接客販売技能検定はどんな資格?試験概要から合格率、勉強方法をご紹介

接客販売技能検定は、国の法律に基づき、一定の社会的地位が保証された国家検定資格です。試験は学科と実技がありますが、レディスファッション販売、メンズファッション販売、ギフト販売の3つの受検科目に分かれています。今回は接客販売技能検定の試験概要から合格率、勉強方法などの情報を詳しく解説するので、受験をお考えの方はぜひ参考にしてくださいね。

接客販売技能検定とは

国家検定資格として、一定の社会的な地位が保証された接客販売技能検定は、販売職に求められる接客販売技能を審査する検定のことです。試験は学科と実技があり、以下の3つの受検科目があります。

  • レディスファッション販売
  • メンズファッション販売
  • ギフト販売

上記の受検科目それぞれに3級、2級、1級の等級があります。続いては、それぞれの受検科目の特徴を確認しておきましょう。

レディスファッション販売

レディスファッション販売は、婦人服の接客・販売を行う際の知識とスキルを評価する資格です。

たとえば、お客様の体型にフィットしているかどうか、着心地が良く、さらに美しく装っていただくためのスタイリングのアドバイスができるかどうかなどを確認します。

メンズファッション販売

メンズファッション販売は、紳士服の接客・販売を行う際の知識とスキルを評価する資格です。

この資格もレディスファッション販売同様、お客様の体型にフィットしているかどうか、着心地が良く、さらに美しく装っていただくためのスタイリングのアドバイスができるかどうかなどを確認します。

ギフト販売

ギフト販売は、冠婚葬祭・年中行事などに関連する的確なアドバイスを行えるかどうかの知識とスキルを評価する資格です。

冠婚葬祭・年中行事などをしっかりと理解しており、ギフトの用途や目的に応じた的確な提案ができるかどうかを確認します。

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等級別の試験内容をご紹介

レディスファッション販売、メンズファッション販売、ギフト販売それぞれに3級から1級までの等級がある接客販売技能士。ここでは、等級別の試験内容をご紹介します。

なお、どの等級も学科試験と実技試験を実施しており、実技試験は学科試験に合格すれば受検することが可能です。

3級

3級には特に受検資格が設定されていないので、誰でも受けることができます。試験は学科試験と実技試験がありますが、どちらも筆記試験です。実技試験では、販売のイラストや会話文を見ながら状況を判断する内容となっています。

2級

2級の受検資格は、3級保有者である、もしくは販売経験2年以上であることが条件です。学科試験は筆記で、実技試験は販売の場面を想定したロールプレイング試験となっています。

1級

1級の受検資格は、2級を取得してから販売経験が1年以上である、もしくは販売経験5年以上であることが条件です。2級同様、学科試験が筆記で、実技試験が販売の場面を想定したロールプレイング試験となっています。

詳しい試験内容の詳細に関しては、日本百貨店協会 接客販売技能検定事務局のホームページをご確認ください。

参考:接客販売技能検定|検定試験内容

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接客販売技能検定の合格率はどれくらい?

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接客販売技能検定の合格率は、一体どのくらいなのでしょうか。ここでは、最新の試験結果をもとに接客販売技能検定の合格率をご紹介します。

2023年6月実施!最新の第8回学科試験の合格率

2023年6月9日(金)に行われた接客販売職種技能検定の科目・等級別の合格率は、以下の通りです。

3級(学科)

レディスファッション販売:35.7%

メンズファッション販売:40.0%

ギフト販売:87.6%

3級(実技)

レディスファッション販売:70.7%

メンズファッション販売:62.9%

ギフト販売:87.3%

2級

レディスファッション販売:88.0%

メンズファッション販売:86.7%

ギフト販売:84.1%

1級

レディスファッション販売:33.3%

メンズファッション販売:33.3%

ギフト販売:66.7%

接客販売技能検定は学科だと2級の合格率が高め

第8回の試験結果を見てみると、やはり難易度の高い1級は合格率が低めとなっていました。科目別の中でも最も合格率の高いギフト販売を見ても、66.7%です。そのため、1級を受けるには専門的かつ卓越した知識が必要であることがわかります。

一方、2級はどの科目も合格率は80%を超えていました。ある程度販売経験を積んでいて、なおかつ実際に現場で接客をしていれば、身についている基礎知識が役立つと言えるでしょう。

3級に関しては、学科と実技で合格率がかなり違います。62~87%と比較的高い水準である実技に対し、学科は35~87%と受検科目によってまちまちです。合格率が80%台のギフト販売を除いた科目は、接客に関する基礎知識を身につけていないと合格が難しいということでしょう。

出典:接客販売技能検定|第8回 接客販売職種技能検定試験 試験結果

第8回実技試験は2023年10月開催予定

接客販売技能検定の第8回実技試験は10月に開催予定のため、まだ2023年度の結果は出ていません。ここでは、2022年度に行われた第7回実技試験の情報をご紹介します。

2級

レディスファッション販売:44.1%

メンズファッション販売:26.7%

ギフト販売:38.1%

1級

レディスファッション販売:50.0%

メンズファッション販売:100.0%

ギフト販売:72.7%

実技試験は1級のほうが合格率は高い

接客販売技能検定の実技試験に関しては、1級のほうが合格率は高いですが50~100%と科目によって幅があります。一方で、2級はどの科目も50%を下回る結果です。

3級の実技試験とは違い、2級と1級は実際の接客場面を想定して行動するロールプレイング試験となっているため、それだけ難易度が高いということでしょう。

出典:接客販売技能検定|第7回接客販売技能検定 試験結果

接客販売技能検定の勉強方法

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接客販売技能検定を受けるために、勉強をしたいという人もいるでしょう。その場合は、株式会社三越伊勢丹ヒューマン・ソリューションズが実施する接客販売技能検定の対策講座や接客販売技能検定公式ホームページで公開されている過去問を利用するのがおすすめです。

接客販売技能検定の対策講座で勉強をする

接客販売技能検定の対策講座では、レディスファッション販売、メンズファッション販売、ギフト販売が科目別に分かれており、等級ごとに勉強できるテキストが用意されています。受検したい科目、等級に合わせて申し込みをするといいでしょう。

学科試験講座はe-ラーニングとテキスト、実技試験講座は「ギフト販売」のみ対応しておりe-ラーニングで受講可能です。学科試験講座はe-ラーニングとテキストともに購入後から学科試験当日まで、「ギフト販売」の実技試験講座はe-ラーニング購入後から試験最終日まで受講できます。

公式ホームページで公開されている過去問を使って勉強をする

接客販売技能検定の公式ホームページでは、過去4回の試験問題を公開しています。学科と実技それぞれの問題が公開されているので、受検前に勉強をするとよいでしょう。

試験問題の模範解答も公開されているので、過去問を解いたあとに答え合わせをすることも可能です。

接客販売技能検定は接客の仕事をする際に役立つ資格!

今回ご紹介した接客販売技能検定は、接客業をする際に役立つものばかりです。

接客販売技能検定の3つの資格は、どれも接客マナーやコミュニケーション能力などを学べるので、飲食店やアパレルショップ、ホテル、旅館などさまざまな仕事で役立ちます。

事前に取得しておくことで、面接で資格があることをアピールできたり、就業後に職場で活躍できる人材になれたりするので取得してみてはいかがでしょうか。

今後接客業で働くことを検討している場合は、これを機に接客販売技能検定の取得を目指してみてくださいね。

接客販売技能検定

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