書類選考、一般的にはどのくらいの期間がかかる?
一般的に求人に応募してから書類選考の結果がわかるまでに、営業日ベースで10日間を目安にすると良いと言われています。2週間以上かかる場合は一般より少し遅れているかも、と心配になるかもしれません。
反対に応募した当日や1~2営業日で書類選考の結果がくると「書類選考の結果が出るのが早すぎて大丈夫?」と心配になることも。
転職の書類選考の結果が極端に早い場合は心配になる

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転職活動がスムーズに行えなかった場合、生活が圧迫されてしまう可能性があることから、書類選考の結果を今か今かと待ち望んだという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とは言え、即日で合格通知をもらった場合は、「本当に内容を確認してもらえたのか」「早すぎて逆に心配になる……」と、どこか不安になってしまうのが人の性です。
転職活動時、書類選考結果が早い場合には、どのように捉えればよいのでしょうか。書類選考の結果を早く通知される理由、逆に選考期間が長く連絡が遅くなってしまう理由をご紹介します。
転職の書類選考の結果が早い場合にはどんな理由がある?

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転職の選考結果が早い場合には、4つの理由が考えられます。応募者にとってプラスに捉えることができる理由、そうでない理由をあわせて解説します。
優秀な人材を囲うため
応募者が魅力のある企業に就職をしたいことと同様に、企業も優秀な人物を確保したいと考えています。
そのため、企業が応募書類を確認し、優秀だと判断した場合は、応募者が他社へ流れてしまわないかと不安になることから、書類選考結果の通知もスピード感を持って行うことがあるようです。
その後の面接の日程調整などが、テンプレートのような対応でなければ好印象を抱かれている可能性がありますので、面接で自身の魅力を存分に伝えられるように準備を整えておきましょう。
どうしても応募者に会いたいと感じたため
優秀な人材を囲いたいという考えと類似していますが、応募書類を見て応募者に魅力を感じた場合にも、早く選考結果を通知するということがあるようです。
このように企業が考えるタイミングとしては、企業の中での採用活動の終了を迎えようとしているタイミングで応募があった場合が多いでしょう。
「最後にこの人物には会っておきたい!」という気持ちから、すぐの連絡がくるという可能性もあります。
スピード感のある企業体質であるため
そもそも、採用活動においてスピードを重視している企業・採用担当者という可能性もあります。
早い対応を行う方が採用活動が上手くいくという考えを根底に持っている、または応募者の先の人生を考慮し、合否問わず早い通知の方が優しいと考えている企業・採用担当者であれば、大きな意図はなくとも早い結果通知を行うことでしょう。
応募者が少なく書類通過率を上げているため
応募者が早い結果通知を受けた場合、真っ先に思い浮かべるのがこの理由なのではないでしょうか。
「応募者が少ないためにどんな人でも選考を進めたい」という考えによるスムーズな書類選考突破、いわゆる危険な香りがする企業です。
しかし、早い結果通知をもらっただけでブラック企業と判断するのは時期尚早です。面接の日程調整などで目に見えておかしい対応が無かった場合は、1次・2次面接などを受け、総合的に判断することをおすすめします。
欠員により採用が急務となっているため
企業が転職の求人掲載をする理由で大きいものは、「事業拡大による人員確保」と「欠員の補充」の2点です。前者であればそこまで急ぐ必要はありませんが、後者の理由であれば早急に人材を確保したいと企業が考えるのも納得でしょう。
ただし、求人が長く掲載され続けている場合には、慢性的な人手不足、ひいてはブラック企業と捉えることもできますので、注意が必要です。選考を進める中で気にかかる点があれば、しっかりと解消をするようにしましょう。
転職の書類選考結果までの期間が長い場合に考えられる理由

