現代では新入社員が転職することも珍しくない！

転職がもはや当たり前となりつつある現代では、新入社員が転職することも珍しくありません。

そのため、苦労して新入社員を採用したとしても、入社後のフォローや労働環境などがお粗末であれば、新入社員に見切りをつけられ早々に転職されることも考えられるでしょう。

では、新入社員はどのような原因により転職をしたいと感じてしまうのでしょうか。次の項目でご紹介していきます。

新入社員が転職を考える理由

NOBU-stock.adobe.com

新入社員が転職を考える理由として、代表的な例をまとめました。自社の新入社員が同様の悩みを抱えていないか、さりげなくチェックしてみましょう。

入社前とのギャップが大きすぎる

会社説明会や面接で説明された仕事内容と、実際の業務があまりにもかけ離れていると「聞いていた話と違う……」と落胆してしまうのだとか。

会社側の説明不足や、新入社員側の理解不足によって起こるギャップなので、一概にどちらが悪いとは言い切れないものの、転職の理由になり得ることは間違いありません。

新入社員の早期転職に繋がらないよう、入社前の時点で業務に関する認識のすり合わせを十分に行うことをおすすめします。

労働環境が劣悪

長時間労働や休日出勤が常態化していて、まともな休息も取れないような労働環境に嫌気が差し、転職をしてしまう新入社員も。

たとえ、新入社員自身に残業などが課せられていなくても、先輩社員の働き方に自分の未来を重ね、絶望してしまったという意見もありました。

また、人間関係が悪く、常に殺気立っているような職場に配属され、入社してまもなく転職を決意したというケースも見受けられます。

上記のように、労働環境が劣悪な状況に置かれたことにより、新入社員で転職をするというリスクを払ってでも会社を辞めたいと思ってしまうようです。

社風になじめない

自身の性格と社風がどうしても合わず、苦痛を感じて転職に踏み切ってしまう新入社員もいます。

理想と完全に一致する社風の会社に就職するのは至難の業なので、ある程度は周囲に合わせることも大切ですが、あまりにも肌に合わなければ転職を考えても不思議ではありません。

このような事態を招かないためにも、面接の段階で社風に関する情報もしっかりと共有しておく必要があるのではないでしょうか。

業務量が適切でない

新入社員にも関わらず、明らかに定時までに終わらない量の仕事を毎日のように割り振られたことで、転職を決めたという声も。

「新入社員でこれだけの仕事を任されるなら、数年後にはプライベートも無いほどに働かされるかもしれない」という危惧が、新入社員を転職へと突き動かすと考えられます。

反対に、新入社員に仕事を教える余裕がなく、何日も放置されているといったケースもあるのだそう。

給料は発生するものの、何もすることがないまま放っておかれる時間が重なると自分自身の存在意義に疑問を抱くようになり、それならば転職をした方がいいのではと思い至るようです。

適切でない業務量は、新入社員に転職を決意させることもあると覚えておきましょう。

将来性を感じられない

社員に明らかに覇気がない、業績が右肩下がり、自分と同じポジションの先輩と給料がほとんど変わらないなど、さまざまな理由により「この会社に未来はあるのか？」と疑問を抱いてしまうケースもあるようです。

入社したばかりの社員が、会社の将来性を正確に見通すことは難しいと考えられます。それでもなお転職をしたいと考えるのですから、よほどの停滞感を覚えるような職場だったのかもしれません。

新入社員の転職を防ぐためのポイント

一度転職を決意した人間を引き止めるのは相当に困難であり、それは新入社員とて同じことです。重要なのは、新入社員に「転職したい」と思わせないような職場作りではないでしょうか。

新入社員の転職を防ぐためのポイントをご紹介していきますので、ぜひご参考にしてみてくださいね。

入社前に相互理解を深めておく

入社前と入社後の深刻なギャップは、新入社員に転職を決意させる大きな要因となります。

そのため、社風や労働環境、職場の雰囲気などのあらゆる情報を、不足なく共有しておくことが重要となるでしょう。

それと同時に、求職者とのコミュニケーションの中で、相手が企業に合いそうかそうでないかを見極めることも求められます。

求職者の言葉のみを鵜呑みにするのではなく、性格や雰囲気などを含めた上で総合的に判断することを意識してみてください。

業務を適切に割り振れるよう計画を立てる

採用ばかりに力を入れ、いざ新入社員が入ったら教育体制や業務フローができていなかった、という状況では新入社員に転職されても仕方がありません。

企業に定着してもらうためには、初動が重要です。新入社員が問題なく業務を覚えられるような体制を敷き、適切な量の仕事を割り振れるよう、管理職が調整に努めなくてはなりません。

至れり尽くせりな環境を作ればいいというわけではありませんが、気持ちよく働いてもらうための最低限の配慮を怠ってはいけませんよ。

入社後のフォローに力を入れる

新入社員を転職させないためにも、入社後のフォローは重要な課題だと言えます。面談や研修の実施など具体的な対策はもちろんですが、最も重要なのは日頃のコミュニケーションではないでしょうか。

たとえ頻繁に面談を実施したとしても、信頼関係が築けていなければ新入社員は本音を打ち明けてくれません。

特別なイベントを開催する必要はなく、例えば毎日の挨拶やお礼、業務上のやり取りなど些細なコミュニケーションを丁寧に行うことを意識することがポイント。

「話を聞くこと」そのものに重きを置くのではなく、まずは相談しやすい土台作りから始めましょう。

入社後のフォローについてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

関連記事

おもてなしHR

入社後フォローとは？新たな環境で内定者をサポートする方法

自社に入社してほしい人材が現れ、内定通知を出したら終了とお考えですか？実は、内定者が自社になじめるよう入社後フォローが必要なのです。早期退職を防止するためにも、内定段階からさまざまなフォロー施策を準備したいですね。本記事では、入社後フォローについて詳しくご紹介。貴重な人材を会社全体でサポートしましょう。

関連記事

おもてなしHR

入社後フォロー面談の目的とは？定着率アップと成長につなげる方法

新しく入社した人材が企業の環境に慣れて、本来の能力を発揮するためには入社後フォロー面談が重要です。しかし、本人の悩みを把握し、今後目指すべき方向を助言できなければ面談の意味がないでしょう。本記事では、入社後フォロー面談の目的や注意点などを詳しく解説。質問例もご紹介しているので、これから面談を始める方は参考にしてください

新入社員が転職の意思を固める前に

polkadot-stock.adobe.com

転職を決意した新入社員が意思を変えることはまずありません。そのため、新入社員が転職をしたいと思い至ってしまう前に、適切な対処をすることがポイント。

新入社員の転職を防ぐためには、日頃のコミュニケーションを大切にし、悩みをいち早く察知・解決できるような環境作りが必要不可欠です。

新入社員に長く、そして気持ちよく働いてもらえるよう、労働環境の改善に力を入れることが重要ではないでしょうか。
 

ホテル・旅館で長く働いてくれる人材を確保したいとお考えの方は、ぜひおもてなしHRをご活用ください。当サービスは、ホテルの求人、旅館の求人を多数取り扱う宿泊業専門の採用支援サービスです。

宿泊業に関心の高い求職者に向けた求人広告の掲載や、適切な人材の紹介といったサポートを提供しています。少しでも気になった方はお気軽にご相談ください。