夜勤の仕事・種類やメリット・デメリット
夜勤とは、夜の時間帯に働くことを指します。具体的な労働時間はシフトによってさまざまですが、労働基準法第61条によると、深夜労働(夜勤)の時間帯は「午後10時から午前5時まで」と定められています。
この時間帯に従業員を労働させた場合、雇用主は通常賃金の25%以上の金額を、割増賃金として払わなければなりません。また、深夜労働ができるのは原則、18歳以上の者とされています。
この記事では、夜勤が多い仕事の種類や、夜勤のメリット・デメリットについて解説します。夜勤の仕事に就く際の注意事項にも触れるので、参考にしてください。
宿泊業界に詳しいアドバイザーが、あなたに合う職場をいっしょにお探しします。
宿泊業界での職務経験はありますか?
夜勤の仕事にはどのような種類がある?
基本的に、24時間体制を敷いている企業や、夜間の作業がメインとなる業種などには夜勤があると考えて良いでしょう。
以下のような職業に就いている人は、夜勤で働くことが多いのではないでしょうか。
・エンジニア
・販売員
・警備員
・清掃員
・介護職員
・コールセンタースタッフ
・土木作業員
・工場スタッフ
・運転手
・医療スタッフ
日中は眠り、夜間に働くという昼夜が逆転した生活を送ることで肉体や精神に負担がかかるため、向き・不向きがあります。
次の項目で、どのようなタイプの人が夜勤に向いているのか見てみましょう。
ホテル&旅館業界の就職・転職についての記事
夜勤に向いている人の特徴
夜勤に向いている人の特徴として、以下の要素が挙げられます。
夜型の生活が合っている
「朝、どうしても起きるのがつらい……」「暗くなってからの方が精力的に活動できる」という人には、夜勤が合っているのかもしれません。
日中よりも夜間の方が良いパフォーマンスができると感じる人は、一般的につらいとされる夜勤の方が、楽に働ける可能性があります。
体力に自信がある
体力に自信があり、多少の環境の変化ぐらいでは体調を崩さないという人は、夜勤に向いている可能性が高いのではないでしょうか。
「体を壊すリスクが低いため、夜勤スタイルに切り替える決断も比較的簡単にできた」という意見も聞こえてきました。
体調管理が得意
生活スタイルに合わせ、上手に体調をコントロールできる人は、夜勤になっても体を壊しにくい傾向にあります。
自身の体と相談しながら夜勤で稼ぐためには、バランス感覚が大切。その課題さえクリアできれば、夜勤はさほどリスキーな働き方ではないかもしれません。
どのような環境でも眠れる
夜勤で働くと、夜に働いて日中に眠る生活になります。「カーテンから漏れる日光や外から聞こえてくる子どもの声が気になって眠れない」という人には少々つらいかもしれません。
裏を返せば、どのような環境でも質の良い睡眠を確保できる人は、夜勤が日常生活に与える健康上の支障はそれほど大きくならないということ。
いつでもどこでも眠れるという能力は貴重です。
深夜に勤務するメリット・デメリット
深夜に勤務することには、相応のメリットとデメリットが存在します。両者を比較し、ご自身に合った働き方を模索してみましょう。
メリット
夜勤のメリットとして挙げられるのは、以下のようなことです。
2.通勤ラッシュに巻き込まれない
3.日中の時間を自由に過ごせる
夜勤はどうしても昼夜逆転生活になりますが、手当がつくため日勤よりも高い給料を得られます。また、通勤する人がほとんどいない時間帯に出勤するため、人ごみに巻き込まれることがありません。
日が高いうちに自由な時間を過ごせるのも、大きなポイント。銀行や役所など混みやすい場所での用事も、平日の昼間ならあまり待たずに済ませられます。
デメリット
一方、夜勤のデメリットとして挙げられるのは以下のようなことです。
2.生活リズムが乱れがち
3.日勤の人と予定が合わない
特に1点目、2点目はコントロールを間違えると大きな病気につながりかねません。
体調管理や、夜勤に合わせた生活リズムを作り出せる自信がない人は、残念ながら夜勤に向いていない蓋然性が高いでしょう。
また、友人と頻繁に遊ぶことが好きな人にとって、日勤の人と予定が合わないということは大きなデメリット。よく会う友人も夜勤という場合は問題ありませんが、そうでない場合、予定を合わせるためにはどちらかが無理をすることになるでしょう。
夜勤の仕事をする際の注意点
特殊な働き方とも言える夜勤。夜勤の仕事に就く際には、どのような点に注意が必要なのでしょうか。3つのポイントを解説します。
体調管理
デメリットの項目でも触れたとおり、体調管理は夜勤で働く際の大きな課題です。
労働は体が資本。夜勤のせいで病気になっては元も子もありません。栄養のあるものを食べることや、可能な限り生活リズムを整えることを意識して、体を労わることが重要です。
休日は、遊ぶ時と休む時のメリハリをつけてくださいね。
周囲の理解を得る
家族と一緒に住んでいる場合は、家族の理解を得ることも必要です。生活リズムの逆転は、家族の生活にも影響すること。
相談しないまま夜勤を決めると、家族に大きな迷惑がかかるかもしれません。きちんと話し合ってから夜勤にするか否かを決めてくださいね。
親しい友達や恋人にも、あらかじめ相談しましょう!
夜勤手当や休憩時間に注意
夜勤には日勤とは異なる、法律上のルールがあります。冒頭で触れた25%の割増賃金のほか、休日や休憩時間の考え方といったことを、正しく理解しましょう。
夜勤に限らず給料や休憩時間に関することは、会社の言うことを鵜呑みにしがち。しかし、あくまでも自分のことなので、きちんと確認することが重要です。
以下の記事では、夜勤に関する法律は、以下の記事で詳しく解説しています。併せてご一読ください。
夜勤の仕事をするなら生活リズムを大切に!
夜勤の仕事をする際には、可能な限り、生活リズムを整える必要があります。体力に自信があっても、夜勤が続くと体調を崩してしまいがちになることも多いのだそう。そういったリスクを十分に考慮しつつ、働き方や生活スタイルを構築していくことが重要なのですね。
また、夜勤でしっかり稼ぎたいのであれば、ホテル業界を視野に入れてはいかがでしょうか。