説明があるはずです。待っていても面接の結果が来ない場合は、そのような説明がなかったかどうかを思い出してみてくださいね。
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面接結果を待っている間に応募者ができること
「面接結果の連絡が来ない……」と思っていても、実際には企業側からの連絡が来ていたということもあります。
結果通知がメールで送られてくるとされていた場合は、迷惑メールのフォルダに振り分けられていないか確認しましょう。また、電話で合否連絡があるとされていた場合は、着信履歴や留守番電話に伝言がないかどうかを調べておくとよさそうです。
上記を試したうえでメールや電話が来ていないことが確認できたら、いつまで待つか・待っても連絡が来なかったらどうするのかを決めましょう。「〇日までに連絡がなかったらこちらから連絡する」「不採用だったと判断して仕事探しを継続する」といった方向性を決めれば「連絡がないから身動きが取れない」という事態を避けられるはずです。
また、連絡を待つ時間を「採用だった場合に内定を承諾するかどうか」を考える時間にあてることもおすすめです。就職・転職活動では複数の企業を同時に受けることが多く、内定の連絡が来ても返事を保留にして考えたいと思うこともあるでしょう。しかし、自分の後ろに補欠者が多く控えている場合、自分の返事が遅いと他の応募者に迷惑をかけてしまうこともあります。
また、補欠者がいない場合には、長く保留したあとに内定を辞退すると、企業は採用活動をやり直すことになり、多くの手間や時間をかけてしまうことになります。
他の求職者や企業の都合も考慮して、スムーズに返事ができるように備えましょう。
面接結果の連絡が来ない場合の応募先への問い合わせ方
「応募先から案内された期日を過ぎても面接結果を教えてもらえない」「2週間以上結果を待っているのに返事がこない」という場合は、こちらから問い合わせをしてもよいでしょう。
その際は、企業にも事情があることを念頭に置きましょう。結果が遅れていることを責めている印象を与えないように注意が必要です。
電話で問い合わせる際の言い回しや、メールで問い合わせる際の文面の例を見ていきましょう。
電話の場合
「お忙しいところ恐れ入ります。おもてなし太郎と申します。先日、御社で応募しているフロントスタッフの採用面接を受けさせていただきました。その後、採用結果についてお伺いできればと思いお電話させていただきました。お手数をおかけいたしますが、進捗状況について教えていただけますでしょうか?」
採用担当者直通の電話番号が分かっている場合は、その番号にかけるとよいでしょう。企業の代表番号しか分からない場合は、採用選考についての問い合わせで電話をした旨を伝え、採用担当者につないでもらったうえで上記の内容を伝えましょう。
メールの場合
件名:【ご質問】〇月〇日の面接選考結果につきまして(おもてなし 太郎)
株式会社 おもてなしホテル
採用担当者様
お世話になっております。
〇月〇日にフロントスタッフの採用面接を受けさせていただきましたおもてなし 太郎です。
面接の際には貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。その後の採用結果についてお伺いしたく、ご連絡をさせていただきました。
お忙しい中恐縮ですが、進捗状況についてご確認いただけますでしょうか。お手数をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
おもてなし 太郎
電話番号 080‐〇〇〇〇‐××××
メールアドレス omotenashi-〇〇〇〇@×××.ne.jp
転職エージェントを活用して「面接結果が来ない……」という悩みを回避しよう!
面接の結果が来るまでの期間は、不安になりやすいものです。そうした気持ちを抱えながら長らく連絡を待ったり、結局連絡が来なかったりといった事態は避けたいところでしょう。
そこでおすすめしたいのは、転職エージェントの活用です。転職エージェントは企業と求職者の間に入ってさまざまなやり取りをしてくれる存在です。
「面接の結果はまだかな?」と思ったら、エージェントに相談すれば確認してもらえます。不安な気持ちを抱えたまま何日間も過ごす、ということを回避できるので、転職活動をスムーズに進められるのではないでしょうか。
なお、宿泊業界への就職・転職は、おもてなしHRにご相談ください。