東京ってどんなところ?
日本列島のほぼ中央である関東地方の南部に位置する東京都。1603年に徳川家康が幕府を開いた江戸時代から、日本の首都として発展を遂げ続けてきました。
総面積は47都道府県ある中で香川県、大阪府に次いで3番目に小さいのにも関わらず、2023年7月1日時点で人口は1409万4034人にも及び、世界有数の大都市となっています。
そんな東京都は大きく分けて、3つのエリアに分けられるのが特徴です。各エリアの特色をご紹介します。
23区
23区とは、東京都東部にある23の特別区として構成されるエリアです。一般的に東京23区という名称で呼ばれています。
このエリアには企業や商業施設が多く、日本の伝統芸能を楽しめる劇場やホールなどの文化施設、浅草や秋葉原などの観光地なども集中しているため、毎年多くの旅行者が訪れているようです。
そのため、23区内にはビジネスや旅行で訪れる人たちが滞在できる宿泊施設が多く立地しています。
多摩地域
多摩地域とは、23区の西側にある30の市町村で構成されるエリアです。緑が多く、豊かな自然環境にも恵まれています。
それでいて都心へも電車で1時間ほどで行くことができるアクセスのよさから、通勤にも便利な場所として有名です。
特に多摩地域の西北部に位置する奥多摩は人気の観光スポットで、宿泊施設が各地に点在しています。
島しょ地域
島しょ地域とは、伊豆諸島の9島と小笠原諸島の2島の計11島で構成されるエリアです。どの島も、美しい自然と豊かな海洋資源に恵まれています。
たとえば、都心から30分ほどで行ける伊豆大島では火山島ならではの特異な自然や温泉などを楽しむことが可能です。
日本で唯一の砂漠として有名な裏砂漠や透明度が高いブルーの海が特徴のトウシキ遊泳場など、人気の観光スポットがたくさんあります。そのため、訪れるだけでリゾート気分を味わえる宿泊施設も多いです。
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東京に移住する魅力とは
日本の首都である東京は、政治・経済・文化の中心都市として、さまざまな機能が集積しています。最先端で刺激が多い大都市でありながら、江戸時代からの歴史や文化も残されており、多彩な魅力に富んでいます。人口が増加傾向にある東京都の魅力をご紹介します。
交通の利便性
東京にはさまざまな移動手段があり、地下鉄やバスなど日常生活で利用する交通機関に加えて、新幹線、高速道路などの交通網が充実しています。
また、都心部では自転車で快適な日常生活を送れる点も魅力です。他にも、大田区にある羽田空港からは国内外のさまざまな国や地域へアクセスできることから、利便性にも優れています。
バラエティーに富んだ芸術と文化
東京では、各地で多彩な芸術文化が存在します。100以上の美術館や博物館を有し、日本で初めて公開される作品や世界的に有名な芸術家の企画展などが日常的に開催されているほどです。
さらには日本の伝統芸能である歌舞伎や能など、トップクラスの舞台芸術に触れることのできる機会にも恵まれています。
多種多様な魅力のあふれる街
エリアごとに違った表情を見せる東京。流行発信地である渋谷や原宿、アニメ・ゲーム・家電の聖地とされる秋葉原、下町情緒が息づく葛飾など、最先端と歴史が融合する魅力があふれています。
他にも、眠らない街と呼ばれ、夜遅くまで多くの人でにぎわう六本木では、各所で摩天楼の夜景を楽しめます。
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東京都が取り組む移住支援をご紹介
人口の多い東京都では、23区を対象にした移住支援は少なく、ほとんどが多摩地域と島しょ地域を中心として取り組んでいるようです。ここでは、多摩地域と島しょ地域の市町村が行っている移住支援をご紹介します。
暮らし体験ツアー
多摩地域と島しょ地域では、各地域の移住後の生活をイメージできる暮らし体験ツアーを開催しています。ツアー自体は、無料で参加することが可能です。
開催日は各市町村によって異なりますが、大体1~3日の日程のツアーを実施。たとえば、檜原村や奥多摩町では子育て世帯向けに、大島町ではテレワークをする人向けの内容のツアーを用意しています。
移住定住フェア
多摩地域と島しょ地域の魅力を知ってもらうために、有楽町駅前広場でイベントを開催しています。
今年度は、2023年8月26~27日の日程で実施されました。各自治体への個別の移住相談ができる他、先輩移住者によるリアルな移住情報が聞ける企画や情報が満載です。
移住・定住応援補助金
奥多摩町では、若者の定住を応援するため、定住を目的とした住宅の新築、増築または購入をした人に対して補助金の交付を行っています。
対象は45歳以下の夫婦もしくは18歳に達する日以後の最初の3月31日までの子どもがいる世帯、35歳以下の人が対象です。
補助金限度額は220万円でそのうち、現金が200万円、商品券が20万円という内訳となっています。
東京都以外の移住支援について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
東京都の宿泊業について
東京都のサービス業全般の平均有効求人倍率は、2023年4月時点で4.28倍でした。一方、宿泊業が含まれる接客・給仕職業従事者を見ると倍率は4.74倍となっていて、サービス業全般の数値よりも上回っていることがわかります。
この結果から多くの求人募集が行われていることが見込まれるため、東京都内での宿泊業の就職先探しには困らないでしょう。
また、東京都全体の宿泊業・飲料サービス業の所定内給与は、新型コロナウイルス感染症が大流行していた2020年度と徐々に旅行者が回復してきた2022年度で大きく変わっています。
厚生労働省が発表した賃金構造基本統計調査を基に、どれだけ変わったのかを確認しておきましょう。
企業規模 | 2020年度 | 2022年度 |
10~99人 | 男性:28万円 女性:22.3万円 |
男性:34.2万円 女性:27.9万円 |
100~999人 | 男性:31.3万円 女性:22.9万円 |
男性:39.6万円 女性:29.3万円 |
1000人以上 | 男性:31.4万円 女性:25.9万円 |
男性:34.7万円 女性:27.9万円 |
宿泊業・飲料サービス業の所定内給与は企業規模によって異なりますが、東京都の場合、どの規模の宿泊施設も給与が上がっていることがわかります。
これには新型コロナウイルスの流行がある程度落ち着き、旅行需要が回復した背景もあるのではないでしょうか。
なお、ホテル・旅館によっては、接客に関わる職種の他、宿泊施設を裏から支えるバックオフィスの職種もあるはずです。
給与面や理想の働き方を考えながら、自分の希望に合った宿泊施設を探してみてはいかがでしょうか。
出典:令和2年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
出典:令和4年賃金構造基本統計調査/政府統計の総合窓口(e-Stat)
豊かな自然と都市機能が融合した東京に移住してみよう
東京は400年の歴史と伝統が薫る江戸の粋な文化と、時代の最先端をいく近代的な文化が融合した世界有数の大都市です。
暮らしやすさにおいては、充実した都市機能はいうまでもありませんが、夜間に一人で歩ける治安の良さは世界に誇る魅力のひとつでしょう。
都会暮らしは、人間関係が希薄になりやすい傾向がありますが、人とのつながりを大切にする人情味あふれる地域もたくさんあります。
また、超高層ビルが立ち並ぶ都心から離れると、豊かな緑が広がる美しい風景や小笠原諸島をはじめとする太平洋の島々があります。
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