新入社員はストレスを感じやすい
労働安全衛生法により、事業者にはストレスチェックの実施が義務づけられています。ストレスチェック制度の目的は、以下の3点です。
・一次予防を主な目的とする（労働者のメンタルヘルス不調の未然防止）
・労働者自身のストレスへの気づきを促す
・ストレスの原因となる職場環境の改善につなげる
日頃から社員のストレスチェックを行うことが、快適な職場環境を作ることに繋がります。
特に注意してストレスチェックを行うべき対象として、新入社員が挙げられます。ストレスを感じやすい新入社員には、定期的なチェックだけでなく日常的に目を配ることが重要です。
では、新入社員のストレスを察知するために、どのようなポイントを押さえるべきなのでしょうか。次の項目でご説明していきます。
参考：改正労働安全衛生法に基づくストレスチェック制度について｜厚生労働省
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新入社員のストレスをチェックするポイント
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慣れない環境に身を置くというだけで、新入社員には大きなストレスがかかります。加えて、新入社員や職場の環境によって、さらなるストレスが発生することも。
労働環境や職場の人間関係だけでなく、数多くのお客様に対応するホテル・旅館のフロントや販売員など接客業に携わる場合は特に、ストレスが大きいとされています。
ストレスとなる原因を作らないことももちろん大切ですが、新入社員がストレスを感じた時、心おきなく打ち明けられるような体制を整えておきましょう。
新入社員がどのようなストレスを抱えているのかをチェックするために、必要なポイントをまとめました。
気軽に話しかけやすいような雰囲気作りを意識
忙しくピリピリとした空気が漂う職場では、新入社員はストレスの原因を打ち明けるどころか、日常会話さえままなりません。
また、新入社員から質問を受けた時、面倒くさそうな態度をとってしまうと「話掛ける＝嫌がられる」の図式が新入社員の中で完成します。
このように、日頃の様子から「この職場には悩みを打ち明けられる相手がいない……」と新入社員に感じさせてしまえば、ストレスチェックどころではなくなってしまいます。
たとえ和気藹々としていなくても、挨拶やお礼の言葉が適切に行き交い、社員間で朗らかなコミュニケーションを交わすことができていれば、必要以上に新入社員が委縮せずに済みます。
新入社員が気軽に話しかけやすい雰囲気作りは、一朝一夕にしてできるものではありません。新入社員に対する言動を日頃から意識し、何でも話してもらえるような信頼関係を築きましょう。
仕事の進行状況を正確に把握する
明確な態度として表れなくても、新入社員がストレスを感じている可能性は十分にあります。そこで注意すべきポイントが、仕事の進行状況を正確に把握すること。
表面上はいつもと変わらなくても、あからさまにパフォーマンスが落ちていれば、何かしらのストレスを抱えているかもしれません。
もちろん、単に業務の進行に問題が発生していることもあり得るので、始めからストレスと決めつけず、まずは様子を注意深く見守ってみてくださいね。
定期的に面談の機会を設ける
新入社員にストレスを打ち明けてもらうための取っ掛かりとして、定期的に面談の時間を設けるのもおすすめです。ただし、頻繁に面談すればいいというわけではありません。
ご紹介してきたように、話しやすいような環境を日頃から作っておかなければ、新入社員が素直に悩みを打ち明けてくれることはないでしょう。
また、面談で話を聞くだけでなく、悩みの解消に向けて具体的な策を提示することも欠かしてはいけません。
例えば、割り振られる業務量が適切ではないと相談を受けたなら、本人の能力と照らし合わせながら割り振りを変更するなどの調整が必要です。
「話を聞くだけ聞いて、結局は何もしてくれない」と思われてしまっては、新入社員は悩みを打ち明けても仕方がないと判断します。
最悪の場合、入社から日が浅いのに転職されてしまうことも考えられるでしょう。
もちろん、理不尽な要求に応じる必要はありませんが、定期的な面談の実施と併せ、新入社員の悩みに対し真摯に対応することも忘れないことが重要ですよ。
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新入社員のストレスを敏感に察知するために
新入社員のストレスを敏感に察知するために大切なのは、管理職がメンタルヘルスの知識を身につけることです。
新入社員にとって何がストレスになるのか、ストレスを感じた人間がどんな行動をするのかを知らなければ、新入社員のストレスを察知することは難しいでしょう。
また、メンタルヘルスの知識は、新入社員だけでなく社員全体のストレスチェックにいかすことができます。
正しい知識を身につけることが、社員が健康な心身で働くための第一歩となるのではないでしょうか。
新入社員のストレスチェックに力を入れよう！
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新入社員に長く健康に働いてもらうためにも、ストレスチェックに力を入れることが重要です。
まめなチェックに加え、ストレスの原因を打ち明けられた際には、改善の姿勢を見せることも忘れてはいけません。
ただ話を聞くだけで改善の努力が見られなければ、いずれ新入社員に見限られる恐れも。新入社員のストレスチェックと併せ、誠実に対応することも意識してみてくださいね。
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