履歴書・通勤時間の書き方:記入する項目
履歴書の通勤時間に記入する項目は、大きく分けて2つあります。確認していきましょう。
自宅から勤務先に辿り着くまでの時間
履歴書には、自宅を出てから勤務先に辿り着くまでにかかる「片道の通勤時間」を記入します。
通勤時間は、ドアtoドアの時間を記入する必要がありますので、自宅から最寄り駅に辿り着くまでにかかる徒歩時間や、移動先の駅から勤務先までの徒歩時間なども忘れずに含めましょう。
通勤手段
通勤時間とあわせて記入しておきたいのは、通勤手段です。代表的な通勤手段をみてみましょう。
- ・電車
- ・地下鉄
- ・バス
- ・徒歩
- ・自家用車
- ・自転車
電車と徒歩での通勤の場合は、「電車、徒歩 〇時間〇分」のようにどちらも記入します。
また、公共交通機関である電車・地下鉄・バスは、「電車(JR〇〇線)、徒歩 〇時間〇分」のように、利用路線を記入するのがベターです。記入必須ではありませんが、記入があればより丁寧な印象を与えることができるでしょう。
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履歴書・通勤時間の書き方:記入時のポイント
履歴書の通勤時間には、「片道の通勤時間」とあわせて「通勤手段」を記入することを前項でご紹介しましたが、記入の際に気を付けなければならないポイントがあります。3つのポイントを押さえたうえで、記入を進めましょう。
最短ルートの通勤時間を記入する
勤務先の住所によっては、「電車と徒歩」や「バスと徒歩」のように、通勤ルートを選べる場合があるはずです。
複数の通勤ルートがある場合には、最も効率的に移動ができる通勤ルートと、それにかかる通勤時間を記入します。企業が見たいのは「最短時間」ですので、自身が望む通勤ルートを記入しないよう、注意してくださいね。
5分単位で記入する
通勤時間は、5分単位で記入するようにします。1分刻みで記入をすれば、神経質な応募者と捉えられるリスクも生じますので、必要に応じ四捨五入や切り上げ・切り捨てを行いましょう。下記の記入例も参考にしてみてくださいね。
- ・通勤時間が32分の場合→「0時間30分」と記入
- ・通勤時間が48分の場合→「0時間50分」と記入
1時間未満は忘れずに「0時間」と記入
大半の履歴書・通勤時間欄は、「 時間 分」というように、時間と分が分けられています。
この場合に注意しなければならないのが、通勤時間が1時間未満の場合に「 時間40分」のように、時間の前を空白にしないこと。もちろん通勤時間が1時間ちょうどの場合に、「1時間 分」としないのも同様です。
空白は記入漏れ・不備と捉えられるリスクが高まりますので、忘れずにゼロを記入しましょう。
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履歴書・通勤時間の書き方:調べ方がわからない場合
「正確な通勤時間を書きたいけど、調べ方がわからない……」という方も中にはいることでしょう。そんな方におすすめなのは、GoogleやYahoo!のルート検索。下記は、GoogleとYahoo!で提供している、ルート検索に便利なサービスです。
- ・Googleマップ
- ・Yahoo! 路線情報
出発地を自宅の住所、到着地を勤務先の住所で設定し、検索をかければ最短ルート・通勤時間を表示してくれます。通勤時間が不明な場合は、ぜひ試してみてくださいね。
履歴書・通勤時間の書き方:ケース別の具体例
これから引っ越しをする予定で新住所が決まっていないという方や、勤務先の候補が複数あるという方は、どのように記入すれば良いか迷ってしまいますよね。少し特殊なケースの履歴書・通勤時間の書き方をご紹介します。
引っ越し予定で新住所がわかっている場合
すでに新住所が確定している場合は、履歴書の書き始め・基本情報の「新住所」に、新しい記入をしているはずです。新住所を明記している場合は、通勤時間は下記のように記入しましょう。
