地方の転職が厳しいのには理由がある
転職は地域によって有利、不利があるのか、といえば、都会よりも地方の方が職にありつく難しさというのはあるといえるでしょう。
基本的に地方や田舎から都会へ行く流れというのが昔からありますが、理由のひとつとして、都会に出れば仕事がある、という部分がありますよね。
都会に出れば簡単に転職できるというわけでもないのですが、地方の転職が厳しいのは都会と比べて職にありつきにくいという点は否定はできないのです。
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地方の転職が厳しい理由:景気が悪い
やはり都会よりも人口が少なかったり、発展していない部分がありますので、地方の景気は都会に比べれば悪い傾向があるのは事実です。
景気が良いところと比べて悪いところであれば、求人の質や待遇も変わってくるところがありますし、日本全体でいっても景気が良いときは仕事が決まりやすい時代がありましたが、就職氷河期のような厳しい時代もありましたよね。
地方の場合は都会に比べて景気の影響が顕著に出やすいという部分はあるでしょう。
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地方の転職が厳しい理由:企業がそもそも少ない
都会に比べて企業の数が少ないという部分はあります。
企業の数が少ないということは、求人数も当然少なくなるわけで、自分が狙うような求人に出会う確率も低くなっていくわけです。
また、地方の割には良い求人などが出た場合は、応募の倍率が高くなる可能性も考えられます。
企業の数が少ないということは、職種や募集枠も少なくなるということに繋がりますので、必然的に選択肢も限られてくるということにもなってしまいます。
地方の転職が厳しい理由:求人や募集枠も少ない
企業の数が少ないので求人数や募集枠も自然と少なくなると言いましたが、そうでなくても求人数や募集枠は地方の場合はもともと少ない傾向があります。
あまり人手不足にならないのか転職活動が都会に比べて活発ではないのかもしれません。
入社した後の離職があまりなかったり、企業の事業の拡大が少ないということも、求人数や募集枠の少なさに繋がる部分もあることを考えておきましょう。
地方の転職が厳しい理由:希望する仕事や条件のものがない
企業の数が少ない、求人数や募集枠も少ないとなると、希望する仕事や条件のものを見つけるのは難しくなっていきます。
つまり、職業選択の幅が少なくなるということです。
地方によっては地方の特色が強い産業であったり、場所に根付いた仕事しかない、ということも多くありますので、地方に転職するということは場所に縛られない仕事をする、
ということが難しい部分もあるということは覚えておきましょう。
地方の転職が厳しい理由:企業も採用に積極的ではない
地方の場合は求人数や募集枠が少ない理由のひとつに、企業も積極的に採用活動を行っていないということがあります。
採用活動にはコストが必要になりますので、地方の場合はコストをかけないために、あまり積極的に求人を様々な媒体に出していないこともありますし、募集していることを全面的に押し出していないこともあります。
つまり、採用活動に力をあまりいれられない状況もありますので、求人を見つけることですら苦労してしまうこともあるでしょう。
企業サイトがない場合などもあり、問い合わせのしにくいなど、コンタクトをとることの難しさも考えられます。
地方の転職が厳しい理由:入社経路が限定されている
地方でも場所によっては、入社経路が限定されているところもあります。
簡単に言えば、コネや人との繋がり、地元の学校からなどの、地域に根差した独自の入社経路や採用プロセスがあるということです。
企業が地域のコミュニティと深く繋がりがあることが多いので、あまり縁がない場合などはそれだけで難しくなるなどのことがありますし、ただ単に転職ということだけでなく自治体や地域の人間になる、ということを求められる部分も少なからずあることもあるのです。
地方の転職が厳しい理由:転職活動の時間が多くなる
地方へ転職する場合は、地方に出向くことも必要になりますし、求人の少なさからも考えて、都会や近場で転職活動をする場合よりも、時間もお金も必要になることが考えられます。
長期戦になる覚悟も必要かもしれませんし、転職活動の予算も考えなければなりません。
面接のたびに移動や宿泊費などを都合しなければいけませんし、スケジュール調整も通常よりも多く必要になりますので、1回ごとの選考にかかるすべてのコストは高くつく可能性があります。
地方の転職は厳しいが開かれてきている
地方の転職は難しいと言っては来ましたが、地方の企業もインターネットの利用や採用サイトを簡単に作ることができているので、活発化してきている傾向もあります。
また、拠点をリスク分散やコスト削減の考えから地方に構えたり移すことも増えてきていますし、WEB面接など移動を伴わない転職活動や選考を導入している企業も増えています。
リモートワークの普及もあって働く場所にこだわらない仕事も増えてきていますので、地方への移住や転職の道はこれからもより開かれて活発になっていくでしょう。