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転職の書類選考結果が早いことは、応募者が不安を抱く原因となりますが、結果までの期間が長い・連絡が遅いという場合はもっと不安に思ってしまいますよね。通常2週間以上たっても、書類選考の連絡が来ない場合は「もしかして不採用……?何かトラブルがあった?」と思う人が多いようです。
転職の書類選考結果までの期間が長い場合に考えられる理由をみていきましょう。
採用担当者が多忙で手が回らないため
企業規模が小さい、または企業規模が大きいため応募者が多いという場合には、採用担当者は業務に追われてしまいます。
選考の結果通知のみを専門的に行っているという企業は無いはずですので、採用担当者が多忙であるため、書類選考の結果通知が遅くなっているという可能性があることも覚えておきましょう。
他の応募者との調整を行っているため
面接官の面接実施日に限りがあったり、他応募者の面接予定の調整を行っているなどという場合には、一時的に選考をストップさせることもあります。
また、応募者が少なく、まとめて次の選考を実施したいというように考えている企業も少なからずあるでしょう。いずれにせよ、他応募者との兼ね合いで採用結果を通知できないという状況もあるようです。
不採用者の連絡をまとめてするつもりでいるため
企業は優秀な人材だと判断した場合、できる限り早く選考結果の通知を行いたいと考えています。理由は、他社への人材流出を抑えるためです。
早い連絡が来ない場合には、もしかすると書類選考は不採用であり、不採用通知を不採用者へ一斉に出そうと考えている場合もあります。
真っ当な企業であれば、応募から約1週間ほどで選考結果を通知するはずですが、それ以上待っていても連絡が来ないという場合には、応募者から連絡をし確認をとるようにしましょう。
下記の記事もぜひ参考にしてみてください。
大手・中小など企業規模によっては転職の書類選考結果が早い場合も?

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大手企業や中小企業など、企業規模により書類選考の結果通知が異なるとも言われています。一概にまとめることはできませんが、参考までに把握しておきましょう。
大手企業の傾向
新卒採用・中途採用問わず、大手企業は未だ根強い人気を誇っています。そのため、中小企業と比べると応募者数が多いことが予想されます。
加えて、採用担当者が複数名いることや、部署をまたいでの採用活動を行っている場合もあり、社内での連絡や意思疎通・意思決定を行うにも時間がかかります。
現場に裁量が無い限りは、一般的に中小企業よりも選考結果通知は遅くなると考えられています。
中小企業の傾向
企業規模にもよりますが、採用担当者に裁量がある場合も多いことから、大手企業と比較すると選考結果通知は早いことが多いと考えられています。
ただし、書類選考でも必ず社長を通さなければならないという企業は、社長に応募書類を確認してもらう機会が少なく、選考が滞るという可能性もなきにしもあらずなので、あくまで参考程度に覚えておくようにしましょう。
ホテル・旅館の転職の書類選考結果が早い場合に考えられることは?

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ホテル・旅館などの宿泊業界は、蔓延的に人手不足の状況が続いています。そのため、積極採用を行っている企業も多くあります。
また、ホテル・旅館は毎日のようにお客様から予約が入りますので、対外的な連絡業務のスピードが早いということも、選考結果通知が早い理由として考えてよいでしょう。
応募者にとって、早い結果通知は嬉しいものですが、だからと言って気を抜いてはいけません。お客様におもてなしを行う宿泊業界で重要なのは、書類選考よりも面接選考です。しっかりと自己PRができるように、準備を整え面接選考に進んでくださいね。
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宿泊業界での職務経験はありますか?
書類選考1週間で不採用になることもある?
書類選考にかかる期間として営業日10日とご紹介しました。その期間は企業によって変わりますが、履歴書を送って、1週間経っても何も連絡ないのは、落ちたという事?と心配になってしまうのも無理はありません。
結論としては1週間たったから不採用、と決めつけるのは早計です。書類選考については、様々な事情を考慮して2週間は待つのがおすすめです。気が気でなくなるのも良く理解できますが、気持ちに余裕を持つのもときには必要ですよ。
また心の余裕を持つために、同時進行でいくつかの求人に応募しておくこともおすすめです。一か所に絞ってしまうと、この書類選考が落ちたら・・と後のないような気持ちになってしまいますよね。リスクヘッジのためにも、きになった求人には同時進行でいくつか応募しておきましょう!
転職の書類選考の結果が早い場合は前向きに捉える気持ちが大切!

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企業からの書類選考結果がたとえ早くとも「自身が優秀な人材と判断された」と考えるのは慢心かも知れません。かと言って「ブラック企業かも」と、マイナスに受け止める必要はありません。連絡のスピードは、企業・担当者の考えや状況によって様々であるからです。
企業にどのような判断をされようと、最終的に入職を決めることができるのは自分自身ですので、まずは選考通過を前向きに捉え、次の選考へ備えるようにしましょう。
「早い連絡を期待していたが、待てど暮らせど選考結果の通知が来ない…」というホテル・旅館業界への転職希望者がいるのであれば、残念ながら書類選考は不採用となってしまっている可能性があります。
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転職活動で書類選考の結果の通知が想像よりも早かった場合には、なんとなく不安になってしまうものです。企業はどのような理由で早い結果通知を行う場合、また結果通知までの期間が長い場合はどのような理由があるのでしょうか。宿泊業界での結果通知が早い事例もあわせてご紹介します。