- 20XX年XX月転居予定の新住所より電車、徒歩 0時間45分
- 電車、徒歩 1時間0分(新住所より)
書き方に決まりはありませんので、用意した履歴書・通勤時間欄のサイズにあわせ、わかりやすく記入しましょう。「新住所」の記入欄がない履歴書を使用している場合は、「本人希望欄」に新住所・入居予定時期を記入しておくようにしましょう。
採用後に転居先を決める場合
遠方から就職・転職活動をしている方であれば、まだ引っ越し先を確定していないということも少なくないはずです。その場合は、下記のように記入します。
- 入社決定後、速やかに転居可能 -時間-分
- 内定後に転居予定 -時間-分
上記のように、通勤時間欄に記入することとあわせ、本人希望欄でもその旨について触れておくのがベストです。本人希望欄へは、下記のように記入しておきましょう。
- 採用が決まりましたら、通勤時間〇〇分以内の場所に転居予定です。
- 採用いただけた際には、通勤時間〇〇分以内への引っ越しを予定しています。
- 採用していただいた場合、通勤可能エリア(〇〇分圏内)への転居を検討しております。
勤務先候補が複数ある場合
勤務地候補が複数ある場合に通勤希望欄に記入するのは、第1希望の勤務先への通勤ルート・通勤時間のみで問題ありません。ただし、どの勤務先までの勤務時間なのかは補足しておく必要があります。
- (〇〇支店に通勤する場合)バス、徒歩 0時間30分
- 徒歩 0時間20分(〇〇店への通勤時間)
上記のように記入したうえで、本人希望欄にも「希望勤務地」を明記しておきましょう。
自家用車・自転車通勤を希望する場合
企業によっては、求人の募集要項で「マイカー通勤」や「自転車通勤」を可としていることもあるはずです。その場合は、下記のように記入します。
- 自家用車 0時間25分
- 自転車 0時間30分
特に難しく考える必要はありませんが、マイカーの通勤時間を記入する際に、「マイカー」「車」などと略称を使用しないことだけ注意してください。原付の場合は「原動機付自転車」、バイクは「自動二輪」が正式名称です。
また、自動車や自転車で通勤して良いかがわからない場合には、通勤時間欄には記入しないのが無難です。
認められていない場合は、公共交通機関を利用して通勤するのが基本ルールですので、まずは公共交通機関を利用した場合の通勤ルート・通勤時間を記入しておきましょう。
そのうえで、本人希望欄に「自宅から最寄り駅までは、自家用車での通勤を希望いたします」や「可能であれば、自家用車での勤務希望」と記入し、面接の場で通勤可能かどうか、ガソリン代・駐車場代はどうなるのかをすり合わせておくのが良いでしょう。
履歴書・通勤時間の書き方:企業は何を見ている?
通勤時間から企業が汲み取っているのは、下記の4点が主だとされています。
- ・体力的な負担が大きすぎないか
- ・遅刻や残業に影響が出ないか
- ・交通費はどれくらいになりそうか
- ・事故リスクは大きくないか
つまり、通勤時間が長くなればなるほど、自社・応募者の負担が大きくなることから、採用に不利に働くこともあるのです。
望ましいとされている通勤時間は30分~40分程度、許容されるのは1時間30分程度までというのが一般的な考えのようですので、それ以上に時間がかかるようであれば、必要に応じ転居を検討するのもひとつの手でしょう。
あまりにも長い通勤時間は心身ともに疲弊しやすいもの。無理なく働くことができる職場を、ぜひ見つけてくださいね。
履歴書は通勤時間の書き方まで手を抜かずに!
履歴書・通勤時間の書き方で最低限押さえておきたいのは、片道の最短ルートを記入することです。あわせて簡単な通勤手段も記入しておけば、採用担当者も採用後のイメージがしやすくなることでしょう。
ゼロの書き忘れや、5分単位で記入することにも注意しながら、最後まで手を抜かずに記入を進めてくださいね。